榊原紀惠子 のすべての投稿

2012/8/26 週報メッセージ

   「日本伝道の幻を語る会」に出席して   
                                                                                                        朝位 真士
  8月20~22日迄、市川サンシティ・ホテルで第44回「日本伝道の幻を語る会」が開催されました。出席者は約70教会の140名。講師は、深井智朗先生(金城学院大学人間科学部教授)、佐藤彰先生(福島第一聖書バプテスト教会、2011年3月11日、東日本大震災に遭い教会は一時閉鎖。教会員や地域の人たちとともに流浪の旅に出る。)ファミリーアワーは藤井圭子先生(キリスト伝道会エヴァンジェリスト)。音楽は小西優子先生(ピアノ)、黄原亮司兄(チェロ)、石井康二さん(ベース)、ユーオーディアの音楽チーム。
 わたしはこの会に出席させていただき、それぞれの先生方のメッセージ、賛美、あかし等の一つ一つに大変感動しました。その中でも特に佐藤彰先生の講演とメッセージが大変心に留まりました。「震災で何を見たか」というテーマで2回お話をしてくださいました。
 第1回「幸せのハードル」(第1ペテロ14章12~13節)。箇条書きに記してみます。(1)神はあなたを愛している。(a)呪いの神ではない。(b)愛する者を訓練する神。(2)何のテストか。(a)忍耐。(b)自己コントロール。(c)みことば。(3)イエスは苦しむ者と共にいる。(a)今ほど万物がイエスを必要としている時はない。(4)イエスのおことばが鮮明に聞こえる。(a)空の鳥を養う神。(b)感謝の心を持って生きる。(c)幸せのハードルを上げ過ぎない。(d)引き算の計算式ではなく、足し算の計算式で生きる。(e)バベルの塔をやめて。
  第2回「人生の使命」。①現代のエデンの園か。②現代のバイブルランドを行く。③信仰告白と教会の不思議。④不思議な架け橋を見た。⑤この使命に生きる。
 佐藤彰先生は九死に一生を得た先生ですが、私の何百倍も信仰経験をして生き生きとしておられて、本当に輝かしいお顔でした。まるで殉教者ステファノの如くでした。先生方の教会、家族、地域の復興がなされるように祈りたいと思います。

2012/8/19 週報メッセージ

   説教断片                                                                 
                                                                                                           朝位 真士
  先日8月12日の説教で気づいたこと、語りたかったことを記してみたい。
 聖書ルカ7章36~50節である。関連記事はマタイ26章6~16節。マルコ14章3~9節。ヨハネ12章1~8節で、「ベタニヤで香油を注がれる」という小見出しが記されていた。ルカでは「罪深い女を赦す」という小見出しがついていた。この女は、ファリサイ派の人の家に入って、イエス様が食事の席に着いておられた時、高価な香油の入った石膏の壺を持ってきて後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗った。イエス様は彼女の行為に対して、「この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示した愛の大きさで分かる」と、大いにこの女を賞賛された。彼女はすでに自分には罪の赦しが与えられていることを知って、イエスに対する感謝と喜びを表すためにイエスの所に来たのである。その喜びと感謝がどのくらい大きいものであったかがルカ7章38節に書かれている。この女は、自分の罪の赦しの大きさがどれほどであるかの真の意味を知っていたので、イエスに対する感謝と喜びを愛をもって表現したのである。
 私たち信仰者も礼拝において福音を聞くたびに、自分の罪を赦していただいたその赦しの大きさを思いたいものである。そしてその喜びはキリストに対する愛の大きさとなって現れていかなければならない。この女は具体的に、当時の1年間の給与の三百デナリオンの高価なナルドの香油をイエス様の足に塗ったとある。これはイエスに対する謙遜と愛情と感謝を表していると言われている。私共も毎回の礼拝でこのような思いをもってイエス様を礼拝しよう。シャローム。

