2012/2/19 週報メッセージ

   ある研修会に出席して
                                                                朝位 真士
  2月13日~14日に仙台市若林区古城にあるA女子少年院に教誨師
研修として行ってまいりました。「A女子少年院の参観及び概況説明」
「東日本大震災後の被収容者によるボランティア活動及び心情変化につ
いて」等の内容でした。
 東日本大震災が昨年3月11日午後2時46分に起こったのですが、
その際に若林区荒浜地区に津波が10メートルの高さまで来て、一瞬にし
て700世帯の家が流され、数百人が亡くなったと聞いています。その津
波の5キロ近くにA女子少年院があります。少年達がその2キロ先の老
人施設で津波による被害へのボランティアをして、大変感動を覚えたそ
うです。今回の地震、津波、原発放射能事故を知り、多くの被害現状を
目の当たりにして、罪のない方々が多く被害に遭ったのに対して、自分
は被害に遭わずに生活が守られ、衣食住が保証されて本当に申し訳なく
思ったようです。非行のない生活を決心したことを、少年達がオペレッ
タを通して演じていたのが大変感動的でした。
 最後に実際被災した若林区荒浜地区をS牧師の車で約2時間視察をさ
せていただき、未だ復興・復旧がなされていない現状を見て、一日も早
い復興・回復を祈りました。また仮設住宅におられる方々の不便さを知
り、申し訳なく思いました。