2010/5/2 週報メッセージ

   人生を変える力
                                                                                                          朝位 真士
 私は最近リック・ウォレン先生の「人生を変える力」を読んで、大変力強く思い、また励まされた。彼は現在「米国で最も影響力のある指導者」として知られているようである。カリフォルニア州オレンジ郡にあるサドルバック教会の主任牧師を務めるかたわら、PD運動(神の目的に導かれる人生および教会形成を主唱する運動)を推進する。その運動は全世界160カ国で展開されており、これまで35万人を超える牧師や教会リーダーたちが彼のもとで訓練を受けた。2002年に出版された『The Purpose Driven  Life』(邦訳『人生を導く5つの目的』は全米で3000万部を突破。著作の印税によって得た収入の90%は、エイズ患者救済の働きなど慈善活動および世界宣教の働きに捧げられている先生である。彼は本の中、「人生を変える力」で、次のように語っている。新約聖書の中には「力」という言葉が57回出てきており、この言葉は歴史上最も力強い出来事、紀元前と紀元後を分けた出来事を表現するために使われている。その出来事とは、イエス・キリストが死からよみがえられたということである。その復活の力こそ、わたしたちの人生を変える力にほかならない。
 パウロはここで「力」と訳されている言葉に「デュナミス」という語を使っているが、これは英語の「ダイナマイト」の語源となっている言葉である。2千年前にイエス・キリストを死からよみがえらせたあの復活の力が、今わたしたちに差し出されている。この復活の力によって、神はわたしたちの弱さを強さに変えてくださる。聖書はこの復活の力を、過去を帳消しにする力、問題に打ち勝つ力、そして人格を造り変える力であると説明している。
 次回はこの問題について少し詳しく考えてみよう。