2016/12/25 週報メッセージ

      クリスマス・チャペルコンサート
                                                          朝位 真士
 
 今年もベアンテ・ボーマン先生、ルリ子先生をお迎えできて、心より感謝申し上げます。先生方は一九九九年一二月一九日()の第一回よりクリスマス・チャペルコンサートを続けてくださり、今年で一八回目になります。
 ベアンテ先生は一九五一年スウェーデンのファルン市で誕生。一二歳の時からチェロを始められ、一九六七~七一年ストックホルム王立音楽大学で最優秀賞を受賞して卒業。一九七一~七二年ゴテンブルグ市の国立歌劇場の首席チェロ奏者を務められ、最終的にはフィンランド政府給費留学生として一九七九年シベリウス・アカデミー大学院を首席で卒業。一九八〇年から二〇一一年三月までの三一年間、東京交響楽団の首席チェロ奏者を務め、現在客員チェロ奏者として室内楽等の演奏活動のほかに、チャペル・コンサートをはじめとする宣教の働きに携わっておられます。またフィンランド・ヘルシンキ市のラマト・プフ聖書学校で聖書を学び、一九九二年カリフォルニア神学大学院より名誉神学博士号を受けられました。インターアクト協力宣教師でもあられます。
 ルリ子先生は武蔵野音楽大学ピアノ科卒業後、西ドイツ国立フォルンバンク大学、シベリウス・アカデミーの各マスタークラスで学ばれ、ベアンテ先生と共に各地で良い奉仕を続けておられます。
 今日のメッセージ箇所は、マタイ二章一~一二節、「神様のみちびき」という題でメッセージを語られます。この箇所は、キリスト誕生の預言(ミカ五章一節)の成就として、東方の博士達が黄金、乳香、没薬の贈り物を救い主イエス・キリストに献げた箇所です。これはまさしくイエス・キリストの生涯を象徴している箇所です。ベアンテ先生のユーモアと愛に満ちたメッセーに期待しましょう。ハレルヤ!!

クリスマスイブ礼拝・クリスマス礼拝の案内

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写真:藤城清治美術館チャペルステンドグラス

○クリスマスイブ礼拝
(キャンドルサービス)
12月24日(土曜日)19:00~
お話:山本潤神学生
「人間を照らす光」
※お話の後に19:40頃~
高田光比古ジャズバンドによるコンサート
 コンサートの後に軽食を用意しております。
 軽食を取りながら、楽しく会話などでお過ごしください。
○クリスマス礼拝
12月25日(日曜日)10:30~
ベアンテ・ボーマン先生、ルリ子先生によるチャペルコンサート&お話
お話「神様のみちびき」
どなたもご自由にご参加くださいますように。
お待ち申し上げます。

2016/12/11 週報メッセージ

   「きよしこの夜」クリスマスの定番曲
                                                          朝位 真士
 讃美歌一〇九番「きよしこの夜」の作詞者、ヨゼフ・モールがオーストリアのザルツブルク近郊にあるオーベルンドルフ村の助祭だった一八一八年のクリスマスのこと、教会のオルガンが故障しました。オルガニストだったフランツ・グルーバーはヨゼフに讃美歌の作詞を依頼し、自身がその詞に曲をつけ、一日で「きよしこの夜」を作りました。そして聖夜のミサでギターの伴奏で歌いました。
 以上が「きよしこの夜」誕生にまつわる定説です。しかし近年、賛美歌研究家の川端純四郎氏の調査により、ヨゼフがこの歌詞を作ったのは一八一六年で、場所もマリアプファルという別の村の教会だったことがわかりました。ヨゼフの母は貧しい裁縫師で、彼女が生んだ四人の子どもたちは全員父親が違いました。そのような境遇の中でもヨゼフは聖職者を志し、聖歌隊活動にも加わって音楽的素養を磨いたのでした。原詞は六節まであり、最後の節には「静かな夜、聖なる夜、神は長きにわたって私たちを心にかけ、その怒りから私たちをときはなち、世界のすべての民を保護し、いたわると約束された」とあり、ナポレオン戦争(一八〇三~一五年)によって疲弊した社会に神の平和を約束したのでした。オーベルンドルフの教会堂は今では「きよしこの夜礼拝堂」と呼ばれ、クリスマスには世界中から多くの人が集まって「きよしこの夜」を歌います。
 信徒の友一二月号の愛唱讃美歌選に記載されていた内容ですが、私はこの「きよしこの夜」をクリスマス・シーズンに歌うことにまた特別な思いをもちました。特に「神は長きにわたって私たちを心にかけ、その怒りから私たちをときはなち、世界のすべての民を保護し、いたわると約束された」とあるのは、主イエス・キリストのご降誕は全人類の罪の身代わりとして十字架にかかり、三日目に復活されるためであったという、今まさに時期を得たグッド・ニュースであります。

