2025/5/4 週報メッセージ

「三日目」預言

川﨑 信二 

主イエスの葬りの時、祭司長たちがピラトに「あの者がまだ生きていたとき、『自分は三日後に復活する』と言っていたのを、わたしたちは思い出しました」と伝え、番兵による見張りを要求していました。イエスご自身が生前に何度も「三日目の復活」を予告されていましたし、旧約にも「三日」という数字が重要な場面で出てきます。

ホセア書。「主は我々を引き裂かれたが、いやし、我々を打たれたが、傷を包んでくださる。……三日目に、立ち上がらせてくださる。我々は御前に生きる。」(ホセア6:1-2)

天地創造の時、第三の日に「地は草を芽生えさせよ。…」と、地から生命が生まれる日を三日目に置いています。

アブラハムの独り子、イサクはモリヤの山で献がられる時に身代わりの雄羊が備えられて命を回復した出来事も「三日目」でした(創世記22:4)

ヒゼキヤ王がイザヤに「主がわたしをいやされ、わたしが三日目に主の神殿に上れることを示すしるしは何でしょうか」(列王下20:8)と尋ね、日時計を逆戻りさせるしるしをもって、死ぬべき寿命が15年も延ばされた。これも命に関わる奇跡です。

荒野で喉が渇いて死にそうな時、イスラエルの民に「三日目」に命の水を発見させた事(出エジプト15:22–25)。

 王妃エステルはイスラエル民族の滅亡が決定された後、「三日目」に王の前に出て、王の厚意を得、民を死から救いました((エステル5:1)。

 ヨナが巨大な魚に呑み込まれ三日三晩魚の腹の中にいて復活した(ヨナ2章)出来事。主イエスも語っておられます。律法学者の「しるしを見せてください」との問いに「預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、大地の中にいることになる」(マタイ12:39‐40)と答えています。主イエスが墓から復活することをヨナが示している訳です。

 エマオ途上の弟子たちに復活の主が言われた言葉。

「……メシアはこういう苦しみを受けて、栄光に入るはずだったのではないか。」

主は聖書の預言通り、三日目によみがえられたのです。