2012/8/12 週報メッセージ

   伝道しよう主の証人として
                                                                                                          朝位 真士
  私は信仰を持って51年目を迎えました。1961年12月24日クリスマス礼拝において北九州復興教会の故山中日出刃牧師より受洗しました。最近、深井智明先生の『伝道』という本を読んで大変感動しています。少し長いのですが本文を引用させていただきます。
 
  「伝道」という言葉は「道を伝える」と書かれます。「道」という言葉で最初の教会の信仰は呼ばれていま
 す。……「道」とは何でしょうか。それは神の国への道です。神への道です。主イエスは「私は道であり、真
 理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない」(ヨハネ14・6)と
 言われましたが、まさに神と人間の間に架けられたのがこのイエス・キリストという道です。キリスト教が考
 える罪という言葉には、神と人間との壊れてしまった関係というイメージがあります。……この関係の修復・
 和解が救いです。この破壊されてしまった関係の修復のために、神のほうから架けられた道、それがイエス・
 キリストです。私たちはこの道を架けていただいたので、向こう側への行き方を、神へと向かう道を知ること
 ができたのです。伝道とはまさにこの道を示すことです。示すだけではなく、「一緒に行こう」と言うことで
 す。この道が福音です。「福音」という言葉は「良き知らせ」という言葉です。戦争に出かけた最前線にいる
 軍隊からの勝利の知らせを意味する言葉でした。戦いに勝利された主イエスからこちらに向かって架けられ
 た橋です。
 
 この文の中で「伝道」とは何かがよくわかったと思います。「主イエス・キリスト」の道を伝えることが「伝道」なのです。この素晴らしい「福音」を一人でも多くの方々へ伝えさせていただきましょう。

8月ですね

イメージ 1オリンピックの夏は、暑い夏もさらに心が燃えてホットに過ごされている事と思います。
さて、本日は8月第1日曜日。
関東地方の電力不足の情報は昨年ほど騒がれることもなく暑い夏が過ぎていきます。
皆様の暑さ対策はどのようでしょうか。
夏の夜風を体に感じながら、夜空には月が輝いています。
この暑さの中で、毎日、元気に過ごすことができていることを、心から感謝いたします。
皆様、心の充電は十分にできていますでしょうか。
生命の源なる主イエス・キリスト様から枯れることのない生命の水を、心にいただいて過ごされていますか。
身体の汗を洗い流すときに、心もまた、きれいにすることが必要だと日々感じます。
どうぞ、心身の健やかさを保つことができますように。
いろいろな心の葛藤など、自分で何とかしようとしても難しいですね。
訓練を軽んじないで、強くさせていただけるよう、祈って行きたいと思います。
暑い夏、心が弱らないように、主に頼って祈りながら過ごしていきましょう。
 

2012/8/5 週報メッセージ

   牧会雑感
                                                                                                          朝位 真士
  「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。」(詩133・1)
 私は7月30日(月)~31日(火)迄、日本基督教団教師会「総会・教区代表者会」に教誨師の一人として参加した。場所は国立オリンピック記念青少年総合センターであった。
 教団から二十数名の参加者があり、全国教誨師達が集合した。少年院、拘置所、刑務所等で奉仕しているキリスト教の教誨師の代表として集まった。日頃傷つき、捕らわれた魂に主の赦しと福音を伝え、慰め、更正に役立てていただくために教誨師が任命されている。仲間との話し合いは共通の課題や悩みもあり、本当に有意な一泊二日の研修会であった。また今回は特別に講師として池田香代子先生(ドイツ文学翻訳者、口承文芸研究者。著書、『哲学のしずく』『魔女が語るグリム童話(正続)』。翻訳、フランクル『夜と霧』、ゴルデル『ソフィーの世界』、『完訳、クラシック・グリム童話』、ケストナー『エーミールと探偵たち』『猫たちの森』)の講演も聞くことができ、良い学びの時となった。
 7月31日~8月1日迄は、最寄の牧師研修会が箱根であり、7名の参加であったが大変良き学びと親睦の時をもつことができた。2回の礼拝、各教会の報告、祈祷会と、私自身は今回少年院の教誨師として発題をさせていただいた。現代非行少年の実態と課題を30分位で語り、各参加者の意見と質問を受けた。私はこの発表のために少し準備をさせていただき、自分の奉仕内容を整理し、新たな決意と召命が与えられた。現代少年のため、また犯罪者のために参加者全員で祈った。シャローム。

