「旧週報メッセージ」カテゴリーアーカイブ

2009/9/27 週報メッセージ

   秋期特別集会を前にして
                                                             朝位 真士
 10月18日(日)午後3時から秋期特別集会に鈴木啓之先生をお迎えすることになった。
 先生は17歳でヤクザの世界に入り、17年間欲望のままに人生を送り、1990年劇的な回心の末、東京中央学院にて神学の学びに入る。1993年、韓国に渡り、謝罪と和解のため十字架を背負って、日韓友好のための架け橋となる。1995年7月、千葉県船橋市にシロアムキリスト教会を開拓する。1997年北朝鮮の子供たちのために「愛の救援米支援活動」を開始する。1998年2月、世界中のリーダーが集まるアメリカ・ワシントンDCで行われた米国朝食祈祷会において、日本人として初めて壇上に上がり、自らの「人生再出発」の体験メッセージを証しする。その活動は、「今日の出来事」(日本テレビ)、「スーパーモーニング」(テレビ朝日)、近年では「アンビリーバブル」(フジテレビ)やイギリスのBBC放送、ニューヨークタイムズなど、各マスメディアによって大きく取り上げられている。2000年7月シロアムキリスト教会の新会堂を東船橋の地に立て上げる。2001年秋、国連経済社会理事会に諮問資格を有するNGO「PFIJ」の代表となる。2004年3月、府中刑務所の教誨師として任命を受け、犯罪者の再犯防止と受刑者の再出発のために働く。
 2008年9月、シロアムキリスト教会を船橋市から柏市へと移転。現在NPO法人「人生やりなおし道場」の理事長、「ふるさと志絆塾」の塾長、シロアムキリスト教会の主任牧師として働き、国内外を問わず青少年育成のための活動に従事し、企業や学校、諸団体での講演活動やメディアでのコメンテート、チャリティー等の働きを展開。主な著書は『愛されて許されて』『イレズミ牧師のどん底からの出発法』『誰だって人生をやり直せる』『刺青クリスチャン 親分はイエス様』など。
 乞うご期待!!

2009/9/20 週報メッセージ

   教区教師研修会に出席して
                                                        朝位 真士
 9月15日(火)午前10時半より、阿佐ヶ谷教会で教区教師研修会が行われた。講師は賀来周一先生(キリスト教カウンセリングセンター相談所長)で、テーマは「今日における死と葬り」、参加者は35名であった。講演内容を項目別に記す。
 A.死の看取り現場から―スピリチュアルケアの重要性
  ①難治性・致死性疾患を持つ人々における危機的実存的問い
  ②スピリチュアルペインの発生因と回復の手立て
  ③「成熟した宗教性」に求められる回復の領域
  ④スピリチュアルケアのありかた 
 B.葬儀における牧会配慮
  ①一般社会への対応としての葬儀
  ②地域社会の慣習とキリスト教信仰の折り合いのつけ方
  ③心理社会的視点 グリーフワークとしての葬儀、通常の死、特別の死、自死・不慮の死への
   配慮、葬儀の前後に見る遺族の心身の状況への配慮、特別な葬儀―散骨・献体・遺体無し
  ④神学的意味 死の理解、復活信仰(復活の根源的意味)、終末信仰―完成としての終末信 
   仰、礼拝としての葬儀
  ⑤牧会的視点 信仰による慰めといやし、自死の場合の説教
 私はこの研修会を通して、牧会者としての配慮の無さを神の前に深く反省すると同時に、社会的多様性の中で本当に祈りを要する牧会をさせていただきたいと思った。

