「旧週報メッセージ」カテゴリーアーカイブ

2019/3/24 週報メッセージ

   辻哲子先生の心掛けている言葉
                                                                朝位 真士

  元日本キリスト教団議長の辻宣道先生の未亡人、辻哲子先生(教団隠

退牧師)がいつも心掛けている言葉についてわかりやすく語ってくださ

った。
 ①カー感謝する。感謝の描写ー詩一一六・一七(霊のささげ物)、

Ⅱテサ二・一三(義務)、エフェ一・一六(絶えず)、フィリピ一・三
(自発的に)、エフェ五・二〇(キリストの名による)、Ⅰテサ五・一
八(神が望まれること)、黙七・一二(天での賛美の主題)。②キーキ
リストを第一にする。マタ一〇・一(キリストの力)、マタ一二・二八
(御霊の力)。③クー悔い改めること。使九・三五(立ち返る)、Ⅰサ
ム七・三(帰る)、使一五・三(改宗)。④ケー謙遜。ルカ一八・一三
~一四(罪深さ)、ルカ一五・一七~二一(無価値)、Ⅰ列王三・六~
一四(有限性)、イザ六・一~八(神の聖さ)、フィリ三・四~九(神
の義)、ルカ一〇・三九(謙虚さ)、マタ一一・二九、ヨハ一三・三~
五、フィリ二・三~一一(キリストの模範)。⑤コー向上心をもつ。ヘ
ブ一二・二(「信仰の創設者また完成者であるイエスを見つめながら。
このイエスは、御自身の前にある喜びを捨て、恥をもいとわないで十字
架の死を耐え忍び、神の玉座の右にお座りになったのです。」)
 私はこのカキクケコの頭文字と聖句を頭に考えつつ、日々を送ってい
きたい。

2019/3/17 週報メッセージ

   東日本大震災八年目を迎えて
                                                                  朝位 真士

  二〇一一年三月一一日、午後二時四六分、東日本大震災が起こった。

「死者、行方不明者、関連死を含め、二万二一三一人が犠牲になった東
日本大震災から三月一一日で八年になる。今も約三一〇〇人がプレハブ
仮設住宅で過ごし、約五万二千人が避難生活を続ける。」(朝日新聞)
 私は三月一一日午後、新聞記事とテレビのニュースに釘付けされた。
これは他人事ではない。国や行政には、被災された方々の一日も早い復
興を導いてもらいたいと願う。日本は災害大国である。地震のみならず
津波や台風等によって、いつこのような災害が起こってくるかだれにも
予測不能である。たしかに科学技術が進歩して以前より予測がつくよう
になったが、未だ一〇〇%の確率ではない。人間の能力の限界を感じて
いる。
  聖書に「イスラエルよ、お前は自分の神と出会う備えをせよ」(アモ
ス四・一二)とある。私は、世界的に起こる地震、台風、洪水、爆発や
人間同士の不信感、社会的な事件の記事を目の当たりにする時、まさに
世の終末が近くなったのを感じる。私共は、ますます福音宣教のために
力を注がねばならない。もちろん私一人では限界がある。教会員の方々
と力を合わせて、まず身近な家族、友人、知人に福音を宣べ伝える使命
を強く感じる今日この頃である。

2019/3/10 週報メッセージ

   珍しい教会出席者
                                                                朝位 真士

  「兄弟たち、あなたがたが召されたときのことを、思い起こしてみな

さい。人間的に見て知恵ある者が多かったわけではなく、能力のある者
や、家柄のよい者が多かったわけでもありません。・・・・・・世の無学な者
を選び、力ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました。
・・・・・・だれ一人、神の前で誇ることがないようにするためです。」
                              (Ⅰコリ一・二六~二九)

 先日、礼拝に一人の兄弟が出席されました。彼は伝道用の紙芝居を通

じて、池袋を中心として公園、酒場、学校、老人ホーム等、幅広い分野
でキリスト教の福音を宣べ伝えている方です。路傍にでも紙芝居を持参
して福音を宣伝しています。少し型破りな兄弟ですが、私が参加してい
る池袋西教会での毎週土曜日の朝祷会に出席されている方で、熱心に祈
る兄弟です。私は真似できませんが、年間一五〇以上の講演依頼が区の
行政の方から、また他の諸団体からもオファーがあるそうです。私は度
肝を抜かれました。私と同年代で、しかも一八歳の時に救われて、彼の
付き合っていた方が二人も献身して、牧師になっておられることを聞い
て、再びびっくりしました。福音のためにどんな事でもするといったパ
ウロの心意気を感じ、私もよい刺激を与えられました。彼の働きによっ
て主の栄光が称えられることを切に祈ります。