2012/7/29 週報メッセージ

   ホ群首都圏夏期聖会に出席して
                                                                                                           朝位 真士
  7月23日~25日迄、ハートピア熱海に於いて第23回(通算59回)ホーリネスの群首都圏夏期聖会が行われた。主題「震われない御国を受けて」、主題聖句「このように、わたしたちは揺り動かされることのない御国を受けているのですから、感謝しよう。感謝の念をもって、畏れ敬いながら、神に喜ばれるように仕えていこう。」(ヘブライ12章28節) 講師の先生方によってヘブライ人11章~12章を語っていただいた。特に今回は主講師のS先生(青葉荘教会、東京聖書学校校長)に2回の聖会メッセージで「きよめ」の本質について、アブラハムの生涯とヤコブの生涯より語っていただいた。被災教会の牧師として、また先生ご自身の体験やジョン・ウェスレーというメソジスト運動の先駆者を通して、具体的なきよめの内容を語ってくださった。
 また聖化講演をN教師を通して聞いた。分厚いレジメを用意されて、ご自分の体験を混ぜながら平易に語ってくださった。3回の聖会は首都圏の若手から中堅、ベテランの先生方を通して、ヘブライ11章~12章より語られた。2回の分団があり、自由時間にはオプションがあり、霊性と祈り、癒しの祈り、カウンセリング、ゴスペル等でそれぞれ有意義な様子であった。
 人数は八十数名であったが、各教会からの参加者が減少していたことは、聖会の責任をもつ一人として残念であった。しかし参加した方々から、大変良い聖会であったという意見もあった。あまり恵まれなかったという意見もあったが、私自身は大変恵まれた聖会であったと思っている。聖化とは何か、きよめとは何かという基本的な内容から、応用的な内容へと話が進んでいった。とにかく、神様と皆様へ感謝の思いである。

2012/7/22 週報メッセージ

   東北被災地訪問をして
                                                                                                            朝位 真士
  7月16日より17日迄、東北被災地を旅行した。早朝仙台まで行き、仙石線で松島に行った。昨年3月11日の地震、津波に遭った地域で、地震で建物が損壊し、1m以上の津波が来て観光地が被害を受けた。観光客が来ないため地元の方々の生活は困難を要したようであった。
 翌日仙石線で石巻まで行った。バスと電車を乗り継いで行った。途中線路が流失し、家が損壊、橋は倒壊、道路は地震・津波で変形していた。石巻に到着してタクシーをチャーターし、被災状況を地元の方々に説明していただいた。津波・地震・火災のため町全体が破壊されていて、水産業などの主要産業の大部分が廃業した。道路は陥落し、津波による水害の大きな傷跡を見て言葉を失ってしまった。テレビ、新聞、インターネット等で状況を見たり、聞いたりしていたが、現場を見て、実際復興まで何年かかるか想像がつかない感じであった。瓦礫と人の住んでいない家々が目につき、道路が遮断されて車が通行できない状態で、石巻のメインストリートもゴーストタウンのようであった。他の土地から来た人々で一時的に人口流動がある程度であった。
 聖書の言葉に「彼らを一瞬のうちに荒廃に落とし、災難によって滅ぼし尽くされるのを」(詩73・19)とあるが、本来は我々が受けねばならない災難、荒廃である。私共は小さな働きであるが、今年のバザー収益全額を東北被災地の方々に少しでも役立てていただけたらと切に祈る次第である。皆様お祈りください。

