「旧週報メッセージ」カテゴリーアーカイブ

2014/4/20 週報メッセージ

   東京聖書学校入学式に出席して
                                                              朝位 真士
 2014年4月8日(火)、東京聖書学校の入学式にフミ子師と共に出
席させていただいた。司会、西海満希子師、説教、島隆三師(校長)、奏
楽、朝位フミ子師で、二人の新入生(この時点で)が入学された。
 島師はイザヤ43章19節「身よ、新しいことをわたしは行う。今や、
それは芽生えている」を通して、「新しい神の業を期待」という題で語った。
(Ⅰ)17世紀ドイツ敬虔主義運動である、ヤーコブ・シュペナーの六つの
箇条、①神の前に十分に親しむ、②教会における信徒との共同、
③キリスト教的実践を重んずる、④信仰を異にする人々への愛
(教派を超えて愛していく)、⑤若い神学生ー学問的敬虔を目的として
の教育、⑥ただ教える目的ではなく、信仰を高めるように、そして大事
には一致、小事には自由、すべての事に愛を持つ。(Ⅱ)リバイバル運動
ー信仰復興運動。中田重治師やホーリネスの指導者は19世紀リバイバ
ルを経験した。小原十三司師も大正8年、信州のリバイバルを経験し
た。ホーリネスの群、東京聖書学校もこの二つ、17世紀ドイツ敬虔主義
運動とリバイバル運動を目的としたいと力強く語った。
 今回入学した二人の男女は、共に中年を超えているが、本当に初々し
い入学者であった。ぜひこの二人のために祈って欲しい。

2014/4/13 週報メッセージ

   四旬節(レント)から復活祭(イースター) 
                                                              朝位 真士
  四旬節が、灰の水曜日(3月5日)から復活祭(4月20日)までの
主日を除いた40日間であり、この40の数字は、ノアの洪水の日数、
イスラエルの民がシナイの荒野をさまよった年数、エリヤが断食した日
数、シナイ山においてモーセが断食した日数、イエスが荒野で断食をし
た日数であり、主の受難(十字架の死)による勝利と復活を待望させる
のです。(『クリスチャン生活事典』より引用)
 今日は棕櫚の聖日であり、受難週に入る主日で、エルサレムに入城す
る主(マタイ21・1~11)の凱旋を喜びます。今週の木曜日(4月17日)
は、最後の晩餐で主が弟子たちの足を洗った洗足木曜日で、聖金曜日
の18日が受難日であり、キリストが十字架にかかった日です。午前9時
に十字架にかかり、12時になった時、全地は暗くなり、午後3時に息を
引きとりました。来週4月20日(日)早朝に復活され、イースター礼拝を
迎えます。十字架の死後3日目、週の初めの日(ヨハネ20章参照)
すなわち日曜日です。
 イースターはキリストの復活を記念する日であり、325年のニカヤ会議
にて春分の後の第一の満月後の日曜日と定められました。キリストの復
活によって、罪の結果であり人間の最大の敵である死に勝利をもたらさ
れた、この日を記念します。この日、一人の幼子の洗礼式も予定してい
ます。お祈りください。

2014/4/6 週報メッセージ

   2014年ホ群年会に出席して
                                                               朝位 真士
  ホ群年会が4月1日~3日まで東京聖書学校および越谷コミュニティ
センターで開催された。今回の主題は「今こそ、神の信仰に立つ」(マ
ルコ11章22~23節)で、副題は「ホ群結成70周年(2016年)に向け
て」であった。
 1日目、開会礼拝(説教大友師、司会佐久間兄)、レセプション、聖会
Ⅰ(説教久多良木師、司会西海師、立証ベルトラン文子師)。2日目、事
務会Ⅰ・Ⅱ、追悼式(潮師)、後援会、派遣式(ホ群委員長村上師、司会
深谷師)。この派遣式では18名の教師が12教会へ転任・赴任した。
新卒・中堅・ベテランと多種多様な教師の移動であった。
 聖会Ⅱでの村上委員長のメッセージが心に強く残った。聖書マルコ
11章20~26節から「今こそ、神の信仰に立つ」というテーマのもと
で3つのことを語られた。信仰はもともと神のものと語り、自分の信仰
やきよめが物事の土台ではなく、神様の側のすべての土台に立脚し、安
心して教会に仕え、神の栄光を表すべく喜びと感謝のうちに主の業に専
念できたらと示されている。そして、「この山」に向かい、「『立ち上
がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、なると信じるならば、
そのとおりになる。」「この山」は自分自身の問題である。信じて祈る
ならば、「勝利」と「感謝」と「平安」が与えられる。
 3日目も無事に終わり、私にとって記念すべき年会であったと神に感
謝した。
 

