「旧週報メッセージ」カテゴリーアーカイブ

2011/1/23 週報メッセージ

   T兄の受洗に立会って                                                                 
                                                                                                        朝位 真士
  「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。」(使徒16・31)「シモン・ペトロが、『あなたはメシア、生ける神の子です』と答えた。」(マタイ16・16)「それは人間にできることではないが、神は何でもできる。」(マタイ19・26)
 私が最近大変恵まれたことを読者に伝えたいと思います。2011年1月12日、T兄が受洗されたことです。夫人と娘さんの長年の祈りの課題でした。ご結婚されて30年以上になります。娘さんは13年前に受洗されて、留学し、大学卒業後就職してキャリア・ウーマンとしてご活躍の方です。母親共々父のために長い祈りを要したことでしょう。神はついにその親子の祈りを聞かれたのでした。
 私は山陰聖会のために1月8日~10日まで米子に行ってきました。御用を終えた翌々日の12日、夫人より電話があり、ご主人が「洗礼を受けたい」とおっしゃったことを聞き、早速フミ子牧師と共に彼等のいる病院にかけつけました。彼にその意志を確かめると、しばらく沈黙が続きましたが、ハッキリと意志表示をされました。私は感動をもって洗礼式を挙行させていただきました。
 何回か彼の病院にお見舞いさせていただき、彼と話をする機会にキリスト教の話をしようと思いましたが、彼が無宗教であるということを伺っていたので、あえてそうしませんでした。娘さんの小さい頃はよく教会に来られていて、大変好意的であったと聞いていました。私は彼が主イエス・キリストを信じて受洗してほしいと祈っていました。神は真実なお方で、我等の小さな祈りをお聞きくださったことだと思います。主イエス・キリストに感謝し、ご家族を始め教会員の方々に心より感謝したいと思います。ハレルヤ!!                         

2011/1/16 週報メッセージ

   山陰聖会に招かれて                                                                 
                                                                                                        朝位 真士
  「たとえ、お前たちの罪が緋のようでも/雪のように白くなることができる。/たとえ、紅のようであっても/羊の毛のようになることができる。(イザヤ1章18節)
 私は1月8日から10日までの3日間、ホ群の山陰地区(東中国地区八教会、西中国地区四教会)に招かれて、御用してまいりました。山陰地区は、年末から豪雪で、特に米子市は89センチの積雪で多くの雪害が出ており、旅行が危ぶまれていました。しかし、皆様方の熱いお祈りと信仰によって、無事8日午後米子空港に到着し、米子教会の牧師、信徒たちの出迎えを受けました。9日の米子教会の礼拝と聖餐式、役員懇談会、10日の山陰新年聖会2回の御用を終えることができたことを深く深く神様と皆様方に感謝する次第です。
 今回はⅠテサロニケ4章~5章を通して、「きよめられた者の特色」~喜び、祈り、感謝せよ~(Ⅰテサロニケ5章16~18節)という主題のもと、2回の御用をさせていただきました。参加者は約六十数名、9教会からの参加でした。雪道を片道3時間近くかけて10名近くの信徒たちを連れて牧師先生が来られたり、無牧の教会からも数名来られました。
 何よりも感謝したのは、招きをさせていただいたとき、①きよめを求める方、②神様のためにこれから奉仕したい方、③直接献身(神様のために身を捧げる)したい方等の呼びかけに、参加者の8割の方々が次々と応え、お祈りの一時をもつことができたことです。聖霊様の著しいみ業を感じました。今後山陰地区にリバイバルの業を見ることができるように、主イエス様に祈りと期待をこめて、山陰を後にしました。10日夜遅く、東京に到着しました。ハレルヤ!!                                                               

