2015/12/13 週報メッセージ

   クリスマスを迎えて
                                                                                                           朝位 真士
 
  今年もクリスマスを迎えることができて感謝しています。私は1961年12月24日(日)のクリスマス礼拝に受洗させていただき、54年が経過します。私の心の中に一番強く残っている御言葉はヨハネ3章16節「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」(口語訳)です。特に「神は……世を愛された」という「神の愛」です。神が愛に満ちたお方であるということは聖書の一貫したメッセージです。人間はそうした神の期待を裏切りました。しかし、神はそのように背いた人間をただちに滅ぼしませんでした。「世を愛された」とありますが、これは「人間を愛された」と言い換えてもよいかと思います。もう少し具体的に言うならば、「この朝位真士を愛して下さった」ということです。「世」はイエス・キリストを憎み、「肉の欲・目の欲・暮らし向きの自慢」などをもって人を神から引き離そうと誘惑します。そうした世の背後には「世の支配者」である悪魔(サタン)の存在があります。したがって、悪魔に惑わされて神に背いている私たち人間を、神が愛してくださったということです。
 クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う喜びの時です。インマヌエルとは「神は我々と共におられる」という意味です。クリスマスの喜びとは、「イエスの誕生によって、神が私たちと共にいてくださることが実現した」喜びなのです。伝道が振るわない私たちの現実にあって改めて見直されるべきは、家族への信仰継承です。何を伝え語るべきなのか問われると思います。そういう意味で、来週のクリスマス礼拝ならびに祝会は家族で祝う絶好のタイミングではないでしょうか。この機会に教会にお連れされることを心より願っています。