2026/7/12 週報メッセージ

天のふるさと

川﨑 理子

先日、千歳丘教会のコンサートに行ってきました。ウクライナの民族楽器「バンドゥーラ」の演奏を初めて聴きました。奏者のカテリーナさんは、日本で活動されて20年。「私のコンサートは、事前のプログラムはないんですよ。目の前にいるお客様を見て曲を決めています」と。

1曲目はウクライナでは子守唄として知られている「幸せの鳥」を弾いてくださいました。カテリーナさんは「ウクライナ民謡の歌詞には、花を母に、鳥や動物を父や兄に例えることがあります。幸せの鳥は、木を切らないで、花を切らないで、と呼びかけている歌詞です。戦争で、木や花、命も切られています。私がステージに立つことで、バンドゥーラの音色と歌を響かせることで、ウクライナの現状を知ってもらいたい」と語られていました。

 バンドゥーラは12世紀頃に起源を持つとされる伝統的な楽器です。65本の弦をもち、指に専用のつけ爪を付けて弾いて音を出す撥弦楽器なのです。4.5オクターブの音域があり二重弦になっています。カテリーナさんは「二重弦はピアノでいう白鍵と黒鍵のような関係ですよ」と教えてくださいました。

 また、バンドゥーラはかつて、主に目の不自由な男性が歌いながら演奏し、歌詞の内容も民族の歴史や英雄話が中心だったことから、日本の琵琶にも似ているとのことです。

 カテリーナさんの演奏と歌声には平和や祖国への想いが溢れていて、礼拝堂いっぱいに響き渡りました。

アンコールでは日本の「ふるさと」を会衆の皆さんでバンドゥーラの音色に合わせて全詞を歌いました。

 

 私は、永遠のふるさと、「天のふるさと」へ思いを馳せました。ウクライナも、日本も、世界のふるさとは天にあります。主が創られたふるさとは全ての人のふるさとだ、と感じ、祈りを新たにさせていただきました。

「ところが実際は、彼らは更にまさった故郷、すなわち天の故郷を熱望していたのです。だから、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいません。神は、彼らのために都を準備されていたからです。」(ヘブライ人の手紙11:16)