2012/7/15 週報メッセージ

   ホ群首都圏教師会に参加して                                                                 
                                                                                                        朝位 真士
  首都圏教師会が7月9日(月)午前11時、H教会で開催された。二十数名の教師たちが出席した。私共二人も出席させていただいた。
 まずH教会のM牧師によるメッセージ。会堂・牧師館の改修工事を約1年間費やして完成したことについて語られた。事業予算9800万円で、内訳は会堂・牧師館改修工事費8650万円、設計管理費430万円、事務費・予備費530万円であった。収入はビション献金7000万円、教会・個人献金300万円、教団借入金500万円、教会債2000万円であった。敷地面積528㎡、工事面積296㎡(会堂237㎡、牧師館59㎡)であった。
 H教会がこの大事業のために「幻なき民は滅びる」〝ビション〟 というテーマを掲げて、1994年4月「ビション21委員会」を発足させ、前任のY牧師からの教会員の一致結束の中での20年間の祈りと信仰とが結実した感じがする。「会堂・牧師館建築の意義と準備」で「新会堂建築基金献金」がスタートし、多くの年月を経て、2010年12月「会堂・牧師館改修工事」の契約をして7833万円を支払い、工期は2011年1月~2012年3月となり、2011年10月29日会堂引き渡し、11月4日会堂引っ越し、2012年6月17日献堂式を挙行した。
 私はH教会の関係の両牧師から会堂・牧師館改修工事の経過をお聞きして、桜ヶ丘教会の新会堂が1997年12月に完成して、1998年2月に献堂式を挙行したときのことを、昨日のごとく想い起こした。そのとき与えられた御言葉は「人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する」(箴言19章21節)であった。
 H教会の上に神の祝福と恵みとを切に祈る者の一人である。シャローム!!                               

2012年7月の風を感じながら

イメージ 1写真:K/Kさん提供
7月の梅雨の合間にふく風をさわやかに感じながら過ごしています。
今日は礼拝では、岩の上に建てられた堅強な家の話をうかがいました。
砂地の多い地方で、岩を見つけそこに家を建てることは至難の業であったこと、岩に土台を据えることがどのように骨の折れる仕事であったかを聞きました。
イエスキリストを土台として生きる道は、同様にたやすいことではない事を理解します。しかし、主の恩寵によって、恵みによって私たちは確かにそこに生きることができると言うことです。
 
いただいた生命を、大切に、一生懸命生きる野の花たちのように、ひたむきに生きたいと思います。
 

2012/7/8 週報メッセージ

   K姉の召天に際して
                                                                                                          朝位 真士
  7月1日(日)午前2時59分、87歳の生涯を全うして天国へ旅立たれたK姉のことを語らせていただきたい。略歴をK姉の長男から託された。
 1925年(大正14年)6月19日、東京で誕生。1944年、大学教授であったK兄と結婚。二子が与えられた。1990年4月、教団永福町教会で受洗。ご主人もアメリカで10年間求道生活をされて、1992年、同教会で受洗され、お二人で教会の礼拝、祈祷会に熱心に出席された。1998年3月14日、ご主人が83歳で召天され、54年間おしどり夫婦であったK姉は精神的に不安定な状態になったが、1999年1月号の「信徒の友」に掲載された桜ヶ丘教会の新会堂の記事を見て、1月3日の聖日より当教会に出席された。5月23日のペンテコステ礼拝の時、転入会された。その後、ご子息の協力を得て教会生活に励んでおられた。しかし、ご主人を亡くした淋しさから脱しきれず、病院を入退院され、1999年8月「神の庭、サンフォーレ」に入居された。神奈川県秦野市のキリスト教式のホームであり、近隣の牧師によるケアがあり、ホーム内の礼拝堂では毎回地区の牧師による礼拝が行われていた。
 私共夫婦もK姉のホームへ何回か訪問させていただいた。その際、食事も用意されて、本当に美味しくいただき、長時間語らいの時をもたせていただいた。
 
  「『今から後、主に結ばれて死ぬ人は幸いである』と。」 〝霊〟 も言う。「然り。彼らは労苦を解かれて、  安らぎを得る。その行いが報われるからである。」(ヨハネ黙示録14・13)
 
 ご遺族の上に神の慰めと平安をお祈りしたいと思う。シャローム。