2018/7/15 週報メッセージ

   教団教誨師会「総会・研修会」に出席して                                                                                                                                                                                       朝位 真士
  七月九日~一〇日迄、国立オリンピック記念青少年総合センターで教団教誨師会が開かれた。講師は時久忠夫先生(単立広畑キリスト教会牧師、全国教誨師連盟理事)より「教誨師の働きを通して」という話を伺った。
 (Ⅰ)はじめに、(1)広畑キリスト教会について、(2)先生の信仰生活の歩み。(Ⅱ)教誨師となったきっかけ、①市内牧師会より推薦されたこと、②オスカー・ワイルドの「獄中記」を通して救いに与ったこと、③家出・ギャンブル依存症、罪を犯したこと。(Ⅲ)教誨師としての姿勢、①先輩教誨師から教えられたこと、②私は赦された罪人であることを忘れない(Ⅰテモテ一・一五)「『キリスト・イエスは罪人を救うために世に来られた』という言葉は真実であり、そのまま受け入れるに値します。わたしは、その罪人の中で最たる者です。」③私は被収容者の前に誇れるものは何もない、④主イエスにのみ私たちの場所(救い)がある(ヨハネ八・九)、⑤休まない、⑥二つの顔を持つ(教誨師と牧師)。(Ⅳ)姫路少年刑務所の教誨師として。先生は三六年間教誨師として、牧師として働かれ、生き生きと輝いた顔をされていた。使命を持っている先生の姿を拝見して、主の御名を崇めた。
 その他の内容としては、一日目は開会礼拝があり、総会、講演、教区報告(教団教誨師九三名のうち三〇名余参加)、二日目総会、語らいの時、三つの分団に分かれて教誨師、刑務所、拘置所、少年院等の各現場よりの生の声と祈りの課題を分かち合った。私は少年院(女子)の教誨師、篤志面接委員として一五年目になるが、今回も全国の教団の代表者達とお会いすることができて本当に感謝であった。
 映画「教誨師」が一〇月六日(私の誕生日)に有楽町スバル座で上映される。主演の大杉漣が教誨師を演じている。キリスト教の教誨師と死刑囚六人との対話が始まる内容である。彼は今年死去し、遺作となった。