OHさん天に召されました

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99歳になられたOHさんが、5月18日(月曜日)に召天されました。
本日、前夜式が執り行われ私も出席させていただきました。

OHさん、本当に、あなたから沢山のこと教えていただきました。これからは、イエス様のお近くで、にこやかに、ぬかずけの美味しい漬けかたなどお話され、ゆっくりすごされることでしょう。

教えたいただいたことのなかに、自立ということがありました。

OHさんとお会いしたのは、30年前ですからOHさん69歳、私が24歳のときだったのですね。
OHさんは、糠どこの古さがご自慢でしたが、そのほかに、洋服を作って生活をされたことなどもうかがいました。
その際に、OHさんから、女の自立の話をお聞きしました。
英国式洋裁(洋裁に英国式があること初めて知りました。)を教えてくださった先生が、女の自立に理解がある方で、私もそれで洋裁を続けられたのだとお話されてましたね。それも、気負うことなく、ごく自然に。
(30年前の日本は男女雇用均等法ができるころで女の自立なんて言葉が新鮮だったでしょうか・・・。)
私は、静かに感動しました。OHさんから、そんなお話をうかがって。

そして、洋服の生地が残っていたので、そのあまり布で、布絵を始められたこと。

布絵もすごかったですね。
銀座4丁目交差点の近くの画廊で、数回グループ展を開催され、私も見に行きました。
そして、帰りの電車のなかで、この年齢(多分85歳ころ)になっても、電車で席を譲られたことがないのよと、満面の笑みを浮かべ自慢げにおっしゃってましたね。

日本の女の静かに、豊かに生きる強さをしみじみとOHさんから学びました。

お一人で生活できなくなった頃、ケアハウスに住むことになりましたね。そこにも数回ですが、うかがいました。最後に桜ヶ丘教会には、ケアハウスから私がお連れしましたね。
その時、何を着て行ったらいいかわからないといわれたので、箪笥に眠っていた素敵なサーモンピンク色の生地で、刺繍の入ったスーツをお勧めいたしました。
スーツ姿、とっても嬉しそうで、若々しくて、ご自分で作られた洋服がぴったり似合っていました。

老人ホームに移られてからは、1度しかうかがうことができませんでした。でも、まだ私のことはご存知でしたね。

OHさん、30年以上前、紅茶きのこブームが日本に起きた頃、雑誌にも取り上げられたことがあったそうですね。
私は、OHさん自家製のへちま化粧水をいただき、使用させていただいたこともあります。
そして漬かりすぎた糠ずけも私は好きでした。

認知が進んだころでしょうか、「生きていることに意味があればいいのですが」としみじみOHさんは、牧師先生に話されたそうです。「何の心配もありませんが、これからどうしたらよいのかわからないのがね・・・」と。
先生は「主が入用なのです」と答えられたそうです。

OHさんが召された日に、そのことも思い出しました。

どうぞ、これからは、天から私たち桜ヶ丘教会をお守りください。

ご遺族の方々に、平安がともにありますようにお祈り申し上げます。

OHさん、ありがとうございました。