2009/3/15 週報メッセージ

   聖書の品格                                                                                             朝位 真士
「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。」(マタイ7・1)
 私が伝道者になって34年目、クリスチャンになって48年目になります。教会生活、社会生活をしていてよく感じるのは、私を含めて人は他者を裁くことに、また誰かを批評する(裁く)ことに興味があるということです。ニュースや身近な人の行動を見て良いとか悪いとか論じる、小さな裁きは日常茶飯事でしょう。どうしても自分に甘く、他人には辛くなってしまいます。キリストは聖書の中で、「あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる」(マタイ7・2)と語って、裁くことを戒めておられます。
 教会の中でも、牧師同士、信者同士、また牧師と信者との間で「人を裁く」という行為がなくなれば、ずいぶん居心地がよくなるのではないでしょうか。私がホ群委員の時、何ヶ所かの教会を問安して、教会の課題について牧師や信者の方々にお話を聞く機会が与えられました。牧師と信徒との関係が良好で、財的、教勢的なことばかりではなく教会の働きがスムーズなときは、教会の雰囲気も明るいものです。そのような教会は、問安させていただいても居心地がよいものです。反対に、牧師と信徒、信徒と信徒との関係が良好でないと暗い雰囲気になります。
最近、教団でも有数の歴史と伝統のある大教会で、牧師が解任されて無牧となった例があります。私たちは主に全てをお任せして、愛をもって主イエス様にお仕えし、教会にお仕えしたいものです。牧師も信徒も共同で、神の教会を建設しましょう。