「旧週報メッセージ」カテゴリーアーカイブ

2012/8/5 週報メッセージ

   牧会雑感
                                                                                                          朝位 真士
  「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。」(詩133・1)
 私は7月30日(月)~31日(火)迄、日本基督教団教師会「総会・教区代表者会」に教誨師の一人として参加した。場所は国立オリンピック記念青少年総合センターであった。
 教団から二十数名の参加者があり、全国教誨師達が集合した。少年院、拘置所、刑務所等で奉仕しているキリスト教の教誨師の代表として集まった。日頃傷つき、捕らわれた魂に主の赦しと福音を伝え、慰め、更正に役立てていただくために教誨師が任命されている。仲間との話し合いは共通の課題や悩みもあり、本当に有意な一泊二日の研修会であった。また今回は特別に講師として池田香代子先生(ドイツ文学翻訳者、口承文芸研究者。著書、『哲学のしずく』『魔女が語るグリム童話(正続)』。翻訳、フランクル『夜と霧』、ゴルデル『ソフィーの世界』、『完訳、クラシック・グリム童話』、ケストナー『エーミールと探偵たち』『猫たちの森』)の講演も聞くことができ、良い学びの時となった。
 7月31日~8月1日迄は、最寄の牧師研修会が箱根であり、7名の参加であったが大変良き学びと親睦の時をもつことができた。2回の礼拝、各教会の報告、祈祷会と、私自身は今回少年院の教誨師として発題をさせていただいた。現代非行少年の実態と課題を30分位で語り、各参加者の意見と質問を受けた。私はこの発表のために少し準備をさせていただき、自分の奉仕内容を整理し、新たな決意と召命が与えられた。現代少年のため、また犯罪者のために参加者全員で祈った。シャローム。

2012/7/29 週報メッセージ

   ホ群首都圏夏期聖会に出席して
                                                                                                           朝位 真士
  7月23日~25日迄、ハートピア熱海に於いて第23回(通算59回)ホーリネスの群首都圏夏期聖会が行われた。主題「震われない御国を受けて」、主題聖句「このように、わたしたちは揺り動かされることのない御国を受けているのですから、感謝しよう。感謝の念をもって、畏れ敬いながら、神に喜ばれるように仕えていこう。」(ヘブライ12章28節) 講師の先生方によってヘブライ人11章~12章を語っていただいた。特に今回は主講師のS先生(青葉荘教会、東京聖書学校校長)に2回の聖会メッセージで「きよめ」の本質について、アブラハムの生涯とヤコブの生涯より語っていただいた。被災教会の牧師として、また先生ご自身の体験やジョン・ウェスレーというメソジスト運動の先駆者を通して、具体的なきよめの内容を語ってくださった。
 また聖化講演をN教師を通して聞いた。分厚いレジメを用意されて、ご自分の体験を混ぜながら平易に語ってくださった。3回の聖会は首都圏の若手から中堅、ベテランの先生方を通して、ヘブライ11章~12章より語られた。2回の分団があり、自由時間にはオプションがあり、霊性と祈り、癒しの祈り、カウンセリング、ゴスペル等でそれぞれ有意義な様子であった。
 人数は八十数名であったが、各教会からの参加者が減少していたことは、聖会の責任をもつ一人として残念であった。しかし参加した方々から、大変良い聖会であったという意見もあった。あまり恵まれなかったという意見もあったが、私自身は大変恵まれた聖会であったと思っている。聖化とは何か、きよめとは何かという基本的な内容から、応用的な内容へと話が進んでいった。とにかく、神様と皆様へ感謝の思いである。

