2013/6/23 週報メッセージ

   首都圏弾圧記念聖会を迎えるにあたって
                                                                                                        朝位 真士
  「わが国における30余派の福音主義教会およびその他の伝統をもつ教会は、それぞれ分立して存在していたが、1941年(昭和16年)6月24日くすしき摂理のもとに御霊のたもう一致によって、おのおのその歴史的特質を尊重しつつ聖なる公同教会の交わりに入るに至った。かくして成立したのが日本基督教団である」と、教団の「教憲教規および諸規則」の中に記されている。
 1942年6月26日、ホーリネス系教会への国家権力による介入があり、1941年に合同したばかりの教団にあって6部・9部のホーリネス系の教会が弾圧を受けた。集会は禁じられ、教会解散となった。134人の牧師が検挙され、その多くは牢獄(ひとや)の人となった。激しい拷問で殴打され、裁判を待たずに死に至った牧師が7名いた。残された家族の中には、信仰と祈りによって神の愛に激しく震われ、伝道者として跡を継ぐにいたった者もおり、遺族やその子弟が現在も牧師・伝道師として証しをしている。この71年間、6月に弾圧記念聖会が続けられている。
 今日の説教箇所である詩編23編には、羊飼いである神と羊であるダビデ(彼も羊飼いを経験していた)の関係を「主はわたしを青草の原に休ませ、憩いの水のほとりに伴い、魂を生き返らせてくださる。主は御名にふさわしく、わたしを正しい道に導かれる。死の陰の谷を行くときも、わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる」と記している。
 ホーリネスの牧師、信徒の方々は、弾圧や迫害にも負けずに信仰を守り通した。先輩方の信仰を思うとき、今日教団の中でホーリネス信仰(新生・聖化・神癒・再臨)を証し続けなければならないと思うのである。
(詩編56編12節)