2015/2/1 週報メッセージ

   「改訂宣教基礎理論」二次草案
                                                             朝位 真士
  前回に引き続き「三位一体の神の招き」についてです。
 (2)歴史の中で実現する神の招き
 ①父なる神は、この神の国の実現のために、時満ちて御子を人として
お遣わしになりました。また、御父と御子は聖霊を絶えずお遣わしになり
ます。(ヨハ20・21、同14・26、マコ1・14~15、フィリ2・6~11)
 ②聖書によれば、神の国は受肉したイエス・キリストの十字架と復活
によって、すでにこの地上に先取りの形で確立されています。それがす
なわち、神の民によって構成されるキリストの体なる教会です。神の国
はこの教会において存在し、広まりつつあり、歴史の終わりにおいて完
成されます。(マコ1・14~15、マタ28・18~20、イザ52・7、ロマ10・
14~15、黙21・3~4)
 ③「福音」は、神の国が来たことをあまねく告げ知らせます。福音は
神からの良い知らせ、すなわち神の言葉であり、この神の言葉は、「言
が肉となった」(ヨハ1・14)イエス・キリストの出来事そのものです。
この「言」を聖霊の権威によって証ししている聖書および説教の言葉も、
同じく神の言葉です。わたしたちキリスト者は神の言葉を聞くことによっ
て造り変えられ、わたしたちのすべての言葉と行いが、この神の言葉を
指し示す「証し」となります。(ヨハ5・39、Ⅱテモ3・1、ルカ4・21、
Ⅰテサ2・13)
  ④ここからただちに、「宣教」とは、第一義的には、福音を宣べ伝え
ること、すなわち「伝道」のことであると結論されます。ただし、真実
な伝道は必ず「証し」を生みだします。(ロマ10・17)