朝位 真士
六四・一一)
私は先日、運転免許更新手続きを終了して三年間の運転許可を得た。昭和四一年九月二一日に免許を取得してはや五〇年目となった。クリスチャンになって五五年を経過し、伝道者となって四一年目。やっと少しずつ、クリスチャンとして伝道者として、小さな経験と恵みと祝福を得ている。本来であれば、もうリタイヤの年代であるかもしれない。教会の牧師以外にも、さまざまな御用や責任を担っている。私は自分の能力以上の責任を負っている。年齢も人生の後半に来ている。最近、自分の責任の重大さに悩んでいた。しかし、藤本満先生の『祈る人びと』という霊想書に大変励まされた。少し長いが引用させていただく。
システムの不安、デフレ懸念、日銀内部の混乱と非常に難しい時期に、七十三歳というご年齢で、その職務を
背負った理由は、明快でした。「引き受ける決意をしたのは、『神の召し』だと判断したからです。」……
五年間の在任中、国会に参考人として質問を受けた回数は、なんと四百回を数えたそうです。厳しく追及さ
れたり、政策上の難しい決断を迫られたとき、速見さんは、いつも教会の十字架を見上げて祈り、祈りながら
三つのことを自分に言い聞かせたそうです。「主、ともにいたもう。」「主、我を愛す。」「主、すべてを知
りたもう。」