2016/12/4 週報メッセージ

   癒しの祈り
                              朝位 真士
 十一月三十日付のアパルームは、ヤコブの手紙五章一三~一六節、特に「だから、主にいやしていただくために、罪を告白し合い、互いのために祈りなさい。正しい人の祈りは、大きな力があり、効果をもたらします」(一六節)でした。
 最近、私を含めて病気になる方が教会関係者ならびに身内に多く出ています。イエス様は「医者を必要とするのは丈夫な人ではなく病人である。『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」(マタイ九章一二~一三節)とおっしゃいました。イザヤ五三章四~五節には「彼が担ったのはわたしたちの病/彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに/わたしたちは思っていた/神の手にかかり、打たれたから/彼は苦しんでいるのだ、と。/彼が刺し貫かれたのは/わたしたちの背きのためであり/彼が打ち砕かれたのは/わたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって/わたしたちに平和が与えられ/彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた」とあります。イザヤは苦難の僕としてのイエス様を語っています。
 クリスマスが近くなってまいりました。私の身内、友人、知人の方々が、ここで語ることのできないほどの苦しい病に悩まされています。私自身も病を抱えながら、それらの方々の苦しみの何万分の一でも共有することができるでしょうか。主イエス・キリストご自身が、全人類すべての人々の悩み、苦しみに耳を傾け、私共のためにいやしの祈りをしてくださることは、なんと幸いなことでしょう。皆様、密室で教会で、病める友のためにいやしの祈りを切望します。やがて迎えるクリスマスに一人でもいやされて、集うことができることを祈りましょう。

2016/11/27 週報メッセージ

   降臨節(アドベント)を迎えて
  朝位 真士
降臨節第一主日は、教会暦における元旦である。その日は十一月三十日の使徒聖アンデレの日に一番近い(後であっても先であっても)日曜日である。もし、アンデレの日が日曜日であったならば、その日が降臨節第一主日となる。降臨節は待望と憧憬(あこがれ)の期節である。これを「アドベント」というが、この字の意味は「来る(降臨)」ということである。それは、世界があげて救い主を待つ時節である。この期節は、神がみ子を世につかわすために、イスラエルを長い期間にわたって準備された、その準備の期間にもたとえられる。その長い数百年にわたる準備の年月に比べるならば、ここで行う降臨節の準備はむしろ短すぎる。昔の人は、大いなるみ子降誕の知らせを聞くために、長い長い世紀にわたって準備の時を要した。彼らは、まず第一に、神がひとりの神であることを学ばねばならなかった。ローマ人やギリシャ人は、古代人としては最も教養の豊かな民であったが、それでもなお多くの神々の存在を信じていた。しかし、イスラエルにおける信仰のあつい人々は、主なる神はただひとりの神であることを、くり返しまたくり返し教えられてきた。こうして、宗教に対する正しい理解が一通り行き渡ることが、主イエス降臨の前に望ましいことであった。ユダヤ人は、ほとんど当時の全世界に散在して、正しい神観念の普及につとめた。キリスト教を受ける下地を各所に用意した。ギリシャ語は、世界語(当時の社会)となっていて、どこに行っても福音が自由に伝えられるようになっていた。主イエスは、二千年の昔、ユダヤのベツレヘムに誕生したが、多くの人々は彼を迎え入れなかった。現代も主イエスを心の中に迎え入れる場所があるだろうか。心の中のわだかまっている諸々の悪念や、この世の思い煩いを取り去って、心の奥座敷に主を待たねばならない。 

