聖化(きよめ)への道
朝位 真士
では、聖霊に満たされた祝福とは基本的にどのようなものでしょうか。
○神の子の確信
第一に、神の子であることの確信が与えられることです。「神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです。あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです。」(ローマ8・14~15)
○罪と死の法則からの解放
第二に、罪と死の法則から解放されることです。「キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則が、罪と死との法則からあなたを解放したからです。」(ローマ8・2)十字架のあがないの働きによって、信じる者はすべて神の前に「無罪」とされます。しかし、この十字架の救いを信仰者の人間性の変革にまで至らせ、まったく新しい人生を得させるのは、聖霊の働きによるものです。
○実を結ぶ生活
第三に、実を結ぶ生活です。聖化への道は、新しい人間性の成長として描かれています。樹はその実によって知られるといわれますが、聖書は、それらの実を「御霊の実」といって次のように記しています。「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。キリスト・イエスのものとなった人たちは、肉を欲情や欲望もろとも十字架につけてしまったのです。わたしたちは、霊の導きに従って生きているなら、霊の導きに従ってまた前進しましょう。」(ガラテヤ5・22~24)
次回へ。