
少し涼しいここ数日

牧会雑感
朝位 真士
「人間の心は、自分の道を計画する。
主が一歩一歩を備えてくださる。」(箴言16・9)
私は1961年12月24日に北九州復興教会山中日出刃牧師により受洗した。18歳の多感な青年であった。以来今年で50年目を迎える。
1969年にサラリーマンとして東京勤務になり、淀橋教会、小原十三司先生、峯野龍弘先生の指導を受けて東京聖書学校に1971年4月入学して、1975年3月卒業した。信徒伝道者として3年間過ごし、1978年准允を受けて伝道師となり、1981年按手礼を受けて牧師となった。北九州復興教会の副牧師として19年間、3人の主任牧師(山中先生、原田先生、三枝先生)に仕え、1994年、桜ヶ丘教会に西海静雄先生、満希子先生の後任としてフミ子牧師とともに赴任した。1997年、新会堂が与えられて、多額のローンも信徒の方々と求道者の方々、朝祷会、教団、地区、ホ群の方々のお祈りと支援により完済させていただいた。その間、教会関係の30名近くの方々の告別式の司式と、数件の結婚式の司式をさせていただいた。
最近うれしいことが一つあった。息子の憲義兄が献身し、神学校を卒業して神奈川教区で准允を6月25日に受けた。現在神奈川教区の藤沢教会の伝道師として奉仕している。私が准允を受けて33年目に、当時幼児であった息子が献身して伝道者の道を歩み出した。親バカかもしれないが正直うれしいことであると同時に、彼が伝道者の生涯を全うできるよう、皆様の祈りを切に要望したいと思う。一人でも救われる人が与えられることを祈る。
2011年ホ群年会に出席して
朝位 真士
主題「ホ群教会の伝道と進展」 副題ー福音を恥としないー 「わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシャ人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。」(ローマ1・16)
6月20日(月)~21日(火)迄、ホ群年会が開催された。今年は、3月11日の震災のため年会が延期短縮された。正議員153名と准議員38名のメンバーで、正議員95名の出席で総会が成立した。
2日間の短縮年会であったが、内容の濃い年会であった。開会礼拝、事務会Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ。派遣式では8名の先生方がそれぞれの任地に遣わされた。追悼式もあり、3名の先生方が追悼された。事務会も多くの議題が審議・議決されたが、特に目立った内容は第9号議案で、東京聖書学校施設拡充の件が審議・可決したことである。概算として、チャペル他既存部分改修2千万円、増設部分6千万円、設計料その他1千万円、合計9千万円の予算で、東京聖書学校施設拡充基金から3千万円、ホ群諸教会からの募金3千万円、東京聖書学校吉川教会から3千万円(20年かけて献金)。ただちに建築委員会(仮称)を組織し、募金や細かな諸判断・執行の責任を担っていく。
次に第12号議案として、互助部に「東日本大震災義援金」指定の窓口を設ける件が可決された。日本キリスト教団も全国募金として10億円の目標をたて、7月から支援委員会を設置するようであるが、ホ群としても少しでもお役に立ちたいと願い、献金を集めることを決定した。
この年会は今まで出席した30数回の中でも大変印象深いものとなった。特に東日本大震災が起こった後の年会であったので、今後の私の牧会活動に大きなインパクトが与えられた気がした。
福音宣教の使命
朝位 真士
ペンテコステ礼拝が12日もたれました。私はこの際に今年の宣教目標である三つのことについて確認したいと思います。
(1)個人信仰の確立 まず基本生活の確立。毎日聖書を読む(「アパ・ルーム」、「信徒の友」教団日課、各自の霊想書)。祈る(月1度は毎週木曜日午前6時半の早天祈祷会、午後7時半の祈祷会に出席)。礼拝(毎週日曜日午前10時半)並びに各例会(ホープ会、婦人会、青年会、エリム会、ふれあい会)出席。
(2)全家族の救い まず基本は祈ること。
(3)個人伝道による教勢倍加 まず自分自身の救いの確立を目指すことにより、自分なりに伝道方法(友を導く、電話、教会週報、特伝案内、訪問、手紙、インターネットのブログを利用等)を考えて実践する。教会はイエス・キリストの体であると共に、皆様方一人一人のものです。一人一人が積極的に喜びと祈りと感謝をもって福音宣教をさせていただきましょう。
次に2011年後半における特別集会のご案内をさせていただきたいと思います。
7月31日(日)、教団東調布教会牧師の湯本春実先生による特別集会があります。
10月30日(日)には、仏教僧侶からキリスト教牧師になられた松岡広和先生による2回のお話(朝10時半の礼拝と午後の講話)を予定しています。
9月25日(日)午後2時半より、キリスト伝道会東京地域主催のチャペル・コンサートが行われ、ナザレン青葉台教会牧師の江上環先生をお迎えしてのメッセージ、黄氏のチェロ演奏、小西優子先生のピアノ演奏があります。
12月18日(日)、クリスマス・チャペルコンサートでベアンテ・ボーマン先生、ルリ子先生をお迎えします。 どうぞ祈って、ご出席ください。
聖霊の降臨(ペンテコステ)
朝位 真士
「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」(使徒1・8)
新しい備えをして、エルサレムの二階座敷で120人の人々が10日間、熱心に祈っていた時、ペンテコステ(五旬節)に約束の聖霊が与えられた。旧約以来語られてきた神の約束が、聖霊の降臨というかたちで成就されたのである。聖霊の降臨は新しい時代の実現、すなわち地上の神の国である新しい教会を生み出し、福音の宣教の基礎を築く原動力であった。このペンテコステの日が、キリスト教の世界的発展の出発点となったのである。
私共の教会も1923年6月1日、板井康裕牧師がアメリカから帰国して自宅で開拓伝道が始まり、その後教会の場所を転々とし、牧師も二十数人変わった。前任牧師西海静雄・満希子先生によって26年間、現在の会堂建設の基礎ができた。
今日はペンテコステ礼拝であるが、使徒2章にあるように、教会が誕生するために約束通り聖霊が注がれた。それに続いてペトロの説教が明快に力強くなされた。その説教に対して正しく応答した者によって教会は建て上げられていく。三つの形に現れる。①罪の自覚である(2・37)。②求道心である(2・37)。③回心である(2・41)。
救われるためには二つある。一つは「悔い改めなさい」、二つは「バプテスマを受けなさい」である。知的面でも生活面でも180度の変化を遂げる。そして、イエスの十字架の死を自分の罪のためと信じて受洗することである。