2014/3/30 週報メッセージ

      桜ヶ丘教会での恵み
                                                                                         後藤 真英
  まず、この2013年度に、桜ヶ丘教会で奉仕させて頂き何より、桜ヶ丘教会90周年という時に、派遣神学生となれたことはとても幸せなものだなと思わされました。
  桜ヶ丘教会の出来事で、特に思わされたのは、色々と外に出かけて交わりがあったことです(福島・深大寺・葛西臨海公園)。その中で特に、10月の福島へのバスツアー。福島第一聖書バプテスト教会に行くことが出来、八重の関係を周ることが出来た事や、バスでの朝位先生や兄弟姉妹との交わりと、朝6時~夜10時までがあっという間のひと時でした。
 その中でわたしは、大きな恵みを頂きました。わたしは一番後ろの席に座っていました。バスの時間が長かったので、行きの途中から聖書を読んでいました。まず、ミカ書を読みました。ここは、あまり深く読んだことがなかったところでした。しかし、その時読み続けていたら、これはイエス様のことをあらわしていると思わされました。次に、新約はエフェソを読んだのですが、2章5節を読んだ時、「私は恵みによって救われたのだ。」と確信しました。また、こんな私を神様は愛し救ってくれた、という恵みを頂いたことに涙が出ました。また、読み続け、古い生き方から、新しい生き方になることも、これからの生涯妻を愛するということも、「神の武具を着けること」も、すべて神様の恵みによって救われているという確信があるからこそできるのだと分かり涙が止まりませんでした。
 最後に、私から言いたいことは一つです。是非、聖書を読んでください。わたしも時間をとるのは正直難しい時が多いですが、読むときと、読まない時での、心の状態が全然違います。断然、聖書を読んだ時の方が良いです。聖書は、私たちの食事と一緒です。その日その日に必要な言葉を神様は与えてくださいます。
 これからの桜ヶ丘教会のためにお祈りしています。1年間ありがとうございました。
 

2014/3/23 週報メッセージ

   最近思うこと
                                                                                                           朝位 真士
  「よく聞きなさい。『今日か明日、これこれの町へ行って1年間滞在し、商売をして金もうけをしよう』という人たち。あなたがたには自分の命がどうなるか、明日のことは分からないからです。あなたがたは、わずかの間現れて、やがて消えて行く霧にすぎません。むしろ、あなたがたは、『主の御心であれば、生き永らえて、あのことやこのことをしよう』と言うべきです。」(ヤコブ4章13~15節)
 年末年始から今日まで、私の親しい方が数人召天された。つい最近は、3月14日に桜ヶ丘教会のA兄が召天された。彼の家族と私共には深い関係があり、奥様のR姉の葬儀の御用をさせていただき、子供二人の結婚式の司式をさせていただいた。彼は絶えず明るい性格で、何事も前向きに考えるタイプであり、私共の会堂建設の時、役員として尽力した一人である。当時は、土地探し、新会堂建設、ローン組み(銀行より1億数千万円借入)、旧会堂(マンション3件)売却に大変苦労した。周辺の方々の反対で、建築工事が契約後1年延期された。ローン返済計画にも大変な誤算であった。しかし「人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する。」(箴19・21)、「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」(ローマ8・28)にあるように神の最善がなされて、ローン返済も完了した。
 創立91年に向かって教会が少しずつ前進している最中に、一人の兄弟は静かに天国へ旅立った。御遺族の上に神の慰めと祝福を祈ると同時に、私も主の御前に出る備えをしたいと思う今日この頃である。

