朝位 真士
この特別集会やチャペルコンサートを開催する目的は伝道です。桜ケ丘教会の宣教の業を第一に考えています。前任者の西海静雄先生は、伝道のためにどんなことでもされた方でした。アドバルーンを掲げ、新聞広告、インターネット利用など、信徒の方々が総動員で伝道し、短期間に多くの方々が救われ、伝道所、第二種教会、第一種教会の認可を受けました。先生は大きな功績を残して60代の年齢で天国へ行かれました。私共も桜ケ丘教会の前任者の遺志を継いで、一人の魂の救いのために全力を注いでまいりましょう。
イースター礼拝を迎えるにあたって
朝位 真士
2012年度のイースター礼拝は、昨年の4月8日と今年の3月31日である。復活記事はマタイ28章1~8節、マルコ16章1~8節、ルカ24章1~12節、ヨハネ20章1~10節に記載されている。
ハイデルベルク信仰問答の問45に「キリストの復活は、われわれに、どのような益を、もたらすのですか」とある。答「第一に、主は、その復活によって、死に勝ち、ご自分の死によって、われわれのために、得て下さった義に、あずからせて下さるのであります。」(Ⅰコリ15・17、54、55、ローマ4・24、Ⅰペテ1・3、21)第二に、われわれもまた、今は、そのみ力のゆえに、新しい生命に、よびさまされるのであります。(ローマ6・4、コロ3・1、5、エフェ2・5)第三に、われわれにとっては、キリストの復活は、われわれ自身の祝福された復活の、確かな保証となるのであります。(Ⅰコリ15・12、ローマ8・11)」と竹森先生の訳にあります。
マタイ福音書28章には「恐れる」という言葉が4回出ている。私共も死に対しての恐怖があると思うが、「恐れることはない」と主は言われ、「見よ私は、世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と語っている。マルコ16章には「石が転がしてあった」とある。私共の人生に起こってくるさまざまな障害となる問題、課題の「石」を主は取り除いてくださる。ルカ24章には「あの方は、……復活なさったのだ」とあり、主は十字架上で死に、3日目に復活された生けるお方である。ヨハネ20章には、弟子たちが「来て、見て、信じた」とあり、教会に出席して、主と霊的にお会いして、信仰をもつことが非常に大切であるということを、このイースターの日に感じている。
十字架上の七言に想う
朝位 真士
今週は受難週で、来週の3月31日はイースター礼拝、復活節の礼拝を迎えることになった。この時もう一度、イエスさまが十字架上で語られた言葉を深く考えてみよう。
1.「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」(ルカ23・34)自分を殺す者のためのとりなしの祈りであり、かつて自ら言われたことを文字通り行われたので、肉体においてのイエスは苦しみにさいなまれておられたが、霊においては自由であり、全き信頼を崩さず「父よ」と呼びかけられた。
2.「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる。」(ルカ23・43)「楽園」はエデンの園に由来するが、新約聖書では死後の領域、回復された原初の時の状態。「今日」救いが実現。
3.「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です。……見なさい。あなたの母です。」(ヨハネ19・26~27)イエスによって愛の人に変えられたヨハネに、マリヤの世話を託す。新しい人間関係が生まれた。
4.「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか。」(マタイ27・46)父なる神との断絶の中で、肉体の痛みをはるかに超える苦悩の深みで、罪人の代表として「わが神」と祈られた。
5.「渇く。」(ヨハネ19・28)この語にも二重の意味を持たせていると取るべきである。一つは「万事休す」の意味であり、二つは「成し遂げられた」「目的を果たした」という意味である。
6.「成し遂げられた。」(ヨハネ19・30)これは、5と6の言葉を結びつける言葉で、父の意志に子の意志が同一化して究極点に到達したのである。
7.「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」(ルカ23・46)イエスが生の極みまで神を信頼していることを表している。
イースター礼拝を喜んで迎えよう。
2012年度第2回教会総会を終えて
朝位 真士
2月24日礼拝後、出席者18名、委任状17名で2012年度第2回教会総会が開催された。役員と牧師・信徒議員が出席し、教会規則第19条により議員総数の五分の一以上の出席で総会が成立した。
議題1は2013年度宣教方針で、牧師がまず御言葉「すべての人との平和を、また聖なる生活を追い求めなさい」というヘブライ12章14節を引用して、短いメッセージを語り、桜ヶ丘教会の三つの祈祷目標、1、個人信仰の確立、2、全家族の救い、3、個人伝道による教勢倍加を掲げ、その実現に向けての具体的な内容を示した。2013年度の諸活動は次の通り。
4月1日(月)~3日(水)ホ群年会、4月28日(日)第1回教会総会、5月26日(日)チャペル・コンサート、黄原亮司氏(チェロ演奏)、6月9日(日)創立記念礼拝、岸義紘師、10月20日(日)秋期チャペル・コンサート&特別集会、小西優子師、11月2日(日)召天者記念礼拝、11月中頃バザー、12月15日(日)クリスマス・コンサート、ボーマン師、12月22日(日)クリスマス礼拝、24日(火)イブ礼拝、1月1日(水)元旦礼拝、2月23日(日)第2回教会総会。
議題2、2013年度会計予算。S会計役員より趣旨説明があった。議題3、役員選挙。7名の方々が選出された。新人2名が当選された。議題4、その他。会堂外装の件が審議され可決。
この総会を終えて、会員の方々の祈りと支援の必要性を特に感じた。3月に引越をされる一家があり、新役員に2名の若い方が選出された。1923年6月1日より90年の歴史を迎えるこの時、桜ヶ丘教会が時代の荒波に大きく船出することを神に祈りたい。
四旬節(レント)を迎えて
朝位 真士
2月13日(水)に灰の水曜日を迎えた。復活祭46日前の水曜日は四
旬節の第一日で、死に対する備えと罪の悔い改めの必要とを思い起こさ
せるため、額に聖灰で十字架の印を付ける習慣から、灰の水曜日と呼ば
れるようになった。
四旬節(レント)は灰の水曜日に始まり、復活日前日までの主日を除
いた40日間である。この40の数字は、ノアの洪水の日数、イスラエ
ルの民がシナイの荒野をさすらった年数、エリヤが断食した日数、シナ
イ山においてモーセが断食した日数であり、主の受難(十字架)による
勝利と復活を待望させるのである。
今年の受難週は、3月24日(日)棕梠の日曜日。25日(月)実のない
いちじく。26日(火)枯れたいちじく、宮での論争、週末の予言。27
日(水)祭司長の陰謀、ナルドの香油、ユダの裏切り。28日(木)最後の
晩餐、訣別説教と祈り、ゲッセマネの祈り。29日(金)捕縛、裁判、十
字架、埋葬。30日(土)墓に番兵をおく。31日(日)イースター礼拝と
いうふうになっている。今年度は2012年4月8日(日)にもイースタ
ー礼拝があり、1年に2回イースター礼拝を迎えることができて感謝で
ある。私は毎日がイースターであり、クリスマスであればよいと思って
いる。そうすることによって十字架と復活を想起することができると思
う。