2015/8/2 週報メッセージ

   「改訂宣教基礎理論」二次草案
                                                                                                        朝位 真士
  Ⅳ宣教の対象 2.異教国日本に生きる同胞たち ⑤キリスト者の証しの生活は多様です。夫婦、親子、兄弟姉妹、友人などとの関係において、キリスト者は多くのよい証しを立てることができます。また、葬儀や結婚式など、教会で行われる儀式は重要な伝道の場となります(Ⅰペト2・12、同3・15、フィリ4・8、ロマ12・2)。
 ⑥他宗教の儀式に参列するときには、相手の信仰を重んじ、また、品位ある態度で祝意や弔意を表すことは大切です。しかし、そこで行われているのと同じような宗教的しぐさが必ずしも求められているわけではありません。また、お墓のあり方など、福音と日本人の宗教意識、家族意識などがぶつかる場面には、十分な配慮の下にふさわしいあり方が求められます。
 Ⅴ宣教の方法 では、どのようにして宣教の業を進めていったらよいのでしょうか。言うまでもなく、各個教会の形成とその充実はもっとも基本的に求められているものです。その中でも、説教と聖礼典の充実は何よりも急務でありましょう。なぜなら、説教と聖礼典を通してキリストご自身が現臨され、聖霊の助けにより、神との和解が現実に起こることが宣教の中心だからです。そこから信徒の証しの生活が必然的に生まれます。それと同時に、宣教のためには常に、全体教会の健全な育成と成長により、各個教会の伝道協力がとどこおりなく行われることが必要不可欠です。ここでは具体的に、日本基督教団の形成について論じられます。
 1.各個教会の形成と充実 ①宣教においては、神の招きの御言葉が宣べ伝えられ、それによってキリストの体なる教会が形成されていき、さらに教会によって宣教が進められていきます。すべてのキリスト者は、そのために、その全存在が、全生涯にわたって召されています。また、「弱い人に対しては、弱い人のようになりました。弱い人を得るためです」(Ⅰコリ9・22)とあるように、それは基本的に言って、神に仕え隣人に仕える奉仕の業です。つづく。