2018/8/5 週報メッセージ

   最近考えている事
                                                                                                               朝位 真士
  フィリピ四章一一~一三節、「物欲しさにこう言っているのではありません。わたしは、自分の置かれた境遇に満足することを習い覚えたのです。貧しく暮らすすべも、豊かに暮らすすべも知っています。満腹していても、空腹であっても、物が有り余っていても不足していても、いついかなる場合にも対処する秘訣を授かっています。わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です」と、使徒パウロは獄中で語っています。
 このフィリピはマケドニアでのパウロの最初の伝道地(第二伝道旅行中)。短期間の伝道にもかかわらず、婦人たちを中心に入信者を得て、基礎が成立した教会です(使徒一六章一一~四〇節)。そして、パウロが第三伝道旅行中エフェソで投獄された際、フィリピ教会からの贈り物を受けた直後に感謝の手紙として獄中から送られた獄中書簡です。この手紙は別名「喜びの書簡」と言われています。パウロはどんな境遇にも対処する秘訣を心得ています。一二節では、直接的には物質的貧しさ、豊かさを、しかし広く逆境と順境を示唆しています。一三節「強めてくださる方のお陰で」は、わたし(パウロ)に復活の力を与える方(三・一〇)の支配下にあってという意味。つまり、私共の為に十字架にかかって身代わりとなって死に、復活された救主イエス・キリストによって、「何事でもすることができた」のです。どんな境遇にあっても満足することを学んだとは、なんと素晴らしいパウロの信仰告白ではないでしょうか。
 私自身、力の弱さ、無力さを感じる時に、いつもこの御言葉を引用して、もう一度主イエス・キリストの力に依り頼んで前向きに生きているのです。ハレルヤ!!