2011/1/9 週報メッセージ

   2011年の聖句が与えられて
                                                                                                       朝位 真士
  「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」(Ⅰテサ5・16~18)
 キリスト教とは一口に言うとこれです。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて感謝しなさい。」これがクリスチャンライフのすべてと言っていいのです。簡単な言葉ですが、努力だけではできません。「いつも喜んでいなさい。」「はい!喜びます。」「喜べ!」なんて喜べません。喜びというのは、内側から湧いてくるものです。与えられるものですから、自分で作り出すことはできません。
 「絶えず祈りなさい。」大切なことです。イエス様が共におられることをどうして自覚できるかと言ったら、具体的にはお祈りです。
 「すべてのことについて感謝しなさい。」これも難しいことです。私たちはうまくいったことについては感謝できます。けれども「すべてのことについて感謝しなさい。」辛いこともです。神は思うようにいきっぱなしにはなさらないから、必ずトンネルを通されますし、通ります。しかし必ず神は共にいてくださり、神を信頼するものに対する約束を果たしてくださいます。私たちは忍耐をもってこのお方に従っていくことが大切です。感謝できないような時にも感謝するというのは、本当に神は最善以下のことをなさらないお方で、万事を益としてくださる(ローマ8・28)という信仰です。
 この1年、いや私たちの生涯において、「常に喜べ。絶えず祈れ。すべてのことについて感謝せよ。」これは神の恵みの三原則であります。

2010/12/26 週報メッセージ

   年末感謝礼拝を迎えて   
                                                                                                        朝位 真士
  「わたしたちは、このような宝を土の器に納めています。この並外れて偉大な力が神のものであって、わたしたちから出たものでないことが明らかになるために」(Ⅱコリ4・7)
 右の聖句が与えられ、「土の器の宝キリスト」という題で2010年元旦礼拝を迎えて、1年が経過した。今年は、受洗者は未だ与えられていない。召天された方々は3名。一人は1月21日午後、Y長老である。87歳であった。彼は桜ヶ丘教会の開拓当時から導かれた。1939年、路傍伝道でI牧師に導かれ、1940年、18歳の時受洗され、約70年間教会員として忠実に信仰生活を全うされた。教会のリーダー的存在であった。
  二人目はT姉である。6月15日召天。99歳4ヶ月であった。T姉はT長老の奥様で、八王子の団地より約2時間くらいかけて御主人と共に礼拝に出席されていた。晩年はホーム(老人施設)で生活をされていた。安らかな天国への旅立ちであった。
 三人目はK姉である。7月22日、87歳6ヶ月で召天された。お元気な時は、礼拝は勿論、婦人会や祈祷会にも積極的に出席しておられた。大変試練に会われた方であったが、教会のことを常に覚え、特に新会堂建設には特別の祈りをしていただいた。つつましい生活の中で、ご自分の生活を切りつめて、教会のために思いきって献げられた。天国に多くの宝を献げられた方であった。
 他に2名の求道者の親子が1月と5月に召天された。教会は少し淋しくなったが、新年度は素晴らしい会堂に、伝道と祈祷と献金をもって主の栄光を表し、救われる方々が与えられ、教会全体が活性化するように教会員の方々、ならびに関係者の方々、お祈りのご支援をよろしくお願いいたします。(ローマ8章28節)

2011/1/2 週報メッセージ

   新年礼拝を迎えるにあたって
                                                                                                        朝位 真士
 新年2011年あけましておめでとうございます。今年与えられた御言葉は、Ⅰテサロニケ5章16~18節、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」です。
 2010年は、世界において、日本において、教会において、個人において、いろんなことがありました。特に教会関係者が数名召天されたことは、教会にとって大変大きな試練でありました。反面、15年来、多額の負債を抱えて会計を悩ましていた会堂ローンが、12月27日に完済となりました。未だ教会債や会堂補修の件は課題が残っています。しかし神様は「小さな群よ、恐れるな。御国を与えて下さる」(ルカ12・32)とありますように、少ない人数ですが、御国、神の国を与えてくださると約束してくださいます。
 先の御言葉、Ⅰテサロニケ5章16~一18は「キリスト者の特色」であると言っても過言ではありません。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて感謝しなさい」の3つは、きよめられた生活を示します。この3つができれば、三拍子そろった立派なキリスト者です。順境にも、逆境にも、いかなる場合、いかなる境遇にも、「いつも喜ぶ」ことができるのは、心の中から「苦い根」(ヘブル12・15)が除去され、全くきよめられてこそできることです。
 「絶えず祈る」とは、いついかなる場合にも主との交わりを保つことで、聖霊を受けなければできません。また、どんなことに出会っても「すべてのことについて感謝する」とは、「神を愛する者たちには万事を益となるようにして下さる」(ローマ8・28)ことを知ってこそできることです。この3つとも、きよめられて聖霊に満たされた「キリスト者の特色」です。
 この1年もこの御言葉を信じて実践させていただきましょう。栄光神にあれ!!