2009/9/13 週報メッセージ

   尊敬するO長老の召天に際して
                                                          朝位 真士

 「人間に頼るのをやめよ。鼻で息をしているだけの者に、どこに彼の値打ちがあるのか。」(イザヤ2・22)
 9月6日午前4時24分、母教会のO長老が79歳で召天された。O兄は私の高校生時代から信仰の大先輩で、子供が4人おられる6人家族で教会に連なっていた。上の息子さんは献身されて、現在福音派の中心的指導者として東北の地でご活躍されている。1975年、私が東京聖書学校を卒業して母教会の副牧師をしながら曽根で開拓伝道した時に、O兄家族は一家をあげて協力してくださり、家庭集会、トラクト配布、土地・建物(会堂)取得の時も地元の有力者として全面的に協力をしてくださった。彼は詩人として、地元では有名なN新聞のコラムに20年以上も投稿していた。地元の小学校・中学校の校歌も作詞し、良き証し人として名を馳せた。教会においても積極的に御用され、奉仕も献身的であり、自分のことよりもまず神第一の生活であった。礼拝・祈祷会・諸集会の出席を中心にして職を選ばれた。私共が桜ヶ丘教会赴任の際も、温かく送り出してくださった。何をおいても神を第一とする優先順位であった。多くの信者が兄家族を模範としていたようであった。彼の怒ったことをめったに見たことがなく、いつもニコニコしておられた。試練も多くあったと思うが、本当に主にあっていつも喜んで、親切にされて、神を第一として奉仕される、惜しい人を早く天に送ったことである。
 神の使命が終わった今、天国で永遠の安息を神からいただいて、私共のために祈っていただきたいと切に祈るものである。

2009/8/30 週報メッセージ

   「日本伝道幻を語る会」に出席して
                                                             朝位 真士

 主題「いよいよ始まるリバイバルの幻」(プロテスタント宣教150周年を迎えて)、「恐れるな。語りつづけよ。黙っているな。この町には、わたしの民が大勢いるからだ。」(使徒18・9~10)
8月24日(月)~26日(水)、市川サンシティホテルで「日本伝道幻を語る会」が開催された。今回の主講師は阿久戸光晴先生(聖学院大学学長、牧師)、横山義孝先生(教団東京新生教会担任牧師)、朝位真士(教団桜ヶ丘教会牧師)、松坂政広先生(上野の森キリスト教会)であった。ほかに開会礼拝が原登先生(キリスト伝道会会長)、早天祈祷会が江上環先生(ナザレン青葉台)、森下貴史先生(一麦)であった。
 ファミリーアワー・メッセージの松坂政広先生は家族学博士であり、家族の問題を具体的に熱く語っていただいた。また忘れてはならないのは、2回講演された特別講師の阿久戸先生である。1回目は「2度目の召命‐伝道する日本の教会を展望して‐」、2回目は「キリストの愛とキリストの愛としての伝道‐日本社会の中のひとりを救うために‐」という題であった。学長として、牧師として、大変わかりやすい講演であった。また、宣教大会のメッセージは、牧会59年目の牧師として、大変力強く語ってくださった。私も講師の一人として無事終わったことを、祈りの中で神様、皆様方に心より感謝したいと思う。
 参加者は、58教会、103名(教職33名、神学生3名、信徒68名)。献金が2,050,460円(席上献金28,960円、大会献金98,500円、予約献金1,923,000円)与えられた。
 来年は8月23日(月)~25日(水)に行われる。是非祈っていただきたい。

2009/9/6 週報メッセージ

   神と出会う備えをせよ
                                                             朝位 真士
 「イスラエルよ、お前は自分の神と出会う備えをせよ。」(アモス4章12節b)
 神を信じる者とは、常に神に会う備えをもって生きる者である。右の聖句が与えられた。これは、①神の審判の前に悔い改めよ、②神の審判の決定的な宣言、である。
 さて、最近強く心に残っている出来事が2つある。1つは、衆議院選挙が8月30日に行われて480名の議員が選出され、自民党が野党になり、野党が与党になったことである。日本の政治が、これから大きく変化しようとしている。テモテ第一、2章2節に「王たちやすべての高官のためにもささげなさい。わたしたちが常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送るためです」とあります。一人一人が日本の国のために、なお強く密室で祈りたい。
 2つは、私どものホーリネスの群委員長、八束潤一先生(米子教会牧師)が8月31日午後1時46分に召天されたことである。先生は卒業後数年間、淀橋教会の峯野氏のもと副牧師として御用され、愛媛県新居浜教会の牧師を20年近くされ、新会堂を建設され、数年前鳥取県米子教会の牧師となられた。その間、四国教区議長、教団教師検定委員長を歴任され、ホ群委員長2期目の最中に持病の心臓病の手術をされた。退院されて容態が急変し、31日召天された。私もホ群委員の時に3年間委員会に出席したが、彼は大変きめ細かい配慮をもって委員会をリードして、私たち委員を適切に指導してくださった。説教においても、大変素晴らしいメッセンジャーであった。
 上の2つの出来事を通して、私どもも神に出会う備えをして、悔いのない日々を送りたいものであると感じた。
「わたしたちの本国は天にあります。」(フィリピ3章20節)

