朝位 真士
次に2014年度の会計予算案についてS役員が説明した。一つひとつの課目についてわかりやすく丁寧に説明して議場に提案された。
その他、90周年記念誌発行について、目的と発行予定期日等が提示された。
私はこの総会に出席して、時代の流れを感じた。20年前に赴任した当時とは変わり、新しい方々が増加し、古い方々が少なくなった。しかし、「イエス・キリストは、昨日も今日もいつまでも変わる事はない」と信じて、総会を終了した。会員・関係者の皆様方の御協力とお祈りに心から感謝する。
研究会Fグループの発題を聞いて
朝位 真士
私は過日「断食聖会」においてY牧師の「日本ではなぜ福音宣教が実
を結ばなかったか」という発題を聞いた。5人の共同研究者による研究
発表を小冊子にまとめたもので、著者の一人S牧師の許可を得て、もう
一度日本宣教の弱点を考えてみたい。簡単に記すと3つの論点になる。
(1)キリストの心を具体化していない教会であったから。①聖書に基
づかない教会。②日本社会に迎合している。③知的信仰に偏った。④伝
道・運営がへた。⑤教会の疲弊・閉塞感。
(2)島国的劣等感の束縛。①日本社会から教会が離れ過ぎた。②日本
人の和魂洋才。③島国という特性から来る問題。④クリスチャンの西洋
コンプレックス、排他性、閉鎖性。⑤敗戦による縮み。
(3)牧師・指導者が未熟だった。①牧師・指導者の心が狭い。②牧師
の説教が悪い。③牧師の伝道力が弱い。④神学教師・牧師の実践神学が
弱い。⑤用語の選択を誤った。
以上のような内容であった。5人の共同研究者のうち2人は、私が個
人的に親しい方である。私共の教会にも毎年チャペル・コンサートに講
師として来られているK牧師である。私はこの共同研究の発題を聞き、
本を著者より取り寄せた。もう一度自分の牧会者・伝道者としてのあり
かたを考えさせられた。
忍び込む異端
朝位 真士
先日第16回「断食祈祷聖会2014」に出席した。全期間は出席できなかったが、2日間出席することが許された。「福音宣教を阻んでいる理由」を山口陽一先生が、「次世代育成のために」を三浦真信先生が、「地方教会の課題」を吉永輝次先生が、「忍び込む異端」を趙南沫先生が語られた。各講演とも大変意味のある興味深い内容であった。しかし特に「忍び込む異端」というテーマが心に残った。趙先生は韓国の牧師で、日本の川崎で招待キリスト教会を開拓されて、現在日本福音同盟(JEA)宣教委員をしておられる。先生の講演内容が非常に興味深いので、皆さんにその内容の一部をご紹介させていただく。
現代韓国では多くの異端が流行している。キリスト教の名を語り、聖書の正統的解釈とは違い、自分勝手に解釈し、信仰内容も人間の興味ある内容にして、多くの人を惑わしている。特に既成教会に侵入してやってくるそうだ。たとえば、「牧師の説教を批判して人心を惑わし、もっと素晴らしい先生をお呼びしましょうと言って、牧師を排斥する運動を静かに働きかけ、多くの信者を惑わして教会を分裂させ、教会を乗っ取り、キリスト教とは全く異質の内容を含み、正統的信仰を迷わせ、人々を騙して、キリスト教信仰から外れて異端へと導き、サタンの手下になってしまった教会が韓国に多くあり、また日本にも忍び込んでいる異端がある」ということを聞いて驚いた。
桜ヶ丘教会の皆様、こういう思想に惑わされずに、聖書信仰に立脚し、祈り、各集会(礼拝、祈祷会、例会)に励み、御国に行くまで主の忠実な僕として歩んでまいろうではありませんか。もし教会を欠席している方々でそのような異端に迷わされている方がおられたら、その方のためにも密室でお祈りいたしましょう。(Ⅱペトロ2・1~3)