2010/12/19 週報メッセージ

    クリスマス・チャペルコンサート
                                                                 朝位 真士
  「学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。」(マタイ2・10~11)
 ベアンテ・ボーマン先生、ルリ子先生が桜ヶ丘教会に来られて12年目になる。先生方は、12回もクリスマス・シーズンに私共の教会に来られ、チェロ演奏とイエス・キリストの誕生のクリスマス・メッセージというプレゼントを運んでくださる。
 ベアンテ・ボーマン先生はチェロの名手であり、説教者・神学名誉博士でもある。1971年、ストックホルム王立音楽大学で最優秀賞を授与されて卒業し、1971年~1972年、ゴッテンブルグ市の国立歌劇場の首席チェロ奏者を務める。1972年~1975年、国立フォルクバンク芸術大学に在学し、1979年、フィンランド政府給費留学生として首席で卒業。1980年、東京交響楽団の首席チェロ奏者として入団、現在に至る。  ルリ子・ボーマン先生は、1972年、武蔵野音楽大学卒業後、ドイツの国立フォルクバンク芸術大学マスタークラスで、デトレフ・クラウス氏に師事し、1975年に卒業。1977年、ベアンテ・ボーマン先生と結婚。聖書学校のセミナー、伝道コンサートでの伴奏や通訳を担当され、1994年より協力宣教師としていくつかの教会の働きをサポート。2006年4月、お茶の水クリスチャンセンターの依頼で、「賛美と聖書の学び」を担当。超教派の賛美と聖書の学びの集団「WOGA」を5県7ヶ所で月1回行っている。牧会神学博士でもある。
 2011年も、主が許してくだされば、クリスマス・シーズンにチャペルコンサートを行ってくださる予定である。ハレルヤ!!                                                             

2010/12/12 週報メッセージ

   北九州復興教会の四恵主義(Ⅱ)
                                                                                                         朝位 真士
  私の恩師山中日出刃牧師は北九州復興教会を開拓され、信徒数名の中より九州で有数の教会へと成長された。清水会堂は建坪(定地)130坪余に、エレベータ付鉄筋コンクリート4階建を建設され、曽根会堂は340坪の土地に建坪50坪で建設された。1979年6月に74歳で召天された。「わたしは戦いをりっぱに戦いぬき、走るべき行程を走りつくし、信仰を守りとおした」(第2テモテ4章7節)の御言葉を最後に、断食祈祷の最中に召天された。先生は四恵主義、「全員礼拝」「全員献財」「全員伝道」「全員祈祷」の4つの恵みを教会の目標とされて、北九州の一角でホーリネス信仰を掲げて、病身で完全燃焼された。私は1975年から5年余、副牧師として先生にお仕えさせていただいた一人である。前回は「全員礼拝」「全員献財」を記したので、今回は「全員伝道」と「全員祈祷」の2つを記してみたいと思う。
 (3)全員伝道ー伝道の恵み
 復活のイエスは「すべての民をわたしの弟子としなさい」(マタイ28章19節)と言われた。「伝道することによって人が救われることは、天において大いなる喜びがある。伝道する教会と信者は主が共にあって、祝福を与え恵んでくださる」と先生は言われた。一人の兄が受洗希望を出したときに私は驚いた。そんな方は洗礼を受けないだろうと思った。しかし彼は私に言った。「先生、洗礼を授けてください。」彼は母教会の役員となって、忠実な生活を続けておられる。(彼は1989年受洗した。)
 (4)全員祈祷ー祈祷の恵み
 祈祷は信者の呼吸であり、神との対話であり、御言葉を通して神に聴くのである。聖書はわれらの祈りを導き、力を与えてくださる。祈祷は恵みである。山中先生は「祈祷と信仰の生涯」を全うされた方である。ハレルヤ!!