2012/7/22 週報メッセージ

   東北被災地訪問をして
                                                                                                            朝位 真士
  7月16日より17日迄、東北被災地を旅行した。早朝仙台まで行き、仙石線で松島に行った。昨年3月11日の地震、津波に遭った地域で、地震で建物が損壊し、1m以上の津波が来て観光地が被害を受けた。観光客が来ないため地元の方々の生活は困難を要したようであった。
 翌日仙石線で石巻まで行った。バスと電車を乗り継いで行った。途中線路が流失し、家が損壊、橋は倒壊、道路は地震・津波で変形していた。石巻に到着してタクシーをチャーターし、被災状況を地元の方々に説明していただいた。津波・地震・火災のため町全体が破壊されていて、水産業などの主要産業の大部分が廃業した。道路は陥落し、津波による水害の大きな傷跡を見て言葉を失ってしまった。テレビ、新聞、インターネット等で状況を見たり、聞いたりしていたが、現場を見て、実際復興まで何年かかるか想像がつかない感じであった。瓦礫と人の住んでいない家々が目につき、道路が遮断されて車が通行できない状態で、石巻のメインストリートもゴーストタウンのようであった。他の土地から来た人々で一時的に人口流動がある程度であった。
 聖書の言葉に「彼らを一瞬のうちに荒廃に落とし、災難によって滅ぼし尽くされるのを」(詩73・19)とあるが、本来は我々が受けねばならない災難、荒廃である。私共は小さな働きであるが、今年のバザー収益全額を東北被災地の方々に少しでも役立てていただけたらと切に祈る次第である。皆様お祈りください。

2012/7/15 週報メッセージ

   ホ群首都圏教師会に参加して                                                                 
                                                                                                        朝位 真士
  首都圏教師会が7月9日(月)午前11時、H教会で開催された。二十数名の教師たちが出席した。私共二人も出席させていただいた。
 まずH教会のM牧師によるメッセージ。会堂・牧師館の改修工事を約1年間費やして完成したことについて語られた。事業予算9800万円で、内訳は会堂・牧師館改修工事費8650万円、設計管理費430万円、事務費・予備費530万円であった。収入はビション献金7000万円、教会・個人献金300万円、教団借入金500万円、教会債2000万円であった。敷地面積528㎡、工事面積296㎡(会堂237㎡、牧師館59㎡)であった。
 H教会がこの大事業のために「幻なき民は滅びる」〝ビション〟 というテーマを掲げて、1994年4月「ビション21委員会」を発足させ、前任のY牧師からの教会員の一致結束の中での20年間の祈りと信仰とが結実した感じがする。「会堂・牧師館建築の意義と準備」で「新会堂建築基金献金」がスタートし、多くの年月を経て、2010年12月「会堂・牧師館改修工事」の契約をして7833万円を支払い、工期は2011年1月~2012年3月となり、2011年10月29日会堂引き渡し、11月4日会堂引っ越し、2012年6月17日献堂式を挙行した。
 私はH教会の関係の両牧師から会堂・牧師館改修工事の経過をお聞きして、桜ヶ丘教会の新会堂が1997年12月に完成して、1998年2月に献堂式を挙行したときのことを、昨日のごとく想い起こした。そのとき与えられた御言葉は「人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する」(箴言19章21節)であった。
 H教会の上に神の祝福と恵みとを切に祈る者の一人である。シャローム!!                               

2012/7/8 週報メッセージ

   K姉の召天に際して
                                                                                                          朝位 真士
  7月1日(日)午前2時59分、87歳の生涯を全うして天国へ旅立たれたK姉のことを語らせていただきたい。略歴をK姉の長男から託された。
 1925年(大正14年)6月19日、東京で誕生。1944年、大学教授であったK兄と結婚。二子が与えられた。1990年4月、教団永福町教会で受洗。ご主人もアメリカで10年間求道生活をされて、1992年、同教会で受洗され、お二人で教会の礼拝、祈祷会に熱心に出席された。1998年3月14日、ご主人が83歳で召天され、54年間おしどり夫婦であったK姉は精神的に不安定な状態になったが、1999年1月号の「信徒の友」に掲載された桜ヶ丘教会の新会堂の記事を見て、1月3日の聖日より当教会に出席された。5月23日のペンテコステ礼拝の時、転入会された。その後、ご子息の協力を得て教会生活に励んでおられた。しかし、ご主人を亡くした淋しさから脱しきれず、病院を入退院され、1999年8月「神の庭、サンフォーレ」に入居された。神奈川県秦野市のキリスト教式のホームであり、近隣の牧師によるケアがあり、ホーム内の礼拝堂では毎回地区の牧師による礼拝が行われていた。
 私共夫婦もK姉のホームへ何回か訪問させていただいた。その際、食事も用意されて、本当に美味しくいただき、長時間語らいの時をもたせていただいた。
 
  「『今から後、主に結ばれて死ぬ人は幸いである』と。」 〝霊〟 も言う。「然り。彼らは労苦を解かれて、  安らぎを得る。その行いが報われるからである。」(ヨハネ黙示録14・13)
 
