2018/5/6 週報メッセージ

   唯一神信仰の宗教
                                                                                                             朝位 真士
  キリスト教は唯一の神を信じ礼拝する宗教です。多くの神々を拝む多神教ではなく、その多神教から進化発展してきた宗教の一つでもありません。「わたしが主、ほかにはいない。わたしをおいて神はない。わたしはあなたに力を与えたが、あなたは知らなかった。……わたしのほかは、むなしいものだ、と。わたしが主、ほかにはいない。光を造り、闇を創造し、平和をもたらし、災いを創造する者。わたしが主。これらのことをするものである。」(イザヤ四五・五~七)ここで神は、唯一の存在であると主張しています。真理が唯一絶対であるように、真の神も唯一です。また神は、ご自身を万物の創造者であり、さらに繁栄やわざわいなど人間の運命を、ご自分の意のままに決定する主権者であるとも語っています。
 キリスト教は、この真の神を神として信じ、従い、すべての栄光をこの神に帰する宗教です。したがって、真の神は、偶像礼拝というものを、大いなる罪として厳しく禁じています。モーセの十戒にこう記されています。「あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。あなたは自分のために、偶像を造ってはならない。上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、どんな形をも造ってはならない。それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神。わたしを憎む者には、父の咎を子に報い、三代、四代にまで及ぼし、わたしを愛し、わたしの命令を守る者には恵みを千代にまで施すからである。」(出エジプト二〇・三~六)
  ここでは、偶像を造ることや拝むことが固く禁じられています。反面、真の神を信じ、愛し、そのご意志に従って生きるところには、その祝福が親から子へ、子から孫へと引き継がれ、「千代」にまで及ぶという、驚くべき約束が記されています。