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2022/1/16 週報メッセージ

第34回首都圏新年聖会に出席して                                         朝位 真士 

 1月2日(日)午後2時より教団東調布教会で開催された。主題「生ける希望」(Ⅰペトロ1:3)。聖会Ⅰ、説教澤田直子先生(小松川教会)、題目「言い尽くせない喜び」として、「わたしたちの主イエス・キリストの父である神が、ほめたたえられますように。神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え」(Ⅰペトロ1:3)を中心に、小松川教会で婦人牧師として御主人と6年間共同牧会され、特に幼稚園・保育園を経営しながらの牧会のメッセージであり、牧会の現場からの生々しい新鮮なメッセージであった。まだ牧会経験の浅い先生ではあるが、大変やさしく、具体的に例話を引用されて、静かな中にも牧者としての確信をもって語られた。

 聖会Ⅱ、「聖なる生活をしよう」、Ⅰペトロ1:13~25を通して、私がメッセージを語らせていただいた。「召し出してくださった聖なる方に倣って、あなた方自身も生活のすべての面で聖なるものとなりなさい。『あなたがたは聖なる者となれ。わたしは聖なる者だからである』と書いてあるからです。」(13~14)私はまず錦織寛先生の御本より「ホーリネスへの招き」を引用した。レビ19:2「あなたがたの神、主なるわたしは、聖であるから、あなたがたも聖でなければならない。」まさに神が聖であられるということに私たちの聖化の土台がある。この「聖」とは、神の絶対性・超越性を表す言葉で、そこには一つは絶対的な神のものとして生きる。また、実際生活の中で、罪から離れ、神のものにふさわしい生き方をする。この聖化は神が無代価で与えてくださる恵みで、誰も自分を誇ってはならないし、人を裁いたり批判したりしてはならない。

 私は46年目の教会牧師として、小さな恵みの証しを力強くさせていただいた。ユーチューブ配信であったので、対面は十数名であったが、今までにない力強いメッセージをさせていただいた。皆様のお祈りをひしひしと感じ、感謝であった。

2022/1/9 週報メッセージ

Ⅰペトロの手紙を通して

朝位 真士 

 まずこの手紙全体の内容を見ていきましょう。この手紙は、周囲の人々(異教徒)から様々な迫害を受けている信仰者を慰め、信仰に固く立つよう励ます目的で執筆されています。そのため、まず1:3~2:10では、キリスト教信仰の基盤となる「救い」について解説し、その「救い」を読者に確信させようとします。次に、2:11~4:7では、その「救い」を望みつつ、異教徒に囲まれたこの世の生活をどのように過ごすべきかが説かれています。4:8からは、書簡の結びとして、一連の勧告がなされます。そこでは、教会内部の結束と、迫害に対する忍耐が主題となっています。当時のローマ帝国による組織的弾圧を反映しているといわれますが、むしろ新興宗教であるキリスト教信者に対する、周囲の異教徒からのより一般的・日常的な迫害が問題となっています。

 この手紙の著者はペトロで、おもに小アジアに散在していたユダヤ人信者にあてて、シルアノに託して送られました。多分バビロンから出されたものと思われます(5:12~13)。当時まさに到来しようとしていた火のような大迫害を前にして、彼らの信仰を堅固にし、励まし、慰める為に記されたものです(1:6~7)。またペトロが異邦人信者に向かって記したことも明らかです(4:3)。年代は紀元60~70年頃ではないかといわれています。

 私は数年前にも一度、ペトロの手紙を学びましたが、今はまさにこの世的な様々な魅力があり、信者でもこの世の誘惑や魅力に負けて、信仰の成長が妨げられる時代です。また、コロナウイルス・パンデミックの状況で、真面目な信者達も礼拝や集会に出ることを中断させられ、宣教活動や教会形成が難しい大きな試練の時代です。ペトロの手紙は、信者として、求道者として、どうあるべきかを大変具体的に示唆していると思います。一番良時期に、このⅠペトロ、Ⅱペトロの手紙が与えられたことを神様に感謝したいと思います。

2022/1/2 週報メッセージ

2022年を迎えて

朝位 真士 

  私共が桜ヶ丘教会に赴任いたしまして28年目になります。桜ヶ丘教会は初代の板井牧師が開拓されて99年目に入ります。多くの牧師・伝道師たちが桜ヶ丘教会で奉仕をされ、その間、良き役員・信徒に恵まれ、地域に開かれた教会として宣教の業をしてまいりました。6月の創立記念日には毎年、岸義紘先生をお迎えして、サックスを演奏してメッセージを語っていただいています。またクリスマス・シーズンには、ベアンテ・ボーマン先生、ルリ子先生ご夫妻をお迎えして、チェロ演奏とメッセージをお願いしています。今年もすでにお願いしています。ジャズの高田バンドにも時々来ていただいています。コロナ禍の中で外部に宣伝はできませんが、毎回これらの特別集会を待っておられる近所の方々がおられます。感謝なことです。

