「旧週報メッセージ」カテゴリーアーカイブ

2016/6/12 週報メッセージ

   四重の福音強調月間
                                                                                                                             朝位 真士
 
  「新生」「聖化」「神癒」「再臨」の四重の福音の「神癒」「再臨」について、ホ群の解説文を記載します。
 「神癒」「主はお前の罪をことごとく赦し、病をすべて癒し……」(詩103・3)「イエスは病人を皆いやされた。」(マタイ8・16~17)「霊の初穂をいただいているわたしたちも……体の贖われることを、心の中でうめきながら待ち望んでいます。」(ローマ8・23)神は罪をきよめてくださるだけでなく、からだと心の病にも恵みを注ぎ癒してくださる方である。この恵みを信じるものである。しかし聖書は体に関わる究極の問題(死)の解決は、「将来」の希望として約束している。癒しの信仰を強調する余り、医療を否定するに至ってはならない。また我らの罪を赦し癒す主は、十字架において私たちの罪と病を負われたのであり、病の中にあっても神のみ業が現されるという信仰を大切にしたい。これも勝利の信仰である。
 「再臨」 復活の主のみ霊は、罪の世の贖い救いを成就するために教会を通して働き続ける。しかしその業が完成するのは、キリストが再び来られることによってである。再臨の主への信仰は、罪と悪が満ちている今の時代に、教会が希望と喜びを失わず立ち続け、福音を証しする大きな力となる。しかし再臨信仰が何時、何処で、どのようにという現象面に捕らわれて行く時、健全性を失い逸脱していくことに注意したい。やがて花婿として来られる「主を待ち望みつつ愛の業に励む」こと、ここに勝利がある。「み国の福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。それから終わりが来る。」(マタイ24・14)「見よ、わたしはすぐに来る。わたしは、報いを携えて来て、それぞれの行いに応じて報いる。」(ヨハネ黙示録22・12)

2016/6/5 週報メッセージ

   創立93周年記念特別礼拝を迎えて   
                                                                                                         朝位 真士
 
  今年も岸義紘先生をお迎えすることができて感謝です。今年で16回目になります。
 私共の教会は1923年(大正12年)6月1日、初代教師である板井康裕が世田谷区桜新町の自宅で伝道を開始したことで始まりました。1930年、渋谷区栄通りに移転して「祈りの家 渋谷ホーリネス教会」と改称。1942年、日本基督教団設立と共に教団に加盟し、「桜ヶ丘教会」となりました。
 この度、岸先生をお迎えできたことは、先生のご厚意は勿論のこと、神様のお導きだと感謝しています。先生は日本全国、どんな小さな集会でも御用してくださる方です。今回の聖書箇所はローマ8章28節~30節です。
「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。神は前もって知っておられた者たちを、御子の姿に似たものにしようとあらかじめ定められました。それは、御子が多くの兄弟の中で長子となられるためです。神はあらかじめ定められた者たちを召し出し、召し出した者たちを義とし、義とされた者たちに栄光をお与えになったのです。」という聖書より「逆転は人生にこそ、何度でも」という題でお話をしてくださいます。
 ローマ8章28節の御言葉については、小原十三司先生の『流れの小石』という著書を購入した時に、記念としてこの御言葉を筆で書いていただき、卒業以来41年間、この御言葉に励まされて今も奉仕をさせていただいています。岸先生が今日どのようなメッセージを語ってくださるのか、大いに期待しています。

2016/5/29 週報メッセージ

   新生・聖化・神癒・再臨の特色教理を強調し
                                                                                                          朝位 真士
  前号に続き四重の福音「新生・聖化・神癒・再臨」について一つ一つ見ることにする。
 (1)新生 「人は新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」(ヨハネ3・2)「神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ」(Ⅰペトロ1・13)キリストの十字架の死と復活を通して私たちに現された神の贖いの愛は、私たちを悔い改めへと導き、罪赦された神の子として新たに生まれさせる。そして「天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ」(Ⅰペトロ1・4)希望と喜びに生きる者へと導く。また、このように私たちを新たに生まれさせる神の恵みは、決して変わることがなく(ヘブル13・8)、この恵みのうちに聖霊は私たちを聖なる者へと造りかえていく。(教団信仰告白参照)
 (2)聖化 「聖なる生活を抜きにして、誰も主を見ることは出来ません。」(ヘブル12・14)「知らないのですか。あなたがたのからだは、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり……もはや自分自身のものではないのです。」(Ⅰコリント9・19)「これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和……」(ガラ5・22)神は、子である私たちの内に聖霊を住まわせ、罪の心を潔めて愛、喜び、平和、寛容等、豊かな義の実を結ばせるように働く。人はこのような聖霊の力強い恵みの促しにより、自分自身を神に明け渡し、キリストの心をわが心として歩む者となる。こうした恵みのわざとしての聖化の体験を、ホ群は従来より「きよめの体験」あるいは「聖霊のバプテスマの体験」等と言い表してきた。個々人の経験は同じではない。多様であり、それを表す言い回しも多様である。しかし何より大切なことは、聖霊の働きと導きの中で、「きよめの恵み」を日々生き続けることである。
 次号は「神癒」から学んでいこう。

2016/5/22 週報メッセージ

   四重の福音強調月間
                                                                                                           朝位 真士
  ホーリネスの群は、1946年5月1日に結成されました。その事を覚え、5月1日に感謝と新たな祈りの時としてホ群結成70周年記念礼拝を守りました。私はもう一度ホ群の特色教理「新生、聖化、神癒、再臨」の四重の福音と、ホ群の教団での存在意義を確認したく思います。
 (一)「教団信仰告白」と「四重の福音の特色教理」
 聖書的福音主義の信仰としての「教団信仰告白」には「四重の福音の特色教理」に関わる「聖化」および「再臨」についての信仰が次のように告白されています。「……この変わらざる恵みの内に聖霊は我らを潔めて義の実を結ばしめ、その御業を成就したまふ。……愛のわざに励みつつ主の再び来たりたまふを待ち望む。」ホ群諸教会はこの教団信仰告白を重んじつつ、特に罪ある人間と世界を救い、潔め、完成へと導く力強い神の贖いの恵みを体験的な信仰として捉え、「四重の福音」の特色教理として強調するのです。
 (二)四重の福音
 四重の福音の特色教理は、聖霊なる神の恵みを、神と人との関係の変化(罪を赦して義と認め、神の子とする)をもたらすだけでなく、「体験的ホーリネス」として人を新たに生まれさせ神の子にふさわしいものに潔め、造り変えること、つまり人が体験して知ることのできる恵みの働きをするものとして示します。なお、「体験的ホーリネス」は、人の努力によるのではなく神の恵みとして与えられるものです。ホ群はこの信仰を強調して今日に至っています。
 次号より、具体的に「新生」「聖化」「神癒」「再臨」について、ホーリネスの群として、どのように強調し、信仰してきたかを学んでいきたいと思います。

2016/5/15 週報メッセージ

   桜ヶ丘教会からのお知らせ                                                                 
                                                                                                          朝位 真士
  さる5月の役員会で「桜ヶ丘教会からのお知らせ」という文書が可決しましたので、皆様方へお知らせいたします。
  主の御名を賛美します。2016年6月に桜ヶ丘教会は創立93周年を迎えます。今後95周年、100周年と
 記念の年を積み重ねていこうとしております。つきましては、桜ヶ丘教会に関係する皆様に、2016年度の
 桜ヶ丘教会特別礼拝等についてご案内させていただきます。
  6月5日(日)に岸義紘先生をお招きしてチャペルコンサートを開催しますので、チラシを同封いたします。
 ご都合がつきましたら、是非ともお越しいただきたいと思っております。祈りつつ、お待ち申し上げます。
  〈2016年度の特別礼拝等予定〉
 5月15日(日)ペンテコステ礼拝、6月5日(日)創立九三年記念礼拝、岸義弘先生(サクソフォン・チャペルコン
 サート)、6月25日(日)特別礼拝、西海満希子先生(元桜ヶ丘教会牧師、東京聖書学校教授、前越生教会牧
 師)、11月6日(日)召天者記念礼拝、12月24日(土)クリスマス・イブ礼拝、高田光比古トリオによるジャズコ
 ンサート、12月25日(日)クリスマス礼拝、ベアンテ・ボーマン師、ルリ子師(チェロ&ピアノ・チャペルコンサー
 ト)、1月1日(日)元旦礼拝(聖日礼拝)、2月26日(日)二〇一六年度第二回教会総会
 
 今年与えられた御言葉は、詩編126編です。「涙と共に種を蒔く人は、喜びの歌と共に刈り入れる。種の袋を背負い、泣きながら出て行った人は、束ねた穂を背負い、喜びの歌をうたいながら帰ってくる。」(5~6節)
2016年度の諸集会が祝福され、救われる方々が起こされるよう主に切に祈りたいと思います。アーメン。

2016/5/8 週報メッセージ

   母の日に思う
                                                                                                           朝位 真士
  今日は「母の日」です。母への感謝を表す日です。2年前の週報にも記載しましたが、母の日の起源について記します。
 アメリカ・ヴァージニア州のウェブスターにあるメソジスト教会に、アンナ・M・ジャーヴィスという教会学校の教師として26年間奉仕した夫人がいました。ジャーヴィス夫人が亡くなり、教会での追悼会の時、娘のアンナは以前お母さんから聞いた「あなたの父と母とを敬え」の箇所を思い出し、多くのカーネーションの花をささげ、お母さんを偲びました。このことが列席者一同に大きな感動を与え、やがて有名な百貨店王と言われ後に大臣になっても教会学校の校長を続けたジョン・ワナメーカーの賛同を得、同氏の店頭で5月第2日曜日に盛大な記念会が催されました。これが母の日の始まりで、1908年(明治41年)のことでした。1914年にアメリカ議会は、5月第2日曜日を母の日と定め、国旗を掲げてお母さんに敬意を表すことになり、やがて母の日は全世界に広まったのです。
 個人的で恐縮ですが、私の母は1965年6月25日午前0時45分頃、50歳の若さで召天しました。母は大変世話好きで、私共には優しく、従業員の方々にも親切であって、皆から慕われていました。当時私は九州の博多で就職をしていまして、日曜日は教会に出席していました。汽車で100キロ位ある小倉から博多の私の寮へ来て、留守の時は置手紙と弁当を置いて帰りました。私がもう少し熱心に信仰をすすめていたら、きっと信者になったと思います。父は晩年本田弘慈先生によって導かれ、キリスト教徒となり、キリスト教式で葬儀をいたしました。
 私の母教会は北九州復興教会です。1961年12月24日に受洗いたしました。若い時に救われるということの恵みを現在も味わっています。母なる教会の方々の祈りは、今も私の上にあります。

2016/5/1 週報メッセージ

   ホーリネスの群・結成七〇周年
                                                                                                          朝位 真士
 
  ホーリネスの群は1946年5月1日に結成されました。そのことを覚えて感謝と新たな祈りの時をもつために、記念礼拝を共に捧げましょう。
 ①ホ群の歴史を振り返り、存在意義と大切にしているもの、大切にしたいものを再確認する。②ホ群教会並びに教師・信徒がその信仰を燃やされ、力強く歩み進むものとなる。③献身者が起こされる。スローガン「起きよ、光を放て」。「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り、主の栄光はあなたの上に輝く。」(イザヤ60・1)
  主な記念の年は次の通りです。2016年、ホ群結成70周年。2017年、日本ホーリネス教会100周年、宗教改革500周年。2018年、新生ホ群30周年。
 戦争直後のホーリネス教会の歩みは、1945年11月8日、日本橋の都心教会において「復興感謝大会」開催。教職70名、信徒30名。1946年1月1日、『復興誌』(現『ホーリネス』誌)発行。1946年1月1日~3日、日本橋都心教会において復興新年聖会。1946年5月1日~3日、日本橋都心教会において春季復興全国大会開催。教職
70名、参加者150名。大会において「ホーリネスの群」結成。教団発足当時11の部制で、その中の第6部であった日本聖教会の多くの教会(教職と信徒)は、戦後2年目に教団内に留まって、「ホーリネスの群」として新たに歩み出しました。『復興誌』1946年6月号には、「我らはホーリネスの群と呼称して教団内に在りつつ強固な団結をもて純正なる福音をもって日本教化への推進力たらんことを決意して第一歩を踏み出したのである。ハレルヤ。」とあります。(続く)

2016/4/24 週報メッセージ

   最近の出来事で想う
                                                            朝位 真士
  「イスラエルよ、あなたの神に会う備えをせよ。」「お前は自分の神
と出会う備えをせよ。」(アモス4・12)
 「われらにおのが日を数えることを教えて、知恵の心を得させてくだ
さい。」「生涯の日を正しく数えるように教えてください。知恵ある心
を得ることができますように。」(詩編90・12)
 私は最近、右に記した御言葉が強く心に響いている。その理由は、教
会の愛する方々が3月、4月と次々に召天されたことである。二人とも
女性で、十代でクリスチャンになられて信者として模範的な生き方をさ
れた。家族に対しても周囲の者たちにも、良き証しの生涯を送られた。
私は牧師としてお二人の最後に出会い、天国への旅立ちのお手伝いをさ
せていただいた。牧師として大変に感謝なことであった。御遺族にとっ
ても私どもにとっても悲しみは尽きないと思う。しかし天国という素晴
らしい場所に移されたことは感謝なことだと思う。私どもも後からつい
ていきたいと思う。
 もう一つのことは4月14日から続いている九州、特に熊本・大分地域
の地震である。朝日新聞、4月19日朝刊によると、熊本で死者44人、
安否不明8人、負傷者1101人、避難者9万4181人、全壊・半壊建物
2227棟という被害状況である。この出来事は他人事ではない。
被災された方々の1日も早い回復を祈るばかりである。終末の近いこと
を感じる今日この頃である。

2016/4/17 週報メッセージ

   Y姉の葬儀に出席して
                                                               朝位 真士
  Y姉が4月7日(木)午後4時30分、小淵沢の御自宅で召天されました。
93歳6ヶ月でした。姉は幼児洗礼を受けられ、1993年3月28日に西海
静雄師の司式で信仰告白式を行いました。
 私共は1994年4月から桜ヶ丘教会でお会いしています。温厚な御婦人
で、聖歌隊で奉仕をされていました。その存在は大変貴重で、いつも前向
きで積極的であり、人々に対して愛をもって接し、よく気がつかれる方でし
た。2011年11月、小淵沢に転居され、娘さんと生活をされていました。
ミッションスクール(東洋英和女学院)を出ておられ、外国の銀行に応募し
て一〇〇倍の倍率を突破し、キャリアウーマンの先駆者として働かれた
方でした。昨年12月28日、教会員のS姉と私共が御見舞に伺いました。
その時すでに医者から余命3ヶ月と宣告されていましたが、そのような様
子はなく、クリスチャン女性として、優しくにこやかに接待してくださいました。
 4月10日に前夜式、11日に告別式が厳粛に行われ、私が司式をさせて
いただきました。御近所の方が二〇数名出席され、寂しさの中にも晴れや
かな気持ちで賛美をして、天国に送らせていただきました。
 「主の聖徒の死はそのみ前において尊い。」(詩126・15)
 御遺族の上に神の慰めと祝福をお祈りします。アーメン。

2016/4/10 週報メッセージ

   2016年度ホ群年会に出席して
                                                               朝位 真士
  過ぐる4月4日(月)~6日(水)まで、ホーリネスの群年会が東京聖書
学校および越谷コミュニティセンターで開催された。主題は「起きて、
光を放て」、副題は「ホーリネスの群結成70周年、結成への経緯を問
いつつ」であった。全国より議員ならびに関係者200名近くが出席した。
 開会礼拝の説教は久多良木師、司会永家姉。聖会Ⅰ、説教村上義治
師、立証五味明子師、司会山口英希師。聖会Ⅱ、説教島隆三師、司会横
山好江師、合唱東京聖書学校神学生。派遣式、司会・説教横山基生師。
その他、レセプション、事務会3回、東京聖書学校後援会等があり、大変
充実した内容であった。特に村上委員長が挨拶で、「七〇周年を迎えて
感慨深さと積み上げられた歴史の豊かさを味わいつつも、危機感を覚
えています。第一は時代から来る危機です。……教会という共同体が事
実上限界集落的な様相を呈し始めています。……この世にある教会は存
続の危機と言えるでしょう。第二は教勢から来る危機です。人数減少・
高齢化だけではなく財政力も入ります。現実問題、今の教会の体力は60
代・70代の信徒で支えられています。第三は献身者の危機です。」と
語られたのが印象的であった。この話は私共の教会にも当てはまると
思い、もっと祈りと信仰を強くして、全能の父、イエス・キリストの父なる
神に祈らなければならないと痛切に感じた。しかし、危機こそチャンスでもある。