2011/5/8 週報メッセージ

   母の日の想い出
                                                                                                        朝位 真士
 アメリカのヴァージニア州のウェブスター町にあったメソジスト教会に、アンナ・M・ジャーヴィスという教会学校の教師として26年間奉仕した夫人がいました。ある日曜日に、モーセの十戒より第5戒の「あなたの父と母とを敬え」の箇所より話し、「皆さんの中からどなたか、お母さんの偉大な愛に対し、心から感謝を表す方法を考え出してくださる方のでることを望みます」と語りました。そのとき娘のアンナは、お母さんの話を感銘深く聞いていました。その後ジャーヴィス夫人は亡くなり、教会で追悼会が開かれました。娘のアンナは母から聞いたことばを思い出し、たくさんのカーネーションの花をささげてお母さんをしのびました。このことが列席者一同に大きな感動を与え、百貨店王といわれ、後に大臣になっても教会学校の校長を続けたジョン・ワナメーーカーの賛同を得、同氏の店頭で5月第2日曜日に盛大な記念会が催されました。これが母の日の始まりで、1908(明治41)年のことでした。1914年にアメリカの議会は、5月第2日曜日を母の日と定め、国旗を掲げてお母さんに敬意を表すことになり、やがて母の日は全世界に広まったのです。
 母の日が来るこの時、私がいつも想い出すのは母のことです。母は1915(大正4)年に誕生し、父と結婚して5人の子供が与えられ、2人は幼くして亡くし、私と妹2人が残されました。事業をしていた父を助け、子供達を養い、いつも笑顔をもって積極的に活動していました。良い母であり、父にとっては良い妻でしたが、50歳という若さで急逝しました。しかし私の心の中には、今も母の教えや感化が生きています。母の日になる時期に亡き母に感謝をしています。「わが子よ、母の教えをおろそかにするな。」(箴言1・8)