2014/3/16 週報メッセージ

   「東日本大震災3・11復興支援超教派一致祈祷会」に出席して
                                                                                                            朝位 真士
  3月11日午後7時、淀橋教会において超教派一致祈祷会に出席した。2011年3月11日に東日本大震災が起ってから毎月11日に超教派一致祈祷会が開かれ、今回で36回目となった。今回は二人の特別ゲストがあった。まずは、特定非営利活動法人B・F・P・JAPAN局長、高田篤美姉。「イスラエルとの懸け橋になって医療チームの被災地での働きや、被災地へのサポートを、広く被災当初より現在に至るまで続けられている」責任者である。映像を通じた生々しい東北被災地の現状の特別レポートと奨励があった。3年間イスラエルの医療チームを南三陸に派遣された様子を如実に見ることができた。心が折れそうになった時、「武力によらず、ただわが霊によって、と万軍の主は言われる」(ゼカリヤ4章6節)との御言葉に励まされた。
 次に、特別賛美の歌手、バンドゥーラ奏者、オクサーナ・ステパニュックさん。美しい賛美と証しに心が洗われた。姉はウクライナ出身で、バンドゥーラ(ウクライナ民族楽器)奏者で、10歳の時チェルノブイリ原発汚染に被曝された。他国の人々の援助協力を得て元気になり、日本で賛美を通して10年間キリストを証しされている。
 この集会を通して、東日本大震災による死者1万5884人、行方不明者2633人、震災関連死1660人、避難者数26万7419人、仮設住宅10万4050戸(朝位新聞記載)の事を忘れてはならないと思った。またこの出来事を風化させてはならない。折しも3月5日よりレント(受難節)に入った。4月20日のイースター(復活節)に向けて、主イエスの御受難の苦しみを覚えつつ、東日本大震災の物心両面の復興を心より願うものである。

2014/3/9 週報メッセージ

   2013年度第2回教会総会を終えて
                                                                                                           朝位 真士
  3月2日礼拝後、現住陪餐会員48名中、出席17名、委任状17通、合計34名となり、議員総数の5分の1以上の出席で総会が成立した。議長は私が務め、祈祷の後、議題1、2014年度宣教方針について牧師が説明した。2014年度の御言葉、使徒2章14~21節より、「若者は幻を見、老人は夢を見る」という聖句を語った。桜ヶ丘教会創立90周年記念誌発行に、会員、関係者、出身牧師、派遣神学生各位の協力をアピールした。2014年度の祈祷課題である、①個人信仰の確立、②全家族の救い、③個人伝道による教勢倍加を実行させていただく。諸活動としては、6月1日の創立記念特別礼拝に岸義紘先生(サックス)、12月21日のクリスマス礼拝にベアンテ・ボーマン先生(チェロ)、ルリ子先生(ピアノ)、クリスマス・イヴ礼拝に高田トリオ(ジャズ)をお招きする。また教会カレンダーを作成・販売する。最後に信仰の原点に戻って、①毎日聖書を読む、②祈る、③宣教(伝道)する、④奉仕する、⑤献金する、等をアピールした。桜ヶ丘教会の祈祷課題・目標に一歩でも近づいていこう。
 次に2014年度の会計予算案についてS役員が説明した。一つひとつの課目についてわかりやすく丁寧に説明して議場に提案された。
 その他、90周年記念誌発行について、目的と発行予定期日等が提示された。
 私はこの総会に出席して、時代の流れを感じた。20年前に赴任した当時とは変わり、新しい方々が増加し、古い方々が少なくなった。しかし、「イエス・キリストは、昨日も今日もいつまでも変わる事はない」と信じて、総会を終了した。会員・関係者の皆様方の御協力とお祈りに心から感謝する。

