2010/7/4 週報メッセージ

   病める人のため祈って欲しい
                                                                                                                       朝位 真士
 「あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。……あなたがたの中で病気の人は、……祈ってもらいなさい。信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてくださいます。」(ヤコブ5章13~15節)
 私自身も持病をかかえていますが、私の知り合いの牧師、信者の方、求道者の方と、多くの方々が病気になっています。勿論、病気になることは決して喜ばしいこととは思いません。しかし人間の弱さを自覚することは、神の恵みかもしれません。私の恩師、Y師も持病のデパートのような方でした。
 聖書の中にパウロという人物が出てきます。彼はキリスト教初期の時代に大変素晴らしい働きをした使徒です。病気が癒されるよう一生懸命神様にお祈りしましたが、病気は癒されませんでした。しかし彼は、その病気の弱さの中で神に信頼して、キリスト教伝道者として歴史に名を残すような働きをしました。「主は、『わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。」(Ⅱコリ12章9節)
 先のY師も病気の中で悩みつつ、いつも祈りに集中して、牧会も教会建設(3回の会堂建設)も主に祝福されました。家庭的には戦いが多くあったようですが、彼は病気で悩んでいる姿を一度も見せたことがなく、いつも笑顔で、温厚な態度で人々に接していました。多くの方々が彼を通して導かれ、献身しました。全国で主のために、使徒として、伝道者としてよき証しをしています。
  病気の弱さは、神の恵みの根源です。