2009/8/23 週報メッセージ

   桜ヶ丘教会のために祈っている
                                                            朝位 真士

 「教会では彼のために熱心な祈りが神にささげられていた。」(使徒12章5節b)
 先日、「信徒の友」8月号の16日付「日毎の糧」で、1700近くある日本キリスト教団の教会・伝道所の中で、特にわが教会のために祈りがささげられた。祈りの課題と内容を少し転記すると、「桜ヶ丘教会、朝位真士、朝位フミ子、東京都杉並区下高井戸3の2の9、創立1923年、現住陪餐51名、礼拝出席37名、聖研祈祷会出席5名、CS出席3名、予算680万。祈祷課題、①地域宣教が拡大されること、②会堂ローンが完済されること、③教会形成ができること、④受洗者が与えられること。」
 私は、毎日「信徒の友」と「アパ・ルーム」を黙想し、祈っているが、その日は自分の教会が全国の少なくとも1700の教会・伝道所の方に祈られていることを、本当に力強く感じた。現実の礼拝、祈祷会、CS礼拝、献金状況を見ると、決して予断は許されない状態である。しかし「信仰は、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです」とヘブライ11章1節にある。現実を無視するわけではないが、現実に影響されると信仰が働かなくなる。常識を逸脱するわけではないが、常識が信仰より優先すると、手も足も出しにくくなり、消極的になり、信仰者としての生きる喜びや感謝が希薄になり、祈る力も減少してくる。私は今こそ、全国の主にある方々が祈ってくださっている、この信仰の力を信じて前進したい。まもなく伝道の秋(10月18日、鈴木啓之先生の特伝)があり、クリスマスにベアンテ・ボーマン先生ご夫妻が来られる。私たちはなお一層祈りの武装をしようではないか。そして勝利を得よう、主と共に!!

2009/8/16 週報メッセージ

   キリスト者の霊的義務
                                                    朝位 真士
 キリスト者の霊的義務は何であろうか。それは喜び・祈り・感謝である。テサロニケの信徒への
手紙5章16節から18節には「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝
しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです」と
ある。ある注解には次のように説明されている。

  「喜び」を考えるときには、その人がどのような状態なり環境なりにあるかを考えることによって、
 その意味がより明らかになる。1・6、2・14にあるように、この教会が患難と迫害を経験している
 教会であることを思う。ふつうならば、苦しみのときは喜びのときではありえない。しかしキリストに
 あるならば、外的環境がどのようなものであっても、いつも喜び続けることができる。
  「絶えず祈りなさい。」キリストも公生涯中、おりあるごとに祈られたみ姿が福音書の中にくり返し
 しるされている。信仰の偉人といわれる人はすべて祈りの人であった。「祈りなさい」は進行形であっ
 て、「絶えず」と相まって、クリスチャン生活が、つねに祈りの生活でなければならぬことを教える。
  「すべての事について、感謝しなさい。」よいことも、わるいこともすべてである。なぜなら、神は
 悪を変えて良きに用いられるかたであるからだ。「あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神は
 それを善に変え、……。」(創50・20)又、すべてのことが働いて益となるのだから。「神を愛す
 る者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということ
 を、わたしたちは知っています。」(ローマ8・28)わたしどもは、すべてのことに感謝すべきなの
 である。感謝こそ、クリスチャンたる者が、1日も忘れてはならないことである。喜び、祈り、感謝で
 ある。  

2009/8/9 週報メッセージ

   宣教と教誨師活動
                                                              朝位 真士

 私は2003年度より西東京教区所属の教誨師・篤志面接委員として、月1回狛江にある愛光女子学園に通っています。14歳から20歳未満の女子少年を収容し、非行から立ち直り健全な社会人になるよう矯正教育を行う国の施設で、40~50名の収容生を2回に分けて集合教誨を行っています。教養講話という内容で1時間、少女たちに人生教訓のような講話をしています。
 私はキリスト教の牧師として、人生の先輩として、聖書をベースに、神の愛はどんな人にも平等に注がれており、真面目に神を求めるなら神は救ってくださるということを、例話を用いながら神に祈りつつ語っています。すぐには効果が表れませんが、彼女たちが将来人生に迷ったときに教会を尋ねて求道してくれればという思いで種まきをしています。
 少女たちに語るときはいつも自分が救われたときの聖句、「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネ3章16節)を心に思っています。もし18歳の少年時代に救われていなかったなら、私も非行を繰り返し、やがて大人になって犯罪を犯して社会に迷惑をかけていた人間になっていたと思い、若いときに神に救われた恵みを感謝しつつ、この救いの喜び、恵み、祝福が少女たちに何とか伝わるようにと、祈りを込めて語っています。
 その他、園内の運動会、クリスマス会(このときは特別集会に招かれた思いで福音を大胆に語ります)、学習発表会、成人式祝典の行事に積極的に参加して少女たちとの交流を深め、信頼関係が築けるよう努力しています。福音の種を1つでも多くまくために、私は励んでいます。

