90周年記念誌懇談会に出席して
朝位 真士
先日5月20日午後1時過ぎ、教会に前牧師、現牧師、信徒6名が集まり、「90周年記念誌」作成のための懇談会が開かれた。桜ヶ丘教会は1923年6月1日に板井牧師によって開拓され、90周年を経たので「記念誌」を編集することになった。関係者に原稿を依頼しているが、その一環として歴史を振り返って語り合う場が設けられた。
桜ヶ丘教会は開拓当時より教会活動が困難であった。まず礼拝堂が定着せず、当時の牧師、伝道師、信徒の方々は大変苦労された。特に前牧師の西海先生たちは、集会場所と住居を数回移動して、信徒の定着も困難であった。懇談会の参加者は、借家、マンション、現在地と移転する中で、牧師、信者が心を一つにして信仰と宣教の業に励んだことを、昨日の如く明るく語っておられた。各集会、礼拝、祈祷会、夕拝に皆出席して、牧師と共に開拓伝道に励まれたり、経済的困難の中、主のために一生懸命奉仕された。前任牧師一家は26年間桜ヶ丘教会で労されたが、教勢が数十名となって第一種教会となり宗教法人格を取得したこと、召天された信者の方々の命がけの奉仕と働きが今日の桜ヶ丘教会を形成していることなど、苦しいエピソードや楽しいエピソードを喜々として語られた。その当時若かった方々が60~80歳代となり、これからの桜ヶ丘教会の教会形成に大きな課題が残っている。
「90周年記念誌」をスタートとして100年に向かって、教会の目標、①個人信仰の確立、②全家族の救い、③個人伝道による教勢倍加の実現のために、私共一人ひとりが神の前に真剣に祈り、労していくということを再認識させていただき、全員参加のチームプレイという思いを新たにさせられた。