人を支える御手
川﨑 信二
相田みつおさんの詩に「花を支える枝」という詩があります。
花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根はみえねんだなあ
最後の「あ」は、みつおさん直筆の味わい深い字で大きく書かれていました。
「手放しで、なんの努力もなしになるなんてものは、この世に一つもありません。目に見える花だけに心をうばわれないで、土の中の根を育てる努力、そのための土づくりの苦労など、つまり、目に見えないものの尊さのわかる心を育てたいものです。」ご自身による解説です。
何か「縁の下の力持ち」的な感じがします。禅の影響を受けたみつおさん。なるほど、見えない所で努力している人がいてくれるおかげでこの世は回っている。災害の支援や復興のための努力には、政府の働きかけとは別に、人が見ていない所での日夜の努力によって進められていることを思い、その働きの尊さを感じます。
一方で、この詩をキリスト教的に、聖書的に見るならば、人の努力も大切ですが、それを支えている見えない御手の働きこそ最も重要なことだと思わされます。神の御手で支えられている私たちなのです。人の功績ではなく、神の愛によって私たちは生かされている。この見えない御業こそ、私たちに本当の希望と力を与えるものなのです。
「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」
コリント二4:18