朝位フミ子牧師
讃美歌294番 1みめぐみゆたけき 主の手にひかれて この世に旅路を 歩むぞうれしき たえなるみめぐみ 日に日にうけつつ みあとをゆくこそ こよなきさちなれ 4世の旅はてなば 死のかわなみをも 恐れず越えゆかん みたすけたのみて たえなるみめぐみ 日に日にうけつつ みあとをゆくこそ こよなきさちなれ
主題「キリストによる一致」2021・5・30説教要旨
朝位フミ子
序
エフェソ人への手紙について、主イエスの使徒パウロからという
書き出しで始まっています。さて、本書はフィリポ、コロサイ、フィレモンへの手紙
と共に「獄中書簡」と呼ばれてきましたが、この手紙はこの2年の間に、ローマにおいて
書かれたものです。多くの入獄経験をして、福音のために大使の役を果たすことが出来
たのは、ローマでカイザリヤの裁判を待っていた期間であった。といいます。
本論
本日は、エフェソ人への手紙2章11~22節を「キリストによる一致」と題して、主イエス・キリストが異邦人をどのように救いに導き、ユダヤ人と一致させたかを学びましょう。
これを3つに分けてお話をしたいと思います。
Ⅰは2・11~12 かつてのユダヤ人と異邦人との関係
Ⅱは2・13~18 キリストによる和解
Ⅲは2・19~22 神の家族と住まい
Ⅰはかってのユダヤ人と異邦人との関係 2・11~12、11節からいよいよエフェソへの手紙の大テーマの1つ、ユダヤ人と異邦人との問題が展開されています。
- 異邦人は無割礼の者と呼ばれていた。
- 異邦人はメシヤの希望を持っていなかった。
- 異邦人はイスラエル人の社会から除け者にされていた。
- 異邦人は約束されたいろいろな契約には縁がなかった。
- 異邦人はこの世の中で希望もなく神もない者であった。
確かに、異邦人は神なき者であったために、キリストが来られるまで、絶望を味わっていた。
Ⅱキリストによる和解2・13~18
13節から、異邦人は「キリスト・イエスにおいて、キリストの血によって近い者となりました。一挙に「霊的な神の国」に近づけられ、救い主の祝福の中に入れられたのです。キリストという一人格の出現によって異邦人もユダヤ人も手を取り合うことができたのです。14節に「キリストは私達の平和であります。」
パウロはユダヤ人と異邦人が1つとなり、敵意が平和になったと主張しています。
それはキリスト御自身が十字架上で身代わりとして献げて下さったからです。
「隔ての壁」とは、神殿の境内地の中で、ユダヤ人と異邦人とを分け隔てたシンボルだったのです。キリストによって打ち壊されたのです。
Ⅲ神の家族と住まい。2・19~22
19節(1)今や異邦人は、ユダヤ人と同じように神の聖なる民の中に含まれた。
(2)異邦人は、部外者であったけれども、今や「同じ信仰」によって神の家
族に加わったのです。
(3)建物です。パウロは、建物の土台は「使徒」と「預言者」である。
教会とは建物の1部分で、キリストは教会を建築する石です。全教会の隅のかしら石はキリストです。
建物は、大きく成長し、建物の中には、神がお住まいになることが出来るように。
結論
教会の一致は、キリストから来るのです。神と和解した私達は、恐れなく神に近づいて行くことが出来るのです。
私達は色々な所から集まって、教会を形成しています。
神の家族ですからお互いに愛をもってキリストにある一致を基礎として、努めようではありませんか。