2016/12/18 週報メッセージ

   クリスマスの想い出
                              朝位真士
 
 「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ三章一六節)
 「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」(ルカ二章一一節)
 今年もクリスマス礼拝を迎えるシーズンとなった。私は一九六一年十二月二四日に、北九州復興教会で故山中日出刃牧師によって受洗した。当時一八才の少年である。あれから五五年経過している。もし洗礼を受けていなかったら、私はどうなっていたであろう。高校生の多感な年頃で、大学受験を諦めて高卒で就職しなくてはならない時期、私の小学校・中学校の友人達は大学進学の猛勉強をしていた。私は就職活動に日々を過ごしていた。その時、友人のM君によって母教会の高校生特別集会に導かれ、その年のクリスマスに受洗した。サラリーマンとして九年勤めたが、東京転勤を機に献身した。神学校で四年間学び、一九七五年卒業してから一九年間母教会の北九州復興教会で奉仕をした。フミ子師と結婚し、曽根開拓に従事した。大変な一九年間であったが、嬉しいこともあった。二人の子供が与えられ、二人とも受洗の恵みに与り、一九八九年クリスマスに一度に七名の受洗者が与えられたことである。家族五人(ご主人・奥様・子供三人)全員が受洗に与り、他の男性一人はフミ子師が音楽を教えていた娘さんのお父さんで、現在は北九州復興教会の役員をされている。一人の女性は家庭集会から救われて、遺産の土地を母教会に捧げておられる。
 クリスマスの大いなる恵みは、一人でも多くの方が教会に来られ、救いの恵みに与ることである。栄光は主にあれ。ハレルヤ!!

F姉妹への祈り

イメージ 1写真:藤城清治美術館チャペルステンドグラス
主の御名を賛美します。
F姉妹が25kgしかない体重で、生きて神様のお証しをしたいと、病と闘っています。
昨日病院にお見舞に伺い、お会いすることができました。手術を終えられたばかりで、術後の夜のひと時に、いろいろお話をお聞きする機会をいただきました。
想像を絶する姉妹の痛みをどう受け止めてともにいることができたでしょうか。F姉妹は笑顔でした。私は、F姉妹の痛みを忘れてしまうほどでした。
痛みが相当なものであるだろうと帰り道考えながらも、お会いできた嬉しさで、心が熱くなりました。
十字架のイエス・キリストの苦しみを想像し、痛みを乗り越えて来られたということをお聞きしました。
桜ヶ丘教会では、朝位牧師先生御夫妻、山本神学生、私共信徒もともに祈っております。
どうぞ、F姉妹の命の叫び、願いがききとどけられますように。
十字架のイエスの痛みを、F姉妹は思い闘っています。
主よ、憐み深い主よ、わたしたちの祈りをお聞きください。
F姉妹の命が生きながらえることができるようにお助けください。
主の御名があがめられ、御心のとおりになりますように。

2016/11/20 週報メッセージ

      教会暦を考える
                                                           朝位 真士

 わたしたちは、普通の暦とともに教会暦(チャーチ・カレンダー)を用いている。普通の暦は、地球が太陽の周りを一巡りする時に対して付せられたものである。教会暦は、教会が「義の太陽」であるイエス・キリストをめぐって営む働きに対して付せられたものである。教会暦は、地上に現れた日のイエスのご生涯と、復活昇天の後、聖霊の力を通して今もなお生きておられる主のお働きをめぐって配列されている。
 教会暦を分けると、大きな輪の中心となるものが三つある。第一は聖降誕日(クリスマス)であり、第二は復活日(イースター)であり、第三は聖霊降臨日(ペンテコステ)である。第一はわたしたちの主のご生誕をことほぐ時であり、第二は特に救いのみわざをしのぶ時であり、第三は聖霊の降臨と教会において今もなおつづけられている救い主のお働きを思う時である。
 普通の暦は元旦からはじまるが、教会暦は降臨節第一主日から出発する。つまりこの降臨節は教会暦の正月にあたるわけである。その降臨節第一主日は、十一月三十日にいちばん近い日曜日である。だから十一月の最後の日曜日または十二月の最初の日曜日となる。今年は十一月二七日の日曜日である。この季節において、わたしたちは来たらんとする聖降誕日(クリスマス)に心を向ける。
今年のクリスマスには、最高の予定が与えられている。十二月十八日CSクリスマス会、十二月二四日クリスマスイヴ集会(山本潤神学生の説教、高田光比古バンドによるジャズコンサート)、十二月二五日クリスマス・チャペルコンサート(ベアンテ・ボーマン先生、ルリ子先生によるチェロ演奏とメッセージ)。どうぞ皆様、お祈りして参加してください。