 ご遺族の上に神の慰めと平安をお祈りしたいと思う。シャローム。

2012/7/1 週報メッセージ

   富弘美術館ツアーに参加して
                                                                                                           朝位 真士
  「見よ、兄弟が座っている。なんという恵み、なんという喜び。」(詩編133・1)
 6月23日(土)午前7時45分、新宿センタービル集合。桜ヶ丘教会主催の星野富弘ツアーが実現した。リーダーのS姉の尽力により貸切バス1台で30余名の快適な旅行であった。車中では星野さんを中心としたビデオを鑑賞し、初めての方々も和気藹々として、本当に主を中心とした楽しい雰囲気であった。
 途中、神戸駅のトロッコ車の食堂で美味しい昼食を終えて、星野さんの生家や付近の散策を堪能し、目的地の富弘美術館では十分に時間をかけて見学をさせていただいた。
 星野さんのことはよくご存知だと思うが、あらためて紹介する。彼は1970年、大学卒業後、中学校の体育教師となり、指導中に頸椎を損傷し手足の自由を失う。病院に入院中、口に筆をくわえて文や絵を描き始める。約9年間の入院生活を終えて退院。結婚をし、雑誌や新聞に詩画作品やエッセイを連載。1982年、高崎で「花の詩画展」を開き、以後全国各地で開かれた「花の詩画展」は大きな感動を呼ぶ。1991年、群馬県勢多郡東村(現みどり市東町)に村立富弘美術館開館。それ以後、ニューヨーク、ホノルル、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ワルシャワで「花の詩画展」を開催。2005年、新富弘美術館オープン。
 私は二度目の参加であった。前回もすばらしく感じたが、今回は桜ヶ丘教会のメンバーが中心であり、参加された方は各々大変強い感動を覚えたようであった。「ありがとう、私のいのち」という特別展では、生かされている私たち一人一人がどんなに大きな恵みを与えられていることかと感じ、本当に感謝の一言に尽きる。シャローム。

2012/6/24 週報メッセージ

   第23回ホ群首都圏夏期聖会への招き
                                                                                                           朝位 真士
  「あのときは、その御声が地を揺り動かしましたが、今は次のように約束しておられます。『わたしはもう一度、地だけではなく天をも揺り動かそう。』この「もう一度」は、揺り動かされないものが存続するために、揺り動かされるものが、造られたものとして取り除かれることを示しています。」(ヘブライ12・26~27)
 今年の7月23日(月)~25日(水)迄、ハートピア熱海にて、大人20,000円(2泊3日6食)の参加費でホ群首都圏夏期聖会が開かれます。「震われない御国を受けて」ーヘブライ人11章~12章ーというテーマで、島隆三先生(東京聖書学校校長、仙台青葉荘教会牧師)を主講師にお迎えして、二回の聖会メッセージを聞きます。開会聖会は潮義男師(志木教会)、早天聖会は柏明史師(清水ヶ丘教会)、聖化講演は中山忍師(元山梨八代教会)、閉会聖会は西海満希子師(越生教会)がメッセージ並びに講演をしてくださいます。島隆三先生は日本のウェスレー神学研究の一人者として、キリスト教会で高く評価されています。外部から依頼するとなかなか御用をしていただく時間がないほど多忙な先生です。中山忍先生は父上も牧師、御子息も牧師で、三代連続してホーリネス教会の牧師となった生粋のホーリネス人です。その先生から貴重な聖化講演をしていただくことができます。他の先生方も群を代表するリーダーでいらっしゃいます。若手から老年、婦人にいたる幅広い先生方です。
 私共もこの聖会の準備委員の一人として、皆様方の祈りと参加を強く希望しています。6月30日までに牧師までお申し込みください。

2012/6/17 週報メッセージ

   子供の日・花の日                                                                 
                                                                                                          朝位 真士
  「あなたがたは神に愛されている子供ですから、神に倣う者となりなさい。」(エフェソ5章1節)
 6月第2日曜日は、キリスト教では「子供の日・花の日」といわれています。その起源は「クリスチャン生活事典」によると次の通りです。
 
  1856年、アメリカのマサチューセッツ州チェルセアのチャールス・H・レオナルド牧師は、子供たちが
 神を信じ、神に従う信仰生活は、小さいときから始めるほどよいと思い、また父母にも勧め、両親が子供を神
 にささげる日として6月の第2日曜日に特別な礼拝を守ったのが始まりとされています。この日は別名「シャ
 ロンのバラの日」「バラの日曜日」「献身の日」などとも呼ばれています。この時期は花の多い時期でもあり、
 神の恵みを感謝し、同時に忘れられている人、不幸な人や病人、公共施設の場にて働く人々に花をとどけて
 見舞い、神の恵みを共に分かち合い、子供の訓練にあてています。
 
