2009年1月1日 新年に与えられた御言葉

 牧師 朝位 真士

 2009年、新年あけましておめでとうございます。

 今年与えられた聖句は、「希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように」
(「ローマ人への手紙第15章13節」)です。 

 ローマ15・13を中心に御言葉を見ていきましょう。口語訳では「どうか望みの神が、信仰から来るあらゆる喜びと平和とをあなたがたに満たし、聖霊の力によってあなたがたを、望みにあふれさせて下さるように」とあります。

望みがある人には喜びがあるのです。望みの神、希望の神はどういう喜びと平和をお与えくださるかというと、それは「信仰」から来ると書いてあります。

信仰があらゆる喜びと平和を満たします。
私は、特に「希望」に絞って考えていきたいと思います。「希望」は、古代ギリシャにおいては、パンドラの箱に象徴されるように、はかないものと考えられていましたが、聖書においては、信仰・愛と並んで
きわめて重要な概念の一つと数えられています。

旧約聖書の宗教は、よく希望の宗教と言われるように、「主を待ち望む」という表現が詩編イザヤ書に多く見られます。

 新約聖書において、「希望」について述べられている有名な箇所は、第1コリント人への手紙第13章13節「信仰と、希望と、愛、この三つはいつまでも残る」というところです。

希望が、信仰や愛と同格のものとされています。ヘブライ人への手紙13・13「信仰とは望んでいる事柄を確認」することだとあります。

 この世的な希望が消滅しても、キリストへの信仰による希望は、永遠に不滅であります。