2018/2/11 週報メッセージ

   西東京教区一泊教師研修会に出席して
                                                                朝位 真士
 今回は「教会を建てる」というテーマで、神学者の加藤常昭先生が講
師であった。八九才とは思えない、生き生きとされた講師であった。先
生は「教会のオイコドメー、主の体である教会を、家を建てるように作
り上げる、それが牧師の課題です。その課題を果たすのは、どのような
牧師か、牧師像を求めて、語り合いましょう。神の言葉に立つ教会、慰
めの言葉とわざに生きる共同体としての教会。教会に生きる者たちのカ
リスマによって働く聖霊に生かされる教会、そのような教会に生きる牧
師とはどのような存在であるのか。何をどのように語り、生きるのか。
み言葉に聴き、祈り、語り合いましょう」と語り、私は大変新鮮な思い
を感じた。オイコドメーは、例えばⅠコリント一四章三~四節で語られ
ているように、「人を造り上げる」「教会を造り上げる」ことを意味す
る。個人的な人間にも、教会共同体にも適用される概念である。個人に
も共同体にも向けられる魂への配慮の務めであると語られ、このような
オイコドメーの言葉は、何よりも「慰めの言葉」だとされる。ここで形
成される共同体は「慰めの共同体」なのである。慰めの共同体とはキリ
ストの赦しによる共同体であるとも理解される。
 私にとっては神学校時代(一九七一年~七五年)の学びをもう一度復
習させていただき、主が許されるまで教会員の皆様と教会の在り方につ
いて研鑽したいと祈っている。最後の「牧師は、聖霊共同体の霊的なリ
ーダーなのである」という言葉が私の心に強く響いた。主に祈り求めて
このようにありたいと思う。大変有意義な学びと交わりの時であった。