2010/12/5 週報メッセージ

   北九州復興教会の四重主義(Ⅰ)
                                                                                                        朝位 真士
  私は1961年に教団北九州復興教会で受洗をし、今年で49年目になる。その間信徒として、牧師として、心がけていたのは、母教会の山中日出刃牧師が教会の目標としていた「四重主義」である。
 (1)「全員礼拝」ー礼拝の恵み
 キリスト者の生活の中心は神を第一とした聖なる礼拝から始まる。イエス様の十字架と復活を覚え、喜びと感謝と希望を持って礼拝できることは、神様のお恵みである。
 (2)「全員献財」ー献財の恵み
 パウロはⅡコリント8章1~8節で、マケドニアの教会に与えられた献財について、「献財は神の恵みである」と3回も繰り返し訴え、「この恵みに富んで欲しい」と言っている。私の恩師山中日出刃牧師は1959年9月27日の週報に、「什一献金の祝福」と題して次のように記載されている。①什一献金により我等の心を世の物欲から潔める。②経済面に豊かな祝福を得る。残りの十分の九プラス神の祝福。③霊性に計り知れない恵みを与える。④教会に神の栄光が現れる。
 聖書の引用をする。マラキ3章8~10節。「人は神を偽りうるか。あなたたちはわたしを偽っていながら、どのようにあなたを偽っていますか、と言う。それは、十分の一の献げ物と、献納物においてである。あなたたちは、甚だしく呪われる。……十分の一の献げ物をすべて倉に運び、わたしの家に食物があるようにせよ。これによって、わたしを試してみよと、万軍の主は言われる。必ず、わたしはあなたたちのために天の窓を開き、祝福を限りなく注ぐであろう。」
 次回は四重主義の(3)(4)を引用して、私見を論じたい。

2010/11/28 週報メッセージ

   待降節(アドヴェント)
                                                                                                        朝位 真士
  クリスマスの4週間前の日曜日から、一本ずつローソクを点火して、キリストの降誕日を迎える心備えをいたします。アドヴェントとは来臨の意味で、主イエス受肉された降誕を迎える心の準備をするとともに、再臨の準備の時ともされています。フランス、スペイン地方の教会で、クリスマスに洗礼を受ける準備の期間を40日間として守ったのですが、後にローマ教会がこれを取り入れ、クリスマスを迎える準備の時とし、11月30日に最も近い主日から始まるものとされ、降誕節4週間前の日曜日から救い主を待ち望むよう守られております。
 
   ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。       エッサイの株からひとつの芽が萌えいで
  ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。                その根からひとつの若枝が育ち
  権威が彼の肩にある。                                       その上に主の霊がとどまる。
  その名は、「驚くべき指導者、力ある神                      知恵と識別の霊
  永遠の父、平和の君」と唱えられる。                思慮と勇気の霊
                                (イザヤ九・五)                主を知り、畏れ敬う霊。
                                                                  彼は主を畏れ敬う霊に満たされる。
                                                                  目に見えるところによって裁きを行わず
                                                                    耳にするところによって弁護することはない。
                                                                                           (イザヤ一一・一~三)
 
 今年のクリスマス礼拝は12月19日(日)午前10時30分です。講師はベアンテ・ボーマン先生(チェロ奏者、牧師、神学博士)、ルリ子先生(ピアニスト、通訳)。是非一人でも多くの方々が教会に導かれ、集うようにお祈りください。  

2010/11/21 週報メッセージ

   収穫感謝日「メイフラワー号の旅」                                                                                                                               朝位 真士
 1620年9月16日、アメリカの新天地に向かって、イギリスのプリマス港から帆を上げ、総勢102名。わずか180トン、全長27メートルの小さな帆船メイフラワー号に乗って、清教徒たちは英国の植民地バージニア州に向けて出発した。神を自由に礼拝できる場を求めて、長い航海の末に11月21日、船はケープコッドにいかりを下ろした。一同はそこで植民地の法律に代わる新しい法律を自分たちで決めることとなり、それが今日まで知られる「メイフラワー号の契約」となった。「神の前に我々は約束する。政治的には市民本位の組織体とし、よりよい秩序とその保持、さらに進んでその発展を図る。この初志にのっとり、正義と平等の精神に基づいて法律、制令、条例、憲法を植民地の人たちの要求に合致するように制定し実施する。」この契約こそ、英国の君主政治を揺り動かし、また世界各地に変革をもたらした民主主義の種を宿していたのである。人は誰でも信仰と勇気をもって目的に向かって前進するとき、神は最善に導いてくださる。
 アメリカで清教徒が11月第4木曜日に収穫感謝祭を守ったことに合わせて、秋の収穫の時期、勤労感謝の日に近い11月第4主日に、収穫感謝祭を守るようになった。
 後日談になるが、アメリカに到着した最初の年、食料が不足していたときに、アメリカのインディアンの人々や他国人が清教徒たちを援助した。その後、その土地で労働して収穫を得た。教会では果実、その他収穫された物を持ち寄り、愛餐の時をもったのが、収穫感謝祭の起源となったようである。
 喜びと感謝と希望をもって神様に感謝を捧げてまいりたいものである。