2014/3/2 週報メッセージ

   ある教区総会に出席して
                                                                朝位 真士
 2月22日、フミ子師と親類の者達とある教区総会に陪席しました。
朝位憲義伝道師の按手礼式に出席するためです。当日は二人の按手礼式
(牧師になるための儀式)と伝道師准允式がありました。私は1981年5月に
九州教区総会にて按手礼を受けましたが、息子の按手礼式に自分のことの
如く大変感動しました。もう一人の先生は29歳で既婚の婦人教職で、ご主人
も伝道師です。4歳の時に杉本茂先生によって受洗された方で、家族の祈り
と教会の祈りによって献身されました。憲義伝道師は8歳で私から受洗し、
献身して藤沢教会で伝道師として3年間奉仕して、2013年10月22日の
正教師試験に合格しました。この度、神奈川教区総会で按手礼受領しました。
この4月で他教会に転任予定です。皆様方のお祈りに心から感謝いたします。
 補教師(伝道師)の准允式には二人の男性がおられました。お一人は
Cコース(独学での補教師試験合格)、もう一人は神学校を卒業してBコース
(受験科目減免)で合格されました。二人とも56歳です。
 教会の皆様方、ぜひこの4名の方々のために祈り、ご支援ください。

2014/2/23 週報メッセージ

   大雪を経験して
                                                              朝位 真士
  「論じ合おうではないか、と主は言われる。
  たとえ、お前たちの罪が緋のようでも
   雪のように白くなることができる。
  たとえ、紅のようであっても
  羊の毛のようになることができる。」(イザヤ1章18節)
 この聖句は20節まで続くが、注解者によると、「主に従うならば生き、
背きを続けるのなら死が待っていると語る。今悔い改めたとしても
まったく遅くはない。主による赦し、寛大さを感じるとともに、威嚇の
調子も込められている」とある。ここでは神は民の審判者となり、イス
ラエルは有罪にもかかわらずゆるされ、今後の運命はイスラエルの態度
いかんにかかっていることを示している。これが真の審判である。
 ここ1~2週間、全国各地で大雪被害が出ている。東京都心にも数十
年ぶりの大雪被害があった。教会にも大雪が積もり、私も近所の方々と
協力し合って除雪作業をさせていただいた。2月18日付の新聞による
と大雪で19人が死去し、3651人のけが人があった。最近の災害の
記事を目にして、現代人の生活(神を信じない自分勝手な生き方)に対
する一つの警告ではないかと思う。私自身クリスチャンとしての生き方
を反省、悔い改めるチャンスとなった。

2014/2/16 週報メッセージ

   奇跡に対する考察
                                                               朝位 真士
  マルコ1章21~28節には「汚れた霊に取りつかれた男をいやす」
記事が記載されているが、イエスの行った奇跡のことについて考えてみ
よう。奇跡には3つの要素がある。①情況(21~24節)、②奇跡そのもの
(25~26節)、③結果(27~28節)である。
 ある注解者が次のように語っている。
 
  イエスの奇跡については種々のことが考えられる。第1にイエスの
 奇跡は単なる不思議な出来事ではなかった。第2にイエスは自然の法
 則を破ることではなく、自然の法則は神から与えられたものとして、
 世界の秩序維持のためには不可欠なものである。第3にイエスは奇跡
 のことが評判となり、彼の真の使命が誤解されて英雄視されることを
 恐れて、人に伝わらないようにと命じておられる。第4にイエスの奇
 跡は神の子の力あるわざであり、神の子の栄光の顕現である。神の権
 威が示されて、神の支配としての神の国のしるしが奇跡である。第5
 にいやしの奇跡において救い主の愛とあわれみが動機となっている。
 愛のゆえにやむにやまれずになさった行為である。第6にイエスのわ
 ざは人間を不幸と罪の中に陥れているサタンとの戦いであり、悪魔へ
 の勝利であって、永遠の救いと密接な関係を持っている。このような
 ことを予備的に考えておくことは、今後の奇跡解釈に大きな助けとな
 る。