2021/11/21週報メッセージ

 クリスチャン・リーダーシップ                                            朝位 真士 

 最近、クリスチャン・リーダーシップについて考えていた時、『新キリスト教ガイドブック』の中に、聖書が説くリーダーシップについて適切なヒントがありましたので、ここにご紹介いたします。

 魂について熟慮する――聖書に出てくるリーダーシップのギリシャ語に「ヘーゲオマイ」、これは「心を理解する」「魂について熟慮する」という意味があります。相手の心を十分に理解することが必要です。旧約聖書、「主は荒れ野で彼を見いだし、獣のほえる不毛の地でこれを見つけ、これを囲い、いたわり、ご自分のひとみのように守られた。」(申命32:10)ヘブル語で「世話をする」という「ビーン」という言葉が、理解するという意味をもっています。神の教育も理解から始まるのです。リーダーシップをもつ人とは、相手と同じ立場に立ち、その心に触れることのできる人のことです。いいかえれば、心のスキンシップです。すべての人に求められる積極的人生の要素です。人々と関わって参りましょう。

 先に道を備える――リーダーシップを表す聖書の言葉に、もう一つ「プロイステーミ」があります。聖書のみことば、「指導する人は熱心に指導し(プロイスタメース)」(ローマ12:8)とは、熱心さにおいて先に道を備える。「あなたがたの間で労苦し、主にあってあなたがたを指導し」(Ⅰテサ5・12)では、「主にあって」とありますように、敬虔さにおいて先んじることです。「この人は多くの人を助け」(ローマ16・2)とは、同情において先に道を備えることです。「それは神を信じている人々が、良いわざに励むことを心がけるようになるためです」(テトス3・8)では、善において人よりも先に道を備えることです。

 三つの特質――①明るくあること――明るさの源は、喜びにあります。この喜びは、信仰によって神から与えられる賜物です。②教えられやすさ――これは謙遜の現れです。③否定的精神をもたない――ネガティブ・スピリットをもたないことです。

 私たちはリーダーシップの精神をもって、積極的に人々と関わって参りましょう。