Aさんの召天に際して
朝位 真士
「弱い人に対しては、弱い人のようになりました。弱い人を得るためです。すべての人に対してすべてのものになりました。何とかして何人かでも救うためです。福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。」(Ⅰコリント9章22~23節)
Aさんの召天の報に接したのは1月14日午前2時過ぎだったと思います。夜中ご遺族からお電話をいただきました。召される前の1月9日午後、Aさんの入院しておられる病院へフミ子師と見舞いに行きました。その時は意識もはっきりしておられました。その週の週末の夜中に召天されました。聞くところによるとAさんは、もし自分が死んだなら桜ヶ丘教会で葬儀をしてほしいという遺言をご遺族に語っておられたとのことです。その遺志を尊重して、教会で前夜式、告別式をさせていただきました。前夜式には百名を超える人々が出席され、告別式には数十名以上の方々が出席されました。話は前後しますが、2008年10月にAさんの奥様の葬儀をこの教会で行わせていただいたことがあり、Aさんはそのときの雰囲気が大変よかったようでした。それで自分の葬儀もキリスト教でして欲しいという思いがあったと思います。
私は常々、地域に開かれた教会として、冠婚葬祭がキリスト教の宣教のチャンスとなれば大変素晴らしいことだと思っていました。事実、奥様の葬儀を通してご親類の方が求道生活をされて、今年のイースターに関西の教会で受洗されると伺いました。今度のAさんの葬儀も、これを機に教会に導かれて、ゆくゆくは救われて受洗される方があたえられたらと、祈らずにはおられないことです。
2012年度は、あらゆるチャンスを通してキリストの福音が与えられることを、主イエス・キリストに祈る次第です。