2011/12/4

   待降節(アドヴェント)
                                                                                                                             朝位 真士
  今年もクリスマス・シーズンとなり、アドヴェントの時期となりました。このアドヴェントとは来臨の意味で、主イエスの受肉された降誕を迎える心の準備をするとともに、再臨の準備の時ともされています。
 フランス・スペイン地方の教会で、クリスマスに洗礼を受ける準備の期間を40日間として守ったのですが、後にローマ教会がこれを取り入れ、クリスマスを迎える準備の時とし、11月30日に最も近い主日をアドベント第一主日としました。今年は11月27日でした。クリスマスの4回前の日曜日から始まる4週間、世界中の人たちは、この世界の救いのために人となった神の子イエス・キリストが再び地上に来られる日を待ち望む心で、このシーズンを過ごします。
  アドヴェント・クランツにローソクが4本立てられますが、このローソクがクリスマスの4週間前の日曜日から1本ずつ点火され、最後の4本目に点火されるとクリスマス礼拝となります。
 今年は珍しく12月25日がクリスマス礼拝となっていますが、その前の18日にはベアンテ・ボーマン先生、ルリ子先生をお迎えして、クリスマス・チャペルコンサートを開催する予定です。毎年先生ご夫妻を迎えられることを感謝していますが、今年は特に3月11日の東日本大震災が起こり、地震、津波、放射能汚染等で未だ復興・回復されていない多くの方々の悲しみ、苦しみを共有しつつ、先生の素晴らしいチェロ演奏とクリスマス・メッセージを通して、私共の魂のいやしと回復をさせていただきたいと思います。被災地の方々の復興・回復を祈りつつ、このクリスマスを迎えたいものです。