2009/5/10 週報メッセージ

   母の日に想う
                                                朝位 真士
 「あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる。」(出20・12)
 5月の第2日曜日は昔から母に感謝する「母の日」として方々の国で祝われています。アメリカのバージニア州ウェブスターのメソジスト教会で26年間日曜学校(教会学校)の教師をしたアンナ・M・ジャービスという婦人が亡くなったとき、その記念会で娘アンナは沢山のカーネーションを捧げて母への感謝を表しました。これを見た人々に感動の輪が広がり、ついに百貨店王で熱心なクリスチャンであったジョン・ワナメーカーの賛同を得て、同氏の店頭で5月第2日曜日に盛大な記念会が催されました。1908年のことでした。1914年にアメリカ議会は5月第2日曜日を母の日と定め、お母さんに敬意を表すことになり、やがて母の日は全世界に広まったのです。日頃のお母さんの労苦と愛に感謝したいと思います。
 私の個人的なことを語らせていただくと、母は病気のために50歳で召天しました。大変面倒見のよい母で、よく人のお世話をしていました。当時は下宿屋をしていまして、百人位の方がいました。従業員も10人位いました。十代の若い娘さんが田舎から出てこられて、母はその娘さん達に下宿人の食事の世話をしてもらい、料理や女性としての作法を教えていました。私が中学生のとき、下宿屋とドレスメーカー(服飾デザイナー学校)が倒産して、借金を抱えながら3人の子供(私、妹2人)を養育し、50歳のとき過労のために倒れて、1ヶ月の入院の末に死去しました。もう四十数年前の出来事です。母のお陰で今日、私は神によって生かされています。