2021/5/16週報メッセージ

『スマホ脳』という本を読んで                                            朝位 真士 

  著者はアンデシュ・ハンセン。精神科医、経営学修士。彼は1974年スウェーデン生まれである。私はこの本を読んで大変ショックを受けた。現在、大人は1日4時間をスマホに費やしている。十代の若者なら4~5時間費やしている。なぜ、これほど多くの人が物質的には恵まれているのに孤独を感じるのか。著者は、私たちを取り巻く環境と人間の進化の結果が合っていないことが、私たちの心に影響を及ぼしていると語っている。睡眠と他者との関わりと運動という、精神的な不調から身を守る三つの重要な要素が欠落していると著者は語る。彼はデジタル時代のアドバイスとして次のように語っている。

 自分のスマホ利用時間を知ろうー1日に何度スマホを手に取り、どのくらい時間をかけているのかを把握するために、アプリを使ってみるといい。スマホに奪われている時間が一目瞭然だ。自分を知ることが変化への第一歩になる。

  目覚まし時計と腕時計を買おうースマホでなくてもいい機能は、スマホを使わないようにしよう。

 毎日1~2時間、スマホをオフにー毎日2時間オフにすることを周りの人にも伝えておこう。そうすれば、返事がないという怒りのメッセージが届いたり、人をイライラさせたりせずにすむ。プッシュ通知もすべてオフにしよう。

 スマホの表示をモノクロにー色のない画面のほうがドーパミンの放出量が少ない。それによって、どのくらいスクロールを続けたくなるかが大きく左右される。

 運転中はサイレントモードにー危険な瞬間に気が散るリスクが減る。悪いタイミングでお知らせや通話が来ると、いちばん必要なときに集中が妨げられる可能性がある。それに応答しなかったとしてもだ。  私はこの『スマホ脳』という本を読んで、未だ全てを理解していないが、目から鱗が落ちた感じで、もう少しスマホの使用方法を考えなくてはと思った。