2021/10/24 週報メッセージ

 最近考えている事

朝位 真士 

  「それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。」(Ⅰコリ13・13)

  キリスト教信仰の三要素は、信仰、希望、この三つである。この中で最も大切なものは、愛である。ヘブル11章には、信仰についての事が記載されている。この場合の「信仰」は、神の約束に一途にまた一貫的に顔を向けて離さないことである。すなわち神の約束をまこととして、その中に生き抜くことが信仰なのである。この神の約束はキリストにおいて示され実現されたのであるから、キリストへの信仰と神への信仰とは当然一つのものである。

 また新約において、「希望」が決して人間の欲求や願望からくる心理的期待のようなものではなく、神に源を発し、イエス・キリストの生と死と復活とに根拠や保証をもつ待望であることが明らかにされている(ヘブル6・17~20)。新約聖書では「希望」または「のぞみ」という名詞は約60回あげられている。よみがえりの望みをあらわすもの9回、神の栄光にあずかる希望6回、永遠の命の望み2回、その他信仰によって義とされる望み、救いの望み、前におかれている望み、生ける望み等があって、希望の内容が終末的であることがわかる。この新約的希望の理解において最も重大なかぎはⅠコリ13・13のパウロの言葉であるが、少なくとも二つのことが明らかにされている。第一は「希望」が信仰や愛とともに永遠的意義のある信仰経験であるということ、第二はこの希望が単なる地上的希望ではなくて終末的意義のある永遠的希望であるということである。(教団『聖書辞典』参照)

 私は改めて、信仰・希望・愛というキリスト教信仰の三要素について考えている今日この頃である。この三つの内容を心に留めて人々に接してまいりたいと思う次第である。