2016/11/13 週報メッセージ

   二〇一六年ホ群信徒・教職共同セミナーに出席して
                                                                               朝位 真士
 過ぐる一一月七日(月)~九日(水)迄、ホ群セミナーが市川サンシティ・ホテルで開催されました。今回は「ホーリネスの信仰を高く掲げて」―ホーリネスの群結成七〇周―というテーマで、主講師としてイムマニエル綜合伝道団委員長・高津教会牧師の藤本満先生をお迎えして、二回の講演をしていただきました。
 開会礼拝、司会鈴木恵子師、説教朝位真士師、聖会Ⅰ、司会原田のぞみ師、説教大友英樹師、証し永家孝子師。二日目、七〇周年セレモニー、分団協議、伝道協議会(伝道部)西海満希子師、聖会Ⅱ、司会野口佳男師、説教村上義治師、証し平池晃子師、合唱東京聖書学校。三日目、全体協議会、司会朝位師、アドヴァイザー藤本満師、閉会礼拝、司会高橋和郎兄、説教久多良木和夫師などの御用でした。
 参加者は全国から一一五名でした。私は教育部の責任の一端を担う者として、皆様方にお祈りとお助けをしていただき、心より感謝します。何よりも主イエス・キリストの父なる神に感謝をしたいと思います。
 特に藤本満先生の講演は大変内容の濃いものでした。先生は、日本のホーリネス教会の歩んできた歴史、ホーリネス教会が大切にしてきたもの、これから大切にしていくべきこと、ホーリネス教会の現代における使命、ホーリネス教会は今後どのように進むべきかという内容で、「ウェスレー批判、ホーリネス批判」から学ぶホーリネス・メッセージを、外から内から語っていただきました。八枚のレジメが配布されましたが、その内容に拘らないで、実に生き生きとご自分の学びと体験をユーモアを交えながら語ってくださいました。ウェスレー研究の一人者でありつつ、牧会者としての配慮を大変になさりながら、信徒の方々にも、私共にも語ってくださいました。まだまだ語っていただきたいところでした。神様に感謝いたします。

10月30日(日)の音楽の集いについて

いよいよ明日10月30日(日曜日)午後1時半から音楽の集いが開催されます。
どなたでもご自由に参加できますから、お時間と興味のある方は、当教会でご一緒にボサノバを楽しみましょう。
なお、演奏前に朝位フミ子牧師による「教会音楽の歴史」についてお話をいただきます。教会で私たちが声を出して賛美の歌を歌うことができるようになった歴史を踏まえ、音楽をお楽しみいただければと思います。<桜ヶ丘教会 エリム会>

  山口夏実さん・犬塚彩子さん(ボッサ・エテルナ)によるボサノバ
ブラジル・ポルトガル語の歌声に、ギターとピアノで奏でる甘く爽やかなボサノバの音色、ブラジル音楽の神髄を追及するボサノバデユオ による音楽のプレゼント
(ボッサエテルナのお二人を紹介します)

 犬塚彩子さんの紹介愛知県岡崎市出身。ファッションの学校を卒業してから独学で歌い始め、ソ ウル、ロック、ジャズを経てボサノバ・ギター弾き語りとたどり着く。

 山口夏実さんの紹介3歳よりピアノを習い始め国立音楽大学教授児玉氏に師事。クラッシク音楽を学びながらポップス音楽にも親しむ。キリスト教系学校の関係から教会で奏楽に従事。
 開催日時:2016年10月30日(日曜日)13時30分~
 参加費:500円(茶菓・資料代等)
 場 所:桜ヶ丘教会 

1923年6月1日創立