榊原紀惠子 のすべての投稿

2022/5/1 週報メッセージ

母の日を前に思う

朝位 真士 

 5月8日は母の日です。世間では日頃疎遠になっている母への感謝を表す日です。私の母は五十数年前、50歳で召天しました。6月25日午前0時45分頃だったと記憶しています。母は大変世話好きで、私共に優しく、従業員の方々にも親切で、皆から慕われていました。「親孝行したいときには親は無し」と言われている如くです。信者ではありませんでしたが、私の信仰には大変理解がありました。私がもう少し熱心であったら、母を信仰に導いたと思います。父は晩年、本田弘慈先生によって導かれ、キリスト教式で葬儀ができました。75歳でした。

 さて、母の日の起源について記します。アメリカ・ヴァージニア州ウェブスターのメソジスト教会に、アンナ・M・ジャーヴィスという教会学校の教師として26年間奉仕した婦人がいました。その後ジャーヴィスは亡くなり、教会での追悼会の時、娘のアンナは以前お母さんから聞いた「あなたの父と母とを敬え」の箇所を思い出し、たくさんのカーネーションの花をささげ、お母さんを偲びました。このことが列席者一同に大きな感動を与え、やがて有名な百貨店王といわれ後に大臣になっても教会学校の校長を続けたジョン・ワナメーカーの賛同を得、同氏の店頭で5月第2日曜日に盛大な祈念会が催されました。これが母の日の始まりで、1908年(明治41年)のことでした。1914年にアメリカ議会は5月第2日曜日を母の日と定め、国旗を掲げてお母さんに敬意を表すことになり、やがて母の日は全世界に広まったのです。

 教会は「母なる教会」と一般的に言われています。私の母教会は北九州復興教会で、1961年12月24日、18歳の時に救われて、62年目を迎えます。私自身、信仰成長をしていきたいと思います。

2022/4/24 週報メッセージ

ホ群教師の召天に際して

朝位 真士

 先日、フミ子師の関係で牧師婦人に連絡をしたところ、御主人の牧師先生が4月17日のイースター礼拝後に召天されたということを聞き、私共は大変ショックを受けました。その牧師は長く地方で地道に牧会伝道をされ、現役時代はホ群委員としてホ群の中で指導的な立場でした。私は生前先生が牧会された地方の教会を訪問させていただきました。民家を改築して、教会として用いていました。先生はそこで牧会され、一時は関東の教会に転任されました。会堂建築の諸準備をして、あえて地方の教会へ赴任されました。晩年、教会を建築された後、若い伝道者に任せ、息子さん家族と同居して平安な日々を送っておられたことをご夫人より伺いました。いつもご夫婦でホ群などの諸集会に出席されていました。先生は2022年のイースター礼拝を守られた夜、安らかな姿で召天されたことを伺いました。生涯の最後に相応しい召され方であったと思います。3人の息子さんは立派に成長され、それぞれ自立しておられることを伺いました。ホ群の初期の先生方や信徒の方々は、貧しい中にも信仰生活を全うされました。先生はホ群の模範的証し人だと思います。

「主の慈しみに生きる人の死は主の目に値高い。」(詩116:15)

ご遺族の上に神の慰めと祝福を祈ります。

2022/4/17 週報メッセージ

 イースター礼拝を迎えて

朝位 真士 

  キリストの復活は、わたしたちにどのような益をもたらすのでしょうか。ハイデルベルク信仰問答の問45の答に次のようにあります。

  第一に、キリストは、復活によって、死に打ち勝ち給いました。その死によって、わたしたちのために獲得して下さった義に、与らせて下さるためであります。第二に、その御力によって、今や、わたしたちも、新しい生命に生きるものに呼び覚まして頂きました。第三に、キリストの復活は、わたしたちの祝福された復活の確かな保証であります。(聖書引用、ローマ4:25、Ⅰコリ15:16~18、54以下、Ⅰペト1:3、21、ローマ6:4、エフェソ2:4~6、コロ3:1~3、5、ローマ8:11、Ⅰコリ15:12、20~22)

 私はハイデルベルク信仰問答の教理問答を久しぶりに学び、キリストの復活の記事に触れ、1961年12月24日に受洗してから61回目のイースター礼拝を迎えて、あらためてキリストの十字架と復活の出来事は私のためであったと、神に感謝いたしました。皆様方もイースター礼拝を迎えられて、どんな風にお感じになられたでしょうか。コロナ禍、ロシアとウクライナの戦争、人間関係の希薄な時に、主イエス・キリストの復活を私たちの心の中に迎えようではありませんか。

2022/4/10 週報メッセージ

イースター礼拝を迎えるにあたって

朝位 真士 

 3月2日(水)より4月16日(土)まで、受難節(レント)の時期です。キリストの受難と復活を学ぶ時期を過ごせることを感謝します。来週4月17日(日)は主の復活を祝う、キリスト教最大のお祭りであるイースターですが、春分の後の最初の満月の次に来る日曜日ということになっています。このため、わたしたちの使用しているグレゴリオ暦では、毎年日付が変わってしまいます。教会では主の復活を記念して、早天野外礼拝を行うところが多くあります。また、死んだような殻を破って新しい生命が出てくることの連想から、彩色された卵が配られます。キリストの新しい命を象徴しています。

 今年もコロナ禍の中で、イースターの祝いを盛大にすることができませんが、三密を避け、手指の消毒をし、マスクをして礼拝を守りましょう。ある牧師が、「三密(密集、密閉、密接)を避けなければならないが、イエス・キリストには三満があります」と言われました。クリスマスによく読まれるヨハネ1章14節に「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた」とあります。①栄光、②恵み、③真理の三つの満があります。イエス・キリストは栄光、恵み、真理に満ちておられました。コロナ禍の中ですが、三満に充足していただきましょう。

 2022年のイースター礼拝を、来週心からお祝いいたしましょう。栄光、神にあれ!!

2022/4/3 週報メッセージ

2022年度を迎えて

朝位 真士 

 2021年度も様々な出来事が起こりました。コロナウイルス感染症が終息しない1年であり、ロシアとウクライナの戦争が今も続いています。大国が小国をいじめている中、先日プーチン大統領のクリミア戦争8周年の記念メッセージがありました。その中で彼は聖書の言葉を引用して、私は残念に思いました。

 荒野の誘惑の記事(マタイ4・1~11、マルコ1・12~13、ルカ4・1~13)で、サタンも聖書を引用してイエス様を誘惑しようとしました。もちろんイエス様は御言葉を正しく適用してサタンの誘惑に勝利されました。ここで考えなくてはならないのは、御言葉の真意を理解して、信仰生活に活用しなくてはならないということです。私は御言葉を語る者として、本当にこの時にふさわしい言葉であろうかと、祈りつつ考えなければならないと思っています。

 新年度となり、わが教会は九九周年を迎えますが、財的にも人数的にも大変厳しい状況にあります。世は変わり、人は変わりますが、イエス・キリストは昨日も今日も変わりません。昨年より一歩でも二歩でも信仰の成長をさせていただきたいと思います。今年度与えられた聖句は、「わたしたちの主イエス・キリストの父である神が、ほめたたえられますように。神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え」(Ⅰペトロ1・3)です。