2021/6/20 週報メッセージ

聖書を読もう                                                       朝位 真士 

  私は毎日、詩編と箴言とコヘレトの言葉を拝読して、大変恵まれています。リビングバイブルの解説(緒論)には次のようにあります。人はどのような思いも神の前にさらけ出すことができ、神はそれを祝福されます。本書には、悲しみと喜び、怒りと平安、疑いと信仰、悔い改めと賛美などが表されています。また過去の回想、現在生きていることの苦しみ、輝かしい未来の幻もあります。多くの箇所で、神から遣わされる救い主イエス・キリストの受難や栄光の姿が示唆されています。

 「詩編」と日本語に訳されているヘブル語は「テヒリーム」で、その本来の意義は「賛歌」です。英語のPsalm は、ギリシャ語訳(七十人訳)からきたもので、新約聖書にはこの名称が使用されています。ルカ20・42「ダビデ自身が詩編の中で言っている。『主は、わたしの主にお告げになった。わたしがあなたの敵をあなたの足台とするときまで』と。」ヘブルの正典においては、詩編は「諸書」(ケスービーム)と呼ばれる第三区分の最初に位置しています。

 次に箴言は、充実した人生を送るための教訓集です。人々を悔い改めに導く働きをする預言者の教えや、人々の礼拝を導く祭司たちの教えを補うものとして、神から与えられたものです。箴言には、神の知恵とともに、もともと人間に備わっている知恵や常識などもあり、それぞれ日常生活に役立つものです。何世紀にもわたって言い伝えられてきた格言も集められていて、子どもの訓育、社会正義、道徳、行儀作法などについて種々語られています。                                                               

  コヘレトの言葉は、神から離れて平安を見つけようとした人が、そこにはむなしさしかないことを悟るという光のない人生論を展開しながら、人生の疑問に対する唯一の解答を結論づけています。それは「神を恐れ、その命令に従いなさい。これこそ人間の本分です」(12・13)というものでした。この積極的な考えが導き出されるために、神のない生活がいかに不毛かを語っています。

 さあ皆さん、詩編、箴言、コヘレトの言葉に挑戦してみてください。あなたの生活が変化すると思います。