2020/8/23週報メッセージ

前任牧師西海静雄師語録よりⅢ

朝位 真士 

  西海先生は2004年6月29日、享年62歳で召天されました。満希子先生と共に桜ヶ丘教会を26年間牧会された、素晴らしい牧会者でした。生前、3冊の御本、『教会に喝』『人生のスパイス』『み言葉アンサンブル』を発刊されました。今回は『人生のスパイス』の「神中心」より紹介します。

 「すべては神への奉仕」の項目で、先生のお兄さんとの会話を記しています。一時は兄弟間でトラブルがありましたが、信仰を持って感謝して、神への奉仕として行動されたので、お兄さんとの関係もスムーズにいったとのことです。先生が献身された時、お兄さんが真っ先に賛成され、2003年夏、西海先生が重病になられた時、ドナーとして骨髄の造血幹細胞を快く提供されたそうです。「今でも兄とは仲良く、何のトラブルもありません。信仰の勝利、十字架の主の勝利です」と記載されています。

  「人の良い点を見て感謝する」では、友人の牧師の司式で結婚した若い夫婦の話が出てきます。牧師の所を訪ねてきて、「先生、もうだめです。分かれます」と言うのです。理由を聞くと、それぞれ相手の欠点を非難しました。牧師は、「あなた方も良くて結婚したのだから、今度はお互いに相手の良い点、嬉しかったこと、有り難かったことを言い合ってみなさい」と言って、別室に退きました。二人は「あなたのこういう所が好きだ」「あなたがこうしてくれたことが嬉しかった」「こう言われて慰められた」などと良い点を言い合いました。やがて牧師が呼ばれたので行ってみると、二人はにこやかに、「先生、もう一度やり直します」と言いました。「悔い改めと感謝と労りは世界を一新するのです。」

 「ハピネスホルモン」はある医師から聞いた話です。「人間には、『僕は幸せだなあ』と幸福を感じた時、ハピネスホルモンが分泌して、免疫力を高めたり、諸機能を活性する大変大きな力があります。怒りや不満は逆の働きをします。神と人とに感謝して、ハピネスホルモンに満たされ続けたい。」(つづく)