2021/4/11 週報メッセージ

フィリピの信徒への手紙を読んで

朝位 真士 

  フィリピの教会は、パウロの第2回伝道旅行の結果生まれたヨーロッパにおける最初の教会です。紀元51~53年の頃と思われます。その設立事情は、使徒16章6~15節に記録されています。創立会員は、テアテラ市の紫布の商人ルデヤという婦人と、占いの霊につかれていた女奴隷、それからフィリピの獄舎の看守とその家族でした。これらのキリスト者が教会形成の礎石となったわけです。フィリピの教会には、その後アジア人、ギリシャ人、ローマ人などのいろいろな民族、またいろいろな国籍をもった人々、上流階級、中流・下層階級からの人々が加わって、教会が形成され成長していったと考えられます。パウロの宣教によって教会の関係者は愛と信頼に固く結ばれました。彼の生んだ教会には、深く親しい交わりが見られています。4章10節、15節、16節から、フィリピの教会の信徒のパウロに対する愛の心と愛の贈り物が読み取れます。

 私の好きな聖句は、フィリピ4章11~13節「物欲しさにこう言っているのではありません。わたしは、自分の置かれた境遇に満足することを習い覚えたのです。貧しく暮らすすべも、空腹であっても、物が有り余っていても不足していても、いついかなる場合にも対処する秘訣を授かっています。わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です。」短い四章の中に、「喜ぶ」「喜びなさい」等が十数回記録されています。喜びの少ない不安と恐怖のこの時代に、キリストの御言に耳を傾けましょう。