2010/11/7 週報メッセージ

   召天者記念礼拝を迎えるにあたって   
                                                                                                         朝位 真士
  「愛する人たち、あなたがたに勧めます。いわば旅人であり、仮住まいの身なのですから、魂に戦いを挑む肉の欲を避けなさい。」(Ⅰペトロ2・11)
 今日は、召天者記念礼拝として守っている。葬儀の後の記念の集いについては、私的・家族的な記念礼拝あるいは記念会が考えられる。どのような時に記念会をもつかについて特別の基準はないが、キリスト教の歴史と伝統の中では、死後3日目、9日目、40日目など、主の復活の告知を表す3またはそれをさらに3倍にした9、それに聖書的に象徴的な40に基づいた日数・年数などによる考え方があったようである。しかし日取りについて特別な基準がない現状においては、適当な期間をおいた後、教会の暦に関連させて選ぶことが意義深いと思われる。それは、死者を記念することがキリストにあって意味づけられ、関係者が集まってもつ記念会に、「主にあって共に生き、共に主をあかしする」性格が明らかにされるであろうからである。教会として公同の記念礼拝をもつことは、聖徒の日(11月初め)、復活節(3~5月)、あるいは地方によっては8月中旬など、関係者が集まりやすい時を選んで行われている。
 今年は3人の方々が召天された。一人はY長老である。1月21日に87歳6ヶ月の生涯を終えて天国へ旅立った。二人目はT姉である。6月15日に99歳4ヶ月の生涯を終えた。3人目はK姉である。7月22日に、87歳6ヶ月の生涯を終えた。私は3人の方々の司式をさせていただきながら、3人とも本当に信仰の生涯を全うされたということを確信している。もちろん、今日この所に写真が飾られる召天者の方々も同様である。
  「書き記せ。『今から後、主に結ばれて死ぬ人は幸いである』と。」〝霊〟も言う。「然り。彼らは労苦を
  解かれて、安らぎを得る。その行いが報われるからである。」(ヨハネ黙示14・13)