
チャペルコンサート、ペンテコステ礼拝の感想

2014年度弾圧記念聖会へ出席しよう
朝位 真士
今年は6月22日午後3時~5時迄、教団赤羽教会にて弾圧記念聖会が開かれます。大友英樹師が「終末における希望」というテーマで、「彼らは、使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった」(使徒2章42節)という箇所より語ってくださいます。この弾圧記念聖会は1942年6月26日に起きたホーリネス系諸教会に対する政府の宗教弾圧を覚える聖会です。
右傾化の動きがさらに濃厚となってきている今日の日本に生きるキリスト者として、私達はしっかりと御言葉に聞き、平和の君である主キリスト告白を「聖さ」をもって生きることが求められています。歴史をひもといてまいりますと、1942年(昭和17年)6月26日早朝、一斉に全国のホーリネス系教会に対して、治安維持法違反による検挙が実施されました。日本基督教団第6部(旧日本聖教会)同9部(旧きよめ教会)および東洋宣教会きよめ教会のことです。この第1次検挙においては、第6部では41名、第9部では44名、東洋宣教会きよめ教会では11名、合計96名が検挙されることになりました。さらに第2次検挙が1943年(昭和18年)2月以降に実施されたことによって、全体で128名が検挙されることになりました。第6部では、第1次検挙で41名、満州などの外地で10名、第2次検挙で9名の合計60名が検挙されました。この弾圧の中で、8名の先生方が獄死されたと聞いています。
私共のホーリネスの群は、このような先輩の先生方、信徒の方々の信仰によって継承されているのです。信仰の純粋性を維持するために、迫害・殉教も恐れないで戦った方々の信仰を学び、またこのホーリネス信仰を保持し継承するために、是非この弾圧記念聖会を覚えて出席いたしましょう。
聖霊降臨日(ペンテコステ)
朝位 真士
聖霊のくだった五旬節の日は復活から50日目であり、主イエス様の昇天の10日後にあたります。この日を「ペンテコステ」と呼ぶのは、ギリシャ語で50番目を意味しているからです。
五旬節(ペンテコステ)は、「七週の祭り」というもう一つの名でも呼ばれています。これは、主が十字架にかかった過越の祭りより七週を過ごして、第50日目より始まる1週間の祭りだからです。この祭りでは、その年の収穫の感謝と、モーセがシナイ山にて神から律法を授けられたことが記念されました。
五旬節の日、キリストの約束の通り聖霊がくだり、これにより弟子たちは神のことばを大胆に語りだしました。「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリヤの全土で、また、地の果てに至るまで、私の証人となる」(使徒1章8節)とありますように、弟子たちは神からの力を受け、キリストの十字架と復活の証人として立ち上がりました。またこの日より、新しい神の民、キリストの教会が生まれました。
私共の教会は1923年(大正12年)6月1日、初代牧師、板井康裕先生がアメリカより帰国し、世田谷区桜新町の自宅で伝道を開始して誕生しました。しかしその歴史は平坦ではなく、苦難の連続でした。まず教会堂の確保に困難を要しました。人数的にも大変困難でした。牧師・伝道師が定着しませんでした。その要因として、経済的困難もありました。また近所の方々の理解を得るのに時間を要しました。第一種教会(信徒数概ね50名以上)になり宗教法人格を取得するのに、実に68年の年月を要しました。1998年に新会堂が献堂され、これからが重要です。ペンテコステのこの日、全員心を新たにして神の教会の業のために励んでいこうではありませんか。
90周年記念誌懇談会に出席して
朝位 真士
先日5月20日午後1時過ぎ、教会に前牧師、現牧師、信徒6名が集まり、「90周年記念誌」作成のための懇談会が開かれた。桜ヶ丘教会は1923年6月1日に板井牧師によって開拓され、90周年を経たので「記念誌」を編集することになった。関係者に原稿を依頼しているが、その一環として歴史を振り返って語り合う場が設けられた。
桜ヶ丘教会は開拓当時より教会活動が困難であった。まず礼拝堂が定着せず、当時の牧師、伝道師、信徒の方々は大変苦労された。特に前牧師の西海先生たちは、集会場所と住居を数回移動して、信徒の定着も困難であった。懇談会の参加者は、借家、マンション、現在地と移転する中で、牧師、信者が心を一つにして信仰と宣教の業に励んだことを、昨日の如く明るく語っておられた。各集会、礼拝、祈祷会、夕拝に皆出席して、牧師と共に開拓伝道に励まれたり、経済的困難の中、主のために一生懸命奉仕された。前任牧師一家は26年間桜ヶ丘教会で労されたが、教勢が数十名となって第一種教会となり宗教法人格を取得したこと、召天された信者の方々の命がけの奉仕と働きが今日の桜ヶ丘教会を形成していることなど、苦しいエピソードや楽しいエピソードを喜々として語られた。その当時若かった方々が60~80歳代となり、これからの桜ヶ丘教会の教会形成に大きな課題が残っている。
「90周年記念誌」をスタートとして100年に向かって、教会の目標、①個人信仰の確立、②全家族の救い、③個人伝道による教勢倍加の実現のために、私共一人ひとりが神の前に真剣に祈り、労していくということを再認識させていただき、全員参加のチームプレイという思いを新たにさせられた。