父・子・聖霊
川﨑 信二
「わたしと父とは一つである」 (ヨハネ10:30)
本日は三位一体主日(聖霊降臨日の翌週)です。神はお一人(一体)です。かつ3つのペルソナ(ラテン語)を持つお方です。父なる神、子なる神、聖霊なる神、という3つの位格を持ちながらも本質は1つ、という意味です。
但し、「位格」を「人格」と訳すと、神が3人いるかのような、多神教的な錯覚に陥る危険性があるので注意が必要です。
標記の聖句は主イエスご自身の言葉です。主は「1」を強調されました。父と子は1つ。また「主とは、“霊”のこと」(コリント二3:17)であり、聖霊は「復活されたイエスの霊」のことです。
ペルソナの語源は「仮面」や「表面上の自分」という意味で、人間の言葉で説明するためのものであり、むしろ「本質は一体」の言葉の方を心に受けとめたいものです。
「父・子・聖霊」と一般的には中黒(・)で並記します。3つの関係性、3つは同格であることを示していますが、「父なる神様、子なるイエス様、聖霊様!」と祈ると、対象が「3人の神様」になってしまうので、これは間違い。神は1人です。
新共同訳聖書の訳でペトロ二1:2を見ると、こう書かれています。「神とわたしたちの主イエスを……」。
「と(και)」は、文法上(シャープス・ルール)では、「~であり、かつ~である」と解釈されます。1つの冠詞が2つの名詞(神とイエス)を繋ぐ場合、「“わたしたちの神”であり、かつ“救い主であるイエス・キリスト”を」という解釈になります。両者は同じです。別人格ではありません。「父が上で、子が下」でもありません。主イエスこそ神なのです。(*新共同訳は誤解されやすい訳ですね。)
『使徒信条』に三位一体の神について告白されています。その中で主イエスの欄が圧倒的に紙面を割いています。それは主イエスこそが神の姿を現わしているからなのです。