2024/3/3  週報メッセージ

「完全な成長に向かって」(ヤコブ書 1:1-8、12)

キリストを信じて救われた者が、なぜそれ以上に成長することが必要なのでしょうか。それは、救われたということは、神さまとの関係を回復したことであり、天国に向かって第一歩を進めたに過ぎないのです。私たちの魂は、天国に向かって成長していかなければならないからです。

私たちはかつて洗礼を受けました。キリストの福音を信じて救いを得、霊的な幼子として誕生しました。霊的な幼子は、純粋な、みことばの乳を飲んで育ちます。私たちキリスト者も、み言葉(聖書)をたくさん読み、その深い意味を理解し、自分の栄養にしていく必要があります。

私たちが成長していくうえで、さまざまな「試練」「訓練」がやってきます。①ヤコブ書は「試練」を、むしろ「喜べ」()と前向き、ブラス思考にとらえるように勧めます。②また試練から「忍耐」()が生じます。聖書の忍耐には「苦しみに耐える」こと以上の深い意味があるのです。それは「神のご計画を待つ心、ゆだねる心、信頼する心」が養われることです。③さらに「試練」を耐え忍ぶ人は、「命の冠」をいただく」(12)と約束されています。

私たちクリスチャンの成長の最終ゴールは「キリストに似た者」となることです。創世記3章は、アダムの罪により、私たちの、神のかたちが歪んでしまったというのです。しかしパウロは、私たちは再び「主と同じ姿に造り変えられていく」(Ⅱコリント3:18)と明言するのです。

今一度、私たちは着実に霊的に成長しているか顧みてみましょう。私たちは、神の子として、恵みから恵みへ、信仰から信仰へ、昨日より今日、今日より明日、日ごとに新しくされ、変えられ、成長しているでしょうか。成長させてくださるのは神さまです。その神さまは、私たちが幼子から成人(大人)へと成長することをどんなに期待しておられるでしょうか。 (2/25山本師説教