2009/7/26 週報メッセージ

   宣教150周年大会に出席して
                                             朝位 真士
 キリストにあってひとつ ―主イエスの証し人として―
 「かくて彼らに言ひたまふ『全世界を巡りて、凡ての造られしものに福音を宣傅へよ。』」(マルコ16・15 文語訳)
 先週の続きであるが、パシフィコ横浜で7月8日から9日の2日間、記念大会が開催された。
 1日目、ワーシップダンス(マイティーリバー)、ショート演劇(テアトルリーベ)、証し(岡本依子姉、テコンドー選手)、ダブルダッチ・パフォーマンス(J・TRAP)、ソロボーカル(Asⅰan)、ゴスペルクワイヤー、MC・ナレーション(ジョン・カビラ)。
 開会礼拝、「ザビエルから今日まで」上映、特別賛美(ベアンテ・ボーマン師)、証し(大嶋常治師、101歳現役牧師)、賛美(久米小百合氏、キム・ヨンミ氏、小坂忠師)、メッセージ「風は己が好むところに吹く」使徒12章1~12節、大川従道師、会衆賛美。1日目(7月8日)は、午後4時開場、午後9時終了。
 私は、1日目からの出席だったが、とにかく教団議長・山北宣久先生、ウェスレアン・ホーリネス教団・峯野龍弘先生、大和カルバリーチャペル・大川従道先生は、全く教派・伝統が相違している。三者の合同集会は、日本でも珍しい組み合わせであり、今こそ日本の教会が教派・教団を超えて「キリストにあってひとつ」とならねば福音の前進がありえないことを感じた。
 次回は大会宣言を記したい。

2009/8/2 週報メッセージ

   ホ群首都圏夏期聖会に出席して
                                                朝位 真士
 7月27日(月)~29日(水)迄、奥多摩福音の家で、「ホーリネスとは何か」―四重の福音―というテーマで聖会が開催された。主題聖句はローマ8章14節であった。
 聖会Ⅰ、東海林昭雄師がローマ3章21~31節を通して、「人が義とされるのは信仰による」というテーマで、難しい信仰義認の問題をユーモアを交えながら平易に語った。聖会Ⅱ、伊奈聡師がローマ5章15~21節を通して、「信仰の勇者になる」というテーマで、先生の牧会の中から証しを含めて語った。証しは山口紀子神学生で、救いと献身を簡潔に語った。聖会Ⅲ、中込己一郎師はローマ6章1~14節を通して、「罪の増し加わるところ、恵みが増し加わる」というテーマで、牧会中の証しを含めての説教であった。
 2日目は特別プログラムで、2人の先生に聖化講演をしていただいた。聖化講演Ⅰ、「神癒」について、横山義孝師。牧会50年以上の教師らしく、用意周到なレジメと内容濃厚な講演であった。聖化講演Ⅱ、「再臨」について、山岡磐師。48年間の牧会経験を聞き、「再臨」の課題を深く考えさせられた。
 聖会Ⅳ、深谷春男師。ローマ八章を通して、「罪と死の問題の解決」というテーマで、万事を益としてくださるお方が圧倒的な勝利を与えてくださると語った。先生の霊的・信仰的メッセージは多くの人々を感動させ、ほとんど全員が悔い改めのために前に進み出て祈った。
 3日目、早天祷告会が3つの部屋で行われ、最後は聖会Ⅴで、私がローマ12章全体より「キリスト者の生活と奉仕」というテーマで、具体的事例を交えながら、普段の説教の倍くらいの内容を力強く語らせていただいた。
 皆様のお祈りを心より感謝申し上げます。