  桜ヶ丘教会で奉仕された先生方が召天されたり、ご病気になられたりして、大変試練の時を過ごしていますが、Ⅰペトロ1章6~7節には、「今しばらくの間、いろいろな試練に悩まねばならないかもしれませんが、あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され、火で精錬されながらも朽ちるほかない金よりはるかに尊くて、イエス・キリストが現れるときには、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです」とあります。またヘブル12章11節には、「およそ鍛錬というものは、当座は喜ばしいものではなく、悲しいものと思われるのですが、後になるとそれで鍛え上げられた人々に、義という平和に満ちた実を結ばせるのです」とあります。

 「すべての人との平和を、また聖なる生活を追い求めなさい。聖なる生活を抜きにして、だれも主を見ることはできません。」(ヘブル12章14節)私たちはホーリネスの群の一員として、教団の中で生きた証しをさせていただきたいと思います。神の家族として、お互いに愛し合い、祈り合って信仰生活を全うする1年でありたいと、神に祈るものであります。

2022/1/1 週報メッセージ

今年与えられた聖句とその導き

朝位 真士 

  今年はⅠペトロ1章1~12節の御言葉が与えられました。「わたしたちの主イエス・キリストの父である神が、ほめたたえられますように。神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって生き生きとした希望を与え、また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。」(Ⅰペトロ1・3)

 桜ヶ丘教会が宣教開始九九年目を迎える新しい年に、困難な地である東京都杉並区で、神様は私たちにペトロのように宣教のヴィジョンと信仰を与えられたと信じるものです。もちろんこの業は神様の業ですが、私共一人ひとりが主の手足となって働きたいと思います。2020年からのコロナウイルス・パンデミックの状況で、世相が大変不安な状況にあります。政治、経済、教育の問題、また自然災害が各地で起こり、失業者が多く出て、人間が互いに不安の中にあります。しかし、昔も今も神様の恵みは変わりません。コンピュータやAI等で生活が豊かになった反面、精神的な病気を抱えておられる方々が多くなりました。暗くて不安な時代であればこそ、イエス・キリストの福音が必要だと思います。便利になった反面、人間同士の不信感が強く、親子、夫婦、兄弟同士でも、お互いに信頼し合って、祈りあい助け合わねばならない時だと思います。

 「十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。」(Ⅰコリ1・1~18)今こそ神様の御言葉に信頼して祈り、神様から愛されているお互いが助け合って、キリスト者としての証しをするべき時が来たと思います。「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。」(フィリピ4・6)

2021/12/26 週報メッセージ

2021年をふり返って

朝位 真士 

  「すべての国よ、主を賛美せよ。/すべての民よ、主をほめたたえよ。/主の慈しみとまことはとこしえに/

わたしたちを超えて力強い。/ハレルヤ。」(詩117編1~2節)

 この2021年は、いろいろな事がありました。日本に目を向けると、地震や暴風雨やコロナ・パンデミックのため、私共の生活様式が変化しました。オンラインでの仕事、産業界や観光業の減少、失業者の続出、病気や自殺者の増加、犯罪の多発。

 そういう中で、私共の教会は少数の礼拝ではありますが、ユーチューブ配信も昨年から継続しています。週報を1週間前に印刷して、教会を休んでいる方々に郵送しています。近くの十数軒の方々には、牧師が訪問して安否を尋ね、お会いできる時には門前にて祝福のお祈りをささげさせていただきます。

 私は超教派の朝祷会に出席して、桜ヶ丘教会のため、また2019年に前立腺癌を発症した自分のために、真剣にお祈りしていただきました。お陰様で今日まで数値は安定しており、主の御用が継続されています。2003年より始めた教誨師・篤志面接員としての少年院の奉仕も毎月継続しています。若い十代の女性に福音をストレートに語っています。私が十代(18歳)でクリスチャンになったお陰で、十代の悩み多い若い女性にキリスト教の牧師として堂々と、国の施設で福音を語ることができています。12月には職員も在院生も出席して、施設全体にクリスマス・メッセージを語ることができて、本当に感謝の一言に尽きません。これも桜ヶ丘教会の皆様の御支援の賜物だと、深く感謝しています。

 主が天国でお迎えくださるまで、イエス・キリストの福音を語っていきたいと思います。迎える年も、神の祝福を切に祈るものであります。