2019/3/3 週報メッセージ

    第二回教会総会を終えて
                                                                                                               朝位 真士
  二〇一八年度第二回教会総会が二月二四日の礼拝後開催され、出席者一四名、委任状一三名、会員五二名で成立しました。当法人規則第一九条に基づき教会総会の成立を宣言し、S姉の祈祷ののち議題に入りました。
 第一号議案、「二〇一九年度宣教方針」について説明しました。二〇一九年度に与えられた御言葉は、マタイ六章二五~三四節。特に「何よりもまず神の国と神の義を求めなさい」(三三)が中心聖句。「神の国」は神の支配、「神の義」は神との正しい関係です。桜ヶ丘教会は今年創立九六周年を迎えます。地域に開かれた教会として救われる方が与えられ信徒が成長するために、牧会書簡テモテへの手紙を学びます。桜ヶ丘教会創立一〇〇周年に向かって前進してまいりましょう。第二号議案、二〇一九年度会計収支予算案を会計役員のS姉より詳細に説明がありました。第三号議案、会堂雨漏対策工事の実施時期について。今年の五月以降に一~二週間の期間で会堂雨漏対策工事を実施することを説明しました。議案はすべて全員の賛成で可決しました。
 私が閉会を宣し、U姉が祈祷して終了。総会が無事終了してホッとしていますが、これから総会で議決された議案を二〇一九年度に実行していかなければなりません。どうぞ会員、関係者の皆様、毎日この議案が実行され、終了していくことをお祈りしていただきたいと存じます。「主は何事をも御旨のままに行われる。」(詩一三五・六)

2019/2/24 週報メッセージ

   聖霊の祝福を得る手段(恵みの手段)

                                                                  朝位 真士

  前号に引き続き「新キリスト教ガイドブック」より考えます。クリス
チャンが日々の実生活の中で神の恵みを知るための手段について書かれ
ています。神は三つのもの、すなわち祈りと聖書と教会を与えてくださ
いました。前号では祈りについて記載いたしました。今回は二つ、聖書
と教会について記載いたします。
 聖書テモテ第二、三章一六節に「聖書はすべて神の霊の導きの下に書
かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益で
す」と記されています。聖書は文字通り心の糧であり、生活の唯一の規
範です。聖書の中に、砂の上に建てられた家と岩の上に建てられた家と
を比べる話があります。マタイ七章二四~二七節に、「そこで、わたし
のこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人
に似ている。雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家に襲っても、倒
れなかった。岩を土台としていたからである。わたしのこれらの言葉を
聞くだけで行わない者は皆、砂の上に家を建てた愚かな人に似ている。
雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家に襲いかかると倒れて、その
倒れ方がひどかった」とあります。
 次に、教会は神が特別な目的をもってこの地上に与えてくださってい
る信仰者の群れのことをいいます。その目的というのは、教会で人は聖
書を深く学び、全世界にキリストの福音を伝える生きた証人となること
にあります。教会は、いつでも真実の生き方、真の幸いを求める人々に
門戸が開かれているのです。

2019/2/17 週報メッセージ

   聖霊の祝福を得る手段(恵みの手段)

                                                                               朝位 真士

  「新キリスト教ガイドブック」に、クリスチャンが日々の実生活の中
で神の恵みを知るための手段について書かれています。神は三つのもの
すなわち祈りと聖書、および教会を与えてくださいました。神は勝利あ
るクリスチャン生活のために、祈りと聖書と教会によってしか得られな
い神の恵みを用意しておられます。そしてこの恵みこそ、クリスチャン
としての人生をより豊かに、より確かなものにする力となるものです。

 (1)祈りーちょうど人間の呼吸のようなものです。汚い空気を吐出す

ことによって清い新鮮な空気を胸いっぱいに吸うことができるように、
みずからの罪を告白し、悔い改め、神のゆるしを求めるものです。そし
て神の尊い働きを賛美し、またすべての必要を最上の時に満たしてくだ
さることに感謝をささげ、他の人々のためにとりなし、かつみずからの
求めを素直に神に語るのです。この意味では、祈りは神との対話である
とも言えるでしょう。
  祈りの言葉ー四つの要素、①賛美、②告白、③感謝、④祈願です。祈
りに対する神の答えは四つの点を挙げることができます。①物質的な必
要を満たしてくださる(フィリピ四・一九)。②主のみこころを知る
(箴言三・五~六、詩編三二・八)。③実行する力を与えてくださる
(フィリピ四・一三)。④支え守ってくださる(イザヤ四一・一〇)。
つづく。

2019/2/10 週報メッセージ

   祈りの勧め

                                                                 朝位 真士

  「そこで、まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とをす
べての人々のためにささげなさい。王たちやすべての高官のためにもさ
さげなさい。わたしたちが常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生
活を送るためです。これは、わたしたちの救い主である神の御前に良い
ことであり、喜ばれることです。」(Ⅰテモテ二・一~三)
  パウロはテモテに具体的な勧めをしています。まず最初に「祈りの勧
め」がなされます。聖書はいろいろなところで、祈りの大切さを教えて
います。そしてパウロ自身、祈りの力を信じた人でした。実際、彼は教
会のために祈り、福音のために祈り、そしてその力を信じていました。
 私共の桜ヶ丘教会も祈りの力が重要だと思います。私が神学生時代の
一九七一年から七五年まで、毎朝早天祈祷会が午前五時半から開かれ、
当時の校長、小原十三司先生は率先してこの祈祷会に出席されて、ご指
導くださいました。私は牧会四三年目ですが、今までさまざまな難局を
乗り越えさせていただきましたのは、やはり、この祈祷の力だと思いま
す。故人で祈り、公的に祈り、他の人々からのとりなしの祈りで支えら
れてまいりました。桜ヶ丘教会も今こそこの祈祷に力を注ぐべきだと思
います。救霊と祈りは神の業です。祈祷なくしては神の業が進展しませ
ん。今こそ、牧師、役員をはじめすべての人々に祈祷の重要性をアピー
ルしたいものであります。主に栄光を帰して!!

2019/2/3 週報メッセージ

   ホ群首都圏教師会を開催して

                                                                  朝位 真士

 「見よ。兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。」
                                                           (詩一三三・一)

 一月二八日午前一一時、ホ群首都圏教師会が開催された。二八名のホ

群教師が出席した。会場教会の世話役として、桜ヶ丘教会の婦人たちが
数名奉仕してくださった。大変心のこもったおもてなしをしていただい
た。二七日の礼拝後より会場整備をしてくださり、当日は特に料理、茶
菓接待等に大変大変心を用いてくださった。本当に感謝している。
 教師会の内容は、開会礼拝に始まり、事務報告、深谷春男師による論
集「日本基督教団ホーリネスの群史」の解説であった。ホーリネスの群
が教団対応により内部で分裂。教団に残る側と教団を離脱する側に分か
れた。特に淀橋教会、浅草橋教会、境の谷教会関係の牧師、信徒の分離
は神の家族の離別として感じられ、ホ群首脳部(ホーリネスの群委員)
の感情的な分離は、人間の罪の根源を感じさせた。しかし主は私に御言
葉を与えてくださった。「神を愛する者たち、つまり、ご計画に従って
召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わ
たしたちは知っています。」(ローマ八・二八)神の最善を信じていま
す。深谷師の発表は、心のキズを感じつつのものであった。

2019/1/27 週報メッセージ

   二人の方々の祝福式に臨んで

                                                                 朝位 真士

  人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する。
                              (箴言一九章二一節)
 あなたの業を主にゆだねれば計らうことは固く立つ。主は御旨にそっ
てすべての事をされる。逆らう者をも災いの日のために造られる。
                             (箴言一六章三~四節)

  二月二〇日(日)の聖日に二人の方の洗礼式と転入会式があった。洗礼

式に臨んだのはA・Mさん(六歳一一ヶ月)。彼はクリスチャンの両親
と姉の四人家族で教会に出席されている。洗礼準備会でもハッキリとし
た言動で、将来の桜ヶ丘教会の大切な人である。洗礼式後の挨拶も、少
年とは思われないほど感動的であった。神が彼の生涯を、また家族を祝
福されることを切に祈りたい。
  次にA・Rさんの転入会式である。姉は地方から出てこられ、青年期
の多感な時に福音的教派で受洗され、一年前より当教会に出席されてい
る。大変本の好きな方であり、人間洞察の深い方で、物事を静かに深く
考察されている。教会にとっても一味深みを増す存在である。
  桜ヶ丘教会にとってこの二人の増員は大変喜ばしい感謝な事だと神に
感謝したい。二〇一九年の航海の出発を神に切に祈るものである。

2019/1/20 週報メッセージ

   クリスチャン生活の出発点                                                                 
                                                                                                               朝位 真士

  今日はキリスト者の基本的知識を理解しましょう。まず何を信じたらクリスチャンになるか。五つのポイントから見ていくと、①真の神を信じること。それは、人間が神によって造られたからです。ですから人間はだれでも神との生きた人格的な関係をもたなければ真の平安と意義のある人生を送ることはできません。それは、神を信じ、神を愛し、神の栄光のために生きる時に体験されるのです。②神の前に罪を認め悔い改める。それは生まれつき神に背いてしまう罪の性質(原罪)をもって生まれてきているからです。③キリストを救い主として認める。聖書は、キリストを人間の罪と死からの救い主であると明言しているからです。神の大いなる愛のゆえに十字架にかかり、人間の身代わりとして死という刑罰を受けられ、さらに、死後三日目に復活され、死に打ち勝つ力を示されたことです。④キリストを自分の救い主と信じる。この救い主キリストを自分の救い主として心を開き、受け入れることが信じるということです。信じるという日常の手段をもって神を知り、キリストの救いを体験する道を備えてくださったのです。⑤信仰を告白する。では、具体的に信じる時には、どのようにすればよいでしょうか。その方法や仕方に絶対的な定めはありません。また、お金や供え物、犠牲などといった物質的なものはまったく福音と関係がありません。基本的に大切なことは、教会の牧師や、立てられた伝道者に対して、「イエス・キリストを信じます」と信仰の告白をすることです。

 今回は二人の方々が洗礼と転入会を希望されていますので、あえてクリスチャン生活の出発点を考える時が与えられました。私もこの際、信仰生活の出発点という事を再確認して、教会生活、信仰生活を送っていきたいと考えています。(『新キリスト教ガイドブック』参照)