 私はこの記事を読みながら、特に「子供が神を信じ、神に従う信仰生活は、小さいときから始めるほどよい」という文に強く同感を覚えます。最近の全国的に救われる人が少ないというデータを見るとき、CS(教会学校)の活動や、家庭における幼い子供に対する信仰教育の重大さを今更ながら思うからです。申命記6章4節~7節に「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。今日わたしが命じるこれらの言葉を心に留め、子供たちに繰り返し教え、家に座っているときも道を歩くときも、寝ているときも起きているときも、これを語り聞かせなさい」と語られています。子供たちの素直な心に福音の種を蒔きましょう。        

2012/6/10 週報メッセージ

   この町には私の民がいる
                                                                                                           朝位 真士
  5月27日(日)ペンテコステ礼拝にS牧師がメッセージを語ってくださり、6月3日(日)創立89周年記念礼拝にK先生のサクソフォン演奏とメッセージがありました。少し残念なのは、二つの集会とも例年の数を下回っていたことでした。しかし私は来年も主が許してくだされば、ペンテコステ礼拝と創立記念礼拝に外部講師をお呼びして行いたいと願っています。
 イギリスの神学者アリスター・エドガーマクグラスに、日本の教会の人たちが「日本の伝道をどうしたらよいか」と聞くと、彼は「どうしてそんなことをイギリスに住む私に聞くのか」と語りました。彼は日本の伝道が振るわないことを聞かされて、日本の問題だけではないことを前置きしてこう言いました。「伝道は種まきなので、決してあきらめずに種をまき続けなさい。」その通りです。何か新しい特別な方法があるのではないのです。私も同感です。その意味では愚直なまでに同じことを繰り返すのです。それは繰り返しキリストによって救われた自分を見つめ、私を救ってくださったキリストを紹介することです。時がよくても悪くても、そのことを続けるのです。
 最近二人の方が召天されました。一人はI姉のご主人です。6月3日(日)午前2時13分に召されました。私は4日・5日と前夜式・告別式を行わせていただきました。密葬という形式をとられ、ごく近しい方々が二十数名集まられました。その中に数人のクリスチャンがおられたということです。もう一人は妻の兄嫁の母上です。私共は6月9日(土)に告別式に出席しました。キリスト教的葬儀でしたが、悲しみの中にも天国での再会を希望しつつ、私共もやがて来る人生の終わりの日の準備をしなくてはならないと思いました。

2012/6/3 週報メッセージ

   創立89周年記念集会を迎えて
                                                                                                          朝位 真士
  今年も岸義紘先生をお迎えできて感謝です。今年で12回目になります。
 今日語ってくださるテーマは、「十字架の表と裏」~始めの一歩~です。聖書はガラテヤ2章18~21節です。
少し長いですが全文を引用します。
   もし自分で打ち壊したものを再び建てるとすれば、わたしは自分が違犯者であると証明することになりま
  す。わたしは神に対して生きるために、律法に対しては律法によって死んだのです。わたしは、キリストと
  共に十字架につけられています。生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に
  生きておられるのです。わたしが今、肉において生きているのは、わたしを愛し、わたしのために身を献げ
  られた神の子に対する信仰によるものです。わたしは、神の恵みを無にはしません。もし、人が律法のお陰
  で義とされるとすれば、それこそ、キリストの死は無意味になってしまいます。
 この聖句は、我々ホーリネスのグループでは、きよめのメッセージとしてよく語られる箇所です。岸先生は、
サックスの演奏者であるとともに神学校の校長先生、また聖書学者のお一人として多くの講解書を出され、巡回伝道者として日本のみならず世界にも行って御用しておられます。先生におおいに期待したいと思います。
 桜ヶ丘教会は1923年6月1日、初代牧師板井康裕先生がアメリカから帰国されて、自宅で開拓伝道をしたのが始まりです。以来今日まで二十数名の伝道者によって宣教の業がなされた教会です。岸先生のメッセージが今までにない神の大きな栄光の業を表す時となることを、主イエス・キリストに期待しましょう。ハレルヤ!!