2009/9/20 週報メッセージ

   教区教師研修会に出席して
                                                        朝位 真士
 9月15日(火)午前10時半より、阿佐ヶ谷教会で教区教師研修会が行われた。講師は賀来周一先生(キリスト教カウンセリングセンター相談所長)で、テーマは「今日における死と葬り」、参加者は35名であった。講演内容を項目別に記す。
 A.死の看取り現場から―スピリチュアルケアの重要性
  ①難治性・致死性疾患を持つ人々における危機的実存的問い
  ②スピリチュアルペインの発生因と回復の手立て
  ③「成熟した宗教性」に求められる回復の領域
  ④スピリチュアルケアのありかた 
 B.葬儀における牧会配慮
  ①一般社会への対応としての葬儀
  ②地域社会の慣習とキリスト教信仰の折り合いのつけ方
  ③心理社会的視点 グリーフワークとしての葬儀、通常の死、特別の死、自死・不慮の死への
   配慮、葬儀の前後に見る遺族の心身の状況への配慮、特別な葬儀―散骨・献体・遺体無し
  ④神学的意味 死の理解、復活信仰(復活の根源的意味)、終末信仰―完成としての終末信 
   仰、礼拝としての葬儀
  ⑤牧会的視点 信仰による慰めといやし、自死の場合の説教
 私はこの研修会を通して、牧会者としての配慮の無さを神の前に深く反省すると同時に、社会的多様性の中で本当に祈りを要する牧会をさせていただきたいと思った。