2013/2/3 週報メッセージ

   まず考え、次に感じ、その後に行動
                                                             朝位 真士
  カトリックのシスター渡辺和子先生の『置かれた場所で咲きなさい』
という本で右の言葉に出会いました。彼女は「文明の利器は、たしかに
『便利』『安楽』『スピード』をもたらしましたが、その反面、人間か
ら『待つこと』『耐えること』『静かに考えること』といった習性を奪
ってしまったかのように思えます」と書いていました。
 私はこの文章に出会い、キリスト教信仰の大切な秘訣を忘れていた感
じがします。一つは「待つこと」。イザヤは「主に望みをおく人は新た
な力を得、鷲のように翼を張って上る。走っても弱ることなく、歩いて
も疲れない」(40章30節)と語っています。主を待ち望むこと。これ
は祈って待つことです。すぐ解決・解答を求めません。
 二つは「耐えること」。「あなたがたを耐えられないような試練に遭
わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道
をも備えていてくださいます。」(Ⅰコリ10章13節)
 三つは「静かに考える」。アブラハムは75歳から100歳まで、約束の
子供が与えられませんでしたが、25年間祈って待ち、考えた時に、神
から約束の子イサクが与えられました(創12章~18章)。
 私共も「待つこと」、「耐えること」、「静